呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

体調を崩し寝ていると夢に祖母が出て来て箸を渡された。目覚めると握っていたので食事で使うことにした。
しかし食べようとすると箸が震えて掴めない。なかなか口に入れられず困っている様子を新しい母が恐ろしい形相で見ている。#呟怖

息子が居ない間に自由研究の観察日記を見た。虫かごに土が入っている絵や「たべものがわからない」「みずものまない」と苦労している様がわかる。どんな生き物を飼っているのだろう。最新のページを見ると「しゃべるようになった」「つめとかみのけがはえてきた」とある。確かめるべきか迷う。
#呟怖

夢に出てきた誰かと約束をしたのだが、目覚めるともう思い出せない。
しかしその日から右の小指に見えない何かが絡まるようになった。
両親の様子が変だ。そして…
あと数日で私の誕生日が来る。
#呟怖

夏休み、父の実家へ遊びに行った。近所の男の子が川遊びに誘ってくれたので喜んでついて行ったら、みんなが大きな岩から何やら叫びながら飛び込んでは歓声を上げている。僕もと岩をよじ登り飛び込んだ。
水面から顔を出すとみんな怯えた顔をしている。
「名乗らなかったな」
脚に何か触った。
#呟怖

鳴きが下手な蝉が居るようだ。この辺りかと見当をつけた木にカラスが舞い降り蝉を咥えて飛び去った。
翌日、公園でたくさん蝉が鳴いている中、ベンチに止まったカラスがじっとしている。すると、外れた音程の聴こえた方へ飛び立ち「ジジジジッ」と捕まった蝉が。
刹那全ての鳴きが止んだ。
#呟怖

面白そうなガチャポンが残りふたつなので小銭をいれて回そうとしたら、手前にあるカプセルの中から小さな手がぺたりぺたりと現れ、更にぐいぃと白目を剥いた顔を押し付けカプセルを揺らし始めたので、返却レバーを下げて小銭を戻した。
後ろに居た親子連れ、気づいたかな。
回したかな?
#呟怖

差し伸べられた幾つもの手に迷っているうちに次々と骨と化す。そんな夢を見た。翌日も、また次の日も。
そのうちひとつの手だけが白く細く女性であろうそのままに残るのを見つけた。
(今夜こそ)そう決めた晩、とうとう触れたその手はこちらを握り返し、すぐに腐れた。「誤りおった」
声がした。#呟怖

みず…みず
周りを見渡すが、あるのは道の端に転がっている干涸らびた蛙の死骸だけだ。
#呟怖

墓地から情を交わす声が聴こえるので、下衆な根性が湧き上がり忍び足で声のする方へ近寄ると、鬼火がふたつ寄り添いうねうねと浮いているのが見えた。青白いふたつが重なると、そこは薄桃色に変わり声は更に大きくなる。
気恥ずかしくなりそっとその場を去った。
羨ましいなと思いながら。
#呟怖

「いちにのさんだって」
駅のホームで電車を待っていると娘が私にそう言った。
「何がいちにのさんなの?」
「あそこにいるひとがいちにのさんでおいでって」
線路を見ながら楽しそうに娘が笑う。
次は特急の通過だ。
繋いだ手を強く握り直す。
#呟怖

台所で声がすると子供が言うので場所を聞くと、指差したのは換気扇だ。
「とめてとめてっていってるの。だからとめてあげて」止めてみた。
「あ!てがはいってきた♪ありがとうって」
咄嗟にボタンを押して我が子の耳と目を塞ぐ。
それからずっと我が家の換気扇はつけっ放しになった。
#呟怖

お散歩中の園児が「せんせいあのひとむこうがみえてるよ」と私を指差して騒いでいる。小さい子は面白いことを言うなと思わず笑ってしまった。さて…

あれ?私…何処へ行くんだっけ。
今日って…いつだっけ。
#呟怖

祖母の家には井戸があるらしい。夏休みに初めて泊まりに行ったその晩、畳の下からたくさんの子供の笑い声がする。この家は平屋なのにと怖くなり、祖母の部屋に駆け込むと、仏壇の前に座った祖母がこちらを向いて口に指をあて、首を横に振りながら哀しげに笑った。
#呟怖 https://twitter.com/Manjusaka0622/status/1020428419312451584 

立ち止まり「あのマンションの前ってさ、こんな天気の日に笑い声が降ってくるんだよ」と友人が私に気の毒そうな顔を向ける。意味が分からない、そう告げると「だからお前のその透明なビニ傘じゃ……とにかく笑い声が聞こえても上を見るなよ。絶対」友人は幾分早足になり前を行く。
#呟怖 https://twitter.com/Manjusaka0622/status/1020428419312451584 

「そこの方、如何ですか」
路地裏近く、女の占い師に呼び止められ近寄ったはいいが、何だか気味が悪い。
顔色は悪く酷く臭う。
手を振りやめとくよと言うと、腕を取られて引き止める。
「シゴト…しないと叱られるのです」
女は自ら胸をはだけ、びっしり付いた獣の噛み痕を私に見せた。
#呟怖

何か咥えたカラスがベランダにそれを置いていった。人形の右腕だ。翌日は左腕、次は胴。カラスは賢いというが、置き方を心得ているさまを見ると何だか気味が悪い。片付けたいがカラスも怖い。右脚、左脚と揃い、残すは頭部となった。
その日、朝からたくさんのカラスが私の周りから離れない。
#呟怖

道に靴が片方転がっていて、その先にもう片方、更に服が転々と脱ぎ散らかされて行くから相手は今頃裸だろうと丁字路まで来たら、足元に目玉が転がってきたので深追いするのは止めた。
#呟怖

アイスティーを飲んでいるとグラスの底越し、テーブルに目玉がひとつこちらを見上げている。ヒッと思わずストローを強く吸い上げると(ぬろん)と何かを飲み込んだ。
何かって…わかっているのだけれど。
ホットにすればよかった。
#呟怖

友人と山歩きをした時に撮った写真の中に覚えのない場所が写っていた。こんな所歩いたっけと首を傾げる私に、前後のネガを見ながら「ここは確か…あっ!!分かった分かった、もう大丈夫」と満面の笑みを浮かべた友人は翌日から行方がわからなくなった。
何が大丈夫だったのだろう。
#呟怖 https://twitter.com/neighbor00/status/1011963010468929536 

あの娘の遺骸を水から引き揚げた。
あの娘が見たいと願った蛍が飛び交うさまを、あの娘はどんな想いで眺めているだろう。
いや…ここに飛ぶ全ての蛍があの娘になったのだ。
自らを弔う淡き者達はいつまでもそこに。#呟怖 https://twitter.com/amabie100/status/1011881484553076736 

出張でホテルをとった。部屋まで来るとドアの前に男女が居て、こちらを見ながら何やらヒソヒソと話している。
「人が死んだ部屋によく泊まれるものよね」「オレなら無理無理」などと笑っている。ムカッとしたが疲れもある、相手にせず部屋に入り鍵をかけた。
振り向くと男女がまだ笑っていた。
#呟怖

身動きの取れないあなたの口にヒップを含ませてからどれくらい経っただろう。
でも頃合は良かったみたい。
花瓶を持って来なくちゃね。
#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1009992064300273664 

昔「あそこは(しだまり)だから引っ張られる、長くいちゃいけないよ」と近所のおじいちゃんに散々言われてきたけれど、(ひだまり)だと思っていた私は何が危ないのか分からなかった。
土地が起こされいくつもの人骨が出てきたと聞いた時に意味が分かった。
日溜まりじゃなくて死溜りだったのね。
#呟怖

世の中嘘が多過ぎる。
私は嘘に傷つき苦しめられる人々を救う為に、嘘を出すくちを浄めなければならない。ありったけの縫い針を壜に詰め、今日も私は街を歩く。
#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

これまで見たこともないような色をした紫陽花があると耳にした。教えられた場所へ行ってみるとなるほど確かに珍しい色だ。視線を感じて振り返ると、側の建物の窓から白衣を着た男がこちらを見下ろしていた。男が手にしたカメラを構える前に走って逃げた。
#呟怖 https://twitter.com/nissy_1984/status/1005626533413703681 

#呟怖お題
【数字】
娘が言う
「おかおは2 2 1 1 2なのに、なぜあそこにいるおとこのひとは1 1…おかあさん1のはんぶんはなんていうの?」と不思議そうに誰もいない所を見ながら言う。
数字の意味が分かった時、娘が見た男性の姿をイメージして恐ろしくなった。
#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1003252175395409920 

#呟怖お題
【数字】
真夜中トイレに起きると真っ暗な部屋に青白く数字がボヤっと浮かんでいる。
昨日買ったカレンダーと気づくがそんな仕様とは知らなかった。朝になり、母が倒れたと実家からの電話がきてハッとした。見えた数字は今日の日付。
#呟怖 https://twitter.com/suika_sheep/status/1003411199734657024 

お題「痕」
習慣で寝る前に必ずスマホの画面をきれいに拭くのだが、ここ数日朝に見るとびっしりと指紋が付いている。心当たりといえば、隣室の女性が自死した日からだろうか。
覚えのないフォルダ、何が入っているか分からないが、予感はする。だから毎晩(そのために)画面を拭く。
#呟怖

傘を差し夜道を歩いているとぷんと生臭い。(また蛙が轢かれているんだ)と周りを見渡したがそれらしき跡もない。
少し先の街灯に照らされた人がこちらに向かって歩いてきた。すれ違いざま強烈な臭いに振り返ると、相手の顔が間近にある。その男、目の下から薄い膜を上げながらにっこり笑った。
#呟怖

お題 下

帰宅すると妻は慌てた様子でキッチンへ立った。テーブルには母の日ギフトのカタログが置いてある。何気なく捲り、複写にまで及んだ文字の跡を見てしまった事を後悔した。
背後に感じる気配が恐ろしい。
#呟怖

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