呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
あの子のこと、ほんと、好きで好きでたまらなくて☆バレンタイン?アタシ、やろうと思って☆ママのレシピ見てさ、呪いのチョコあれば一発じゃない?あの子の血がいるっていうから夜中にひとっ飛び飛んでさ、こっそり腕から一滴と思ったら起きちゃって☆ええと…要するに、チョコもういらない。 https://t.co/Xbpo7AraEv

#呟怖
真っ暗でないと眠れない質で、きっと、だから、血が流れて冷えてくのに意識だけがはっきりしてる。
あたしの頭を後ろから殴ったあの人が車に乗って走り去る。
月が眩しい。こんなに眩しくちゃ、眠れない。
右手を握る。動いた。腕も。あ。足も。
走る。あの人を追いかける。四つん這いのまま。 https://t.co/pnEgw57S6z

#呟怖
ヤツデを一葉持ってきて
うさぎを一羽作りましょ
指は八本いらないわ
折って千切って二本だけ
おめめはそうね二つだけ
突いて抉って開けましょう
お口もいるわ大きいの
これから悲鳴があがるから
お面できたら手に持って
愛しいあなた遊びましょ
あなたがうさぎ私は狼
おめめが赤く染まるまで https://t.co/UMyyMLCMFn

#呟怖
はじめてこの表札を見た時僕感動しちゃってさ、何て合理的な大家さんなんだろうって、人は迷信なんかに惑わされるべきじゃない。103の次は104だ。君もそう思うだろ。あ、そこ、その染みはだいぶ消えてるけど僕の血糊。一ヶ月前、この部屋で何があったかも関係ない。幽霊なんて見えてないだろ? https://t.co/vuVXsgnjGZ

#呟怖
「あの椅子さ」
女の子がお母さんにいいました。
「電柱のことが、きっと好きだね」
「どうして?」
お母さんが笑いながら答えます。
「電柱に寄りそっているから?」
「うーうん」
女の子は首を振ります。
「電柱をさ、縛ってるから。逃げないように。お父さんもおうちで縛られてるでしょ?」 https://t.co/k4az4lP9dh

#呟怖
山小屋で男が一人暖を取っている。
外は酷く吹雪いている。
丁度いいと男は思う。つけた足跡も、あれも、吹雪が覆い隠してくれる。
風の唸り声が女の恨み言のように聞こえて少し笑う。小屋の中までは届かない。
みしみしと梁が鳴る。見上げると同時に雪。
雪崩だ。遠くで女の高笑いが聞こえた。 https://t.co/ZOvrnpe1qK

#呟怖
かりり。かりり。
月に3度、火葬場の煙突の煤を削り取る。それが仕事だ。
作業にはマスクをする。そうきつく言われた。今日は忘れてハンカチで代用した。うっかりずれる。煤を軽く吸い込む。目眩がする。煤は、要するに死者の燃え滓だ。意識が遠くなる。
煙突の上に俺の体の誰かが立っている。 https://t.co/jlN4Tkbkun

#呟怖
公園で本のようなものを拾った。連絡先でもあるかと思い開く。びっしりと文字。日記みたいだった。
悪いなと思いつつ、つい、つまみ読む。

1月4日6時1度曇駅種鳩
1月5日12時5度晴道路煮干猫
1月6日10時2度曇公園カシワ犬
1月7日18時3度晴公園日記

「人間。」

後ろで声がした。振り向く。 https://t.co/DqcfVjPjgH

#呟怖
「入り口に誰か立ってる」と息子が言い出した。庭の木がそう見えるらしい。そのまま一週間。あんまりしつこいので心配になり、切ることにした。
「お父さん、その人」
「人じゃないよ、木だよ」
電動ノコギリの刃を入れる。「痛いって」「大丈夫大丈夫」切り倒した。切株から血が溢れていた。 https://t.co/BQmYDJcRBZ

#呟怖
いつも通る道の壁に「迷い犬」の張り紙が貼られた。
次の日そのすぐ隣に「知ってるよ」という紙。電話番号が書いてある。
翌日に「迷い猫」次の日「知ってるよ」。「迷い鳥」「知ってる」「迷い子」「もちろん、知ってる」。
翌日に張り紙が全部剥がされていた。
どうなったのかは、知らない。 https://t.co/RBl5yWwcPj

#呟怖
夜盗が1人夜道を駆ける。今日の仕事は失敗だ。人数が多すぎた。
山寺に逃げ込み追っ手をまく。腹這いになり百地蔵の中に身を潜める。
皮肉な事だ。悪人にもこうして慈悲を下さる。
視線を感じて辺りを見回す。追っ手はまだだ。苔むした地蔵があるだけ。顔。見覚えがある。みんな俺の殺した顔。 https://t.co/SqVXGjzBCd

#呟怖
「ねえ、あれ…。」
「ん? 人形? 可愛いけど、ちょっと怖いね。」
「後ろの。」
「後ろ?」
「大きな、蜘蛛が。」
「雲?」
女郎蜘蛛が、糸で小さな人形を編んだ。夜な夜な男を呼ぶ、可愛いい人形。
男には、蜘蛛が見えないし
女には、人形が見えない。
「おいで」
人形(蜘蛛)が呼んでる。 https://t.co/kyGjkaAeVH

#呟怖
「こいつ箱入娘でさ。」
叔父が恥ずかしそうに風呂敷を外した。確かに箱だ。
「来るの恥ずかしがって。」
母が困惑を飲み込み、うんうんと話を聞く。婚約者に逃げられて心を壊したのだ。可哀想にと台所で母が泣いた。
明け方叔父の泊まった部屋で物音がした。覗く。カタカタと箱が動いていた。 https://t.co/B0904LiSZf

再掲すいません。
とても気に入っているので、何度も利用しています。
お題がなければ書くこと自体ありませんでした。本当にありがとうございます。
#呟怖
朗読:もりの くぅ
https://t.co/HQOXuTDKWP https://t.co/tzWECBfaMy https://t.co/1it8cZ0yq4

@Shichika13 #呟怖
此岸で受け取り彼岸に渡す。此岸に帰る時、渡し守は1人だ。
ぎぃぎぃと櫂の軋む音。
あの世でもこの世でもないこの川から見える景色は美しい。
此岸が近づく。生者だった者たちのむせ返るような体臭。着替えているのに鼻をつく。仕事だ。載せる。苦笑い。彼岸へ。
人嫌いの船頭の永遠の責苦。

#呟怖
「今夜のワインは特別ですよ」給仕が静かに喋り出した。
「熟れた海葡萄を昔ながらのやり方で人魚が踏み潰し難破船の樽で500年熟成させました」 グラスを回す。とろりとして赤い。銀色の泡が登っていく。ここは何処だったんだっけ。小魚がテーブルを横切る。いつなったら食事が終わるんだっけ。 https://t.co/OCxEXuy3qj

#呟怖
「相談にのるよ?」と優しげな声で言う男について行った飴を貰った。舐めると世界が虹色に歪んだ。それから先は覚えていない。次の日男に会いたくなり、いや飴が欲しくなり、訪ねていった。金を要求される。ない。
男が私の口に大量の飴を流し込む。虹色。私は天使だ。次の獲物を待っている。 https://t.co/6yyC1KOReT

#呟怖
長野のある寺に「閻魔石」と呼ばれる石があった。寺の隅の小さなお堂の天井に吊って祀られていた。参拝者は石の下で2回手を叩く。すると石から雫が垂れる。ひとつ、ふたつ…。雫の数がその人の罪の数だという。京都から高名な聖がやってきて石の下で手を叩いた。石からみるみる水が湧き出した。 https://t.co/U1eO96tYk2

#呟怖
「ねえ、おじさん。この子の足返して。食べちゃったんでしょ。」
「そうだけど。食べたらもう戻せないよ。」
「嘘だ。頭真っ二つに割ったら出てくるって母さん言ってた。」
「食べられる前に?」
「そうだよ。」
「割ってもいいけど全部混ざって出てくるよ。脚もお母さんも君のおうちも。」 https://t.co/cQqZRKqd0n

#呟怖
おお、おお。
月が欠ける。蝕まれていく。
俺の銀色の毛並み。鋼のような爪。水晶のごとき牙。ぼろぼろと崩れていく。
お願いだ。戻れ。俺の力を失わせないでくれ。ただの人間に戻る。愚かで、弱い人間に。
蝕まれる月に狼男は叫び、吠え、ビルの壁をよじのぼる。毛並みが溶けていく。落ちた。 https://t.co/7ZYYAnNZUm

#呟怖
その男は非常に美しい顔をしていた。笑うと睡蓮の花が咲いたよう。取り巻きに囲まれて、美しさを誉められる度に銭をばら撒いた。ある日瘡ができた。放蕩の報い。自分の顔に耐えきれず泥沼に自ら潜った。誰にも見られないように。時折銭を持った手だけが出てくる。誰かに褒めて欲しいのだろう。 https://t.co/JmW0Sp1mDL

#呟怖
無人島に漂着して数日。「誰か助けに来て」と書いた手紙を瓶に入れて流した。打ち上がっていた漂着物で出来たできるだけのことだ。
翌朝浜辺を歩いたら瓶が流れ着いているのが見えた。戻ってきたのか。やはり無意味か。
拾い上げて中を開ける。
「誰モ助けに来ナイ」と朱書きで訂正してあった。 https://t.co/dUhmTZgSIz

#呟怖
見える。
と夜中にシャーレの中でそれは思った。移植用の身体のパーツを培養する実験の最中だった。
見たい。
とそれは思った。他の臓器への分化は起こらないはずだった。だが違った。血管が伸びて肉が付き骨が支える。立ち上がった。見に行こう。
最早人の形をした何か。研究室を出て行った。 https://t.co/20wCj16g5O

#呟怖
「…思うんだけど」
「何?」
「卵とじって、こういうことじゃないんじゃないの?」
「そうなの?じゃどうなの?」
「分かんないけど。なんか、確かに中でもがもがしてるけど…今動かなくなったけど、卵とじたなーって達成感がない」
「具が足りないんじゃないの? も1人行こう。おい、お前。」 https://t.co/yVZ6T8Rr09

#呟怖

おかしな形の機械。「欲しいもの」と書いてある。子供が通りがかって前で立ち止まるとおもちゃが窓に表示された。100円入れて小さな人形を取り出して去って行く。さっきから前に立ってるんだけど何も表示されない。千円札入れると千円札出てくる。違う。ある。ある って金以外にも欲しいもの。 https://t.co/5x7ictQwRz

#呟怖
「黄昏時は人と妖の区別がつかない時刻。異形の物とすれ違う時だ。」「そんなのとすれ違って大丈夫なの?」「先に見破ればいい。『異形だ』と指摘する。」「『こんばんは』の代わりに?」「そう。もう夕方だよね?僕に挨拶ある?」「…こんばんは。」「ふふ。こんばんは。」「ふふ…。外れ。」 https://t.co/NjOmiMQIfe

#呟怖
池に下がった紅葉の枝は、夏のあの人を思い出させる。
「ほら。あそこに鯉が。」と子供のように走っていって、しゃがんで、池に触れんばかりに手を差し伸べた。僕も慌てて駆け寄って、そっと、背中を押した。池の石に彼女の頭があたって、ゆっくり水が赤く染まった。綺麗だった。紅葉みたいに。 https://t.co/qel9yokMXA

#呟怖
道に落ちる影が長く伸びていた。籠を背負った男が反対から歩いてくる。
「こんばんは。」
気まぐれに声をかけた。
「こんばんは。籠、乗るか?」
苦笑いする。からかわれている。
「遠慮しときます。」
「そうか。」
すれ違う。ふと籠の中を覗く。目玉のようなものが見えた。人の肉。ぎっしり。 https://t.co/9EPjgufBZA

#呟怖
ありがとう。こんな俺にずっとついてきてくれて。足が不自由になってからは本当にお前に頼りきりだ。覚えてるよ。お前が陰で俺の悪口を言っていたのを。夜中に泣きながら俺の首を絞めていたのを。飲み薬に何か混ぜていたのを。ここから、落とすのかい? いいよ。ずっとずっと、覚えているよ。 https://t.co/l113CxQdAi

#呟怖
墓地にシキミが植わっているのは、土葬の時に遺体の臭いを誤魔化すためだそうだ。墓掘りをして染みついた強い香りが抜けないと父が辟易としていた。
父はいつ墓なんて掘ったのだろう。
生ごみを埋めて堆肥にするからと、母にせがまれて庭に穴を掘る。土に生垣のシキミの根が混じる。甘い臭い。 https://t.co/psCFEED5Kt

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