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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

知る人ぞ知る豆知識だが、スピーカーとマイクはほぼ同じ装置である。
スピーカーにマイクアンプを繋げば、音を拾うことができるのだ。
ただのトリビアだが、意中の娘からオーディオが壊れてたと聞き、修理すると約束を取り付けた。
送信機持って意気揚々と筐体を開けると、無線機の山が。

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バンドマンの友人が新しいギターを買った。
木目が出ているものだが、その出具合が激しい。シミュラクラ現象で顔に見える所すらある。
「ボディ鳴りがよさそうだろ」と奴は適当に言っていたが、どうも実際に鳴いていたらしく、
モニター音に悲鳴が混じるという理由から、ステージ上で焼かれた。 https://t.co/6CMO4B7LJv

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街に居るカラスは賢い。
人間社会を観察していて、例えばゴミ出しの曜日や時間を覚えていて張り込むように集まってくる。
だが最近はパターンが変わり、屋根の上にカラスが常駐している光景を見る。
それは主に一人暮らし老人宅の屋根の上で、常駐する様になってから数日で孤独死するという。 https://t.co/FBNyeeaGqG

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街に居るカラスは非常に賢い。
人間社会を観察して、例えばゴミ出しの曜日や時間を覚えていて張り込むように集まってくる。
だが最近はパターンが代わり、屋根の上にカラスが常駐している光景を見る。
それは主に一人暮らし老人の屋根の上で、常駐する様になってから数日で孤独死するという。 https://t.co/FBNyeeaGqG

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サプライズで「ロッカーの中にロッカー!」とやりたかったらしいバンド趣味のバカな友人が死んだ。ロッカーの中で。
事故死として処理されて、封鎖も解けたので、再びロッカーを開けた。
「六日経ったよ! ロッカー!」
むいかと突っ込む間もなく消えやがった。馬鹿は死んでも治らんらしい。 https://t.co/VxcYTlhqoR

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今日も寝ぼけ頭で駅のエスカレーターにのる。降りたらまた歩かなきゃいけない。
うつらうつら乗っていたら、背後で大きな音がした。少し驚いたが、眠気はまだ醒めない。
ああ、降りたらまた通路をあるかなきゃな。ああ、だるいなぁ。
まだ終点に着かない。眠いまま、足場が動き続ける。 https://t.co/hodOHN61FF

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近所のため池に鯉が住み着いている。
爺さん婆さん連中がパンでもやったのか、人が池横の道路を通りがかると寄ってくる。その時以外は静かなものだ。
しかし昨日から池がうるさい。誰も通っていないのに、水音が遠くまで聞こえてくる。
余所者が来たのは知っているが、誰も池のそばを通らない。 https://t.co/zn3Jessjuo

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ある宗教の聖地では、その地で死を迎えたい人が白い布を羽織って生活している。死装束だそうだ。
風光明媚な土地なので、ただの観光客も多く、彼らは生命力の象徴たる黄色の布を羽織るしきたりだ。
だが、古くからの役人はこう証言する。
「行き倒れは黄色の布の奴ばかりだ」と。 https://t.co/ZUPfZhLoEO

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「ねえ兄さん」
会社からの帰り、喪服の様な黒い服の女性に声をかけられた。思わず軽く足が止まる。
「殺したい人、いる? 十万円」
物騒な。耳を傾けたのを恥じて、その横を足早に抜き去ろうとした。
「あーあ、二重契約は出来なかったか」
声と同時に、視界が暗く、地面が目の前に迫った。 https://t.co/GAYVrYryjY

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町内有線放送のサイレンが最近変わった。
人間の悲鳴を加工したもので、これは動物の悲鳴が警戒信号になる事に習ったらしい。
本能を刺激し、訓練では認知症の老人すら反応し避難する程の効果を発揮している。
しかし、後に村民の感想を合わせると、スピーカー毎に悲鳴が異なっていたそうだ。 https://t.co/hdWFrbGMps

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ある企業の研修は「朝から霞がかった山中の林で直立」というものである。
パワハラじみた新人研修かと思いきや、年毎に一度、社員の殆どが参加するそうだ。
参加した社員は詳細を語らないが、晴れ晴れとした表情で仕事に励むという。
なお、参加できる社員は男のみであり、社員の未婚率は高い。 https://t.co/lZ8ikEbVFd

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廊下を歩いている時は、大抵「着いた先の事」を考えている。
着いた先に起こる事次第では、廊下がいつもより長く感じたり、あるいは短く感じたりするものだ。
しかし最近考えるのは「死刑囚にとって執行所までの廊下は、長いのか短いのか」という疑問だ。
自らの問題となっても、未だ解けない。 https://t.co/hSMyp2xYkr

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ある画家が臨終の床で「人生の所有物と要求」という絵を描いた。
遺作となった絵画を見て、近縁の人々はその死をより深く悼み、長らく秘蔵された。
近年「生病老死」を描いた傑作として公開されたが、旧知の知人が違和感を表明している。
黒く塗りつぶされた頭蓋骨の文字を、誰も思い出せない。 https://t.co/w0RtgRoYAe

#呟怖

波打ち際で佇む、フィルムの彼女の後ろ姿は何度見ても美しい。
しかし最近は、その彼女がこちらを振り向く前に、再生を止めてしまうのだ。
現実が絶えず変化する様に、フィルムもまた、劣化しその表情を変える。
今の彼女の表情がどうなっているか、まだ生きている私には受け止める覚悟が無い。 https://t.co/NjofkwWml5

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しこたま飲んでべろべろになりながら、ふらりと寄った公園のブランコに座る。
酒の勢いでがむしゃらにこぎ、体を振り回す。
ブランコが動いているのか、周りが動いているのかわからなくなった所で、後者だと気がついた。
今、重力に逆らわないブランコは空に向かって垂れている。どうしよう。 https://t.co/8hHK3is2pJ

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ハロウィンにはジャック・オー・ランタンが不可欠だ。
天国にも地獄にも入れない哀れな霊が、石炭を灯して彷徨っている姿を模している。
なのでよくよく考えると、自分を彫るのも恐ろしい話ではある。
だが、すれ違った人が自分によく似た提灯を持っていた、という時、どう反応するべきか…… https://t.co/2DcaDAtYls

#呟怖

里の山に入るときゃ煙草を忘れるな、って言われたな。
今でもヒルなんかにゃ使うが、狐狸や物怪の類は煙草を嫌う。ふかしながら入れとよ。
そうやって山に入ったら、ばったり先客と出くわしてな。口から俺と同じく煙吐いていた。
でも手に煙草は無いし、白目向いてたし、何吐いてたんだろな。 https://t.co/XW5SsLlFm8

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近所で不審者の噂が流れた。下校中の生徒がよく見るようだ。
姿は赤い服に腰より長い黒髪。典型的な口裂け女の姿だが、誰も声をかけられず、まして襲われたという話も無い。
後ろ姿と、消える様を目撃されるに留まっているのだ。
その理由は、今目の前に正対してわかった。逃げられない。 https://t.co/k533XW2QaH

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「花見で一杯、月見で一杯」と、昔から美しいものだと愛でてきた。
けどな、桜の下には死体がという謂われもあるし、月の裏側を念写してまで見ようとする奴もいた。
美しさの裏側にある何かを、皆見たいんだろうな。
一献くれたあんたの裏側、冥土の土産に丁度いいや。 https://t.co/oBSFwZy7qP

#呟怖

ある農村地域の案山子は雀を模した頭をしている。
それだと雀が寄ってきそうなものだが、効果はテキメンなのだそうだ。
起源も不明なこの風習、かつては人の頭で作っていた家もあったそうなのだが、
人の案山子の数だけ毎年死亡事故が出る事がわかり、今ではどの家も雀の案山子を立てている。 https://t.co/GFtp1GNPnz

#呟怖

ハーメルンの笛吹き男、で疑問に思った事がある。なぜ親は子を無理にでも引き止め得なかったのか。
教会にいたとしても、その機会はあっただろう。岩の中に消えゆくのを見たのだから。
私が思うには、子供達は歌を歌っていたのではないか。親がただ見送るしかできなくなるような、そんな歌を。 https://t.co/QHw0Q9hnw5

#呟怖

花占いは、その花弁の数が瞬時にわかれば、答えはわかるものである。
しかし占うかの様な行為と、宇気比の如き宣誓が合わさって、験担ぎにはもってこいの代物だ。
よって、答えを知りつつ行われる事多々だが、極稀に希望と違う結果になる事がある。
ボケたのでなければ、重々用心が必要だろう。 https://t.co/xi2vQsOkxW

#呟怖

ある宗教国家では、公衆での放歌を罰しているという。
歌は思想を持つ詩を、自然に理解させる音韻に乗せて惑わすから、というのがその理由だ。
だが奇妙な事に、歌が例えその国家宗教の物でも許されないらしい。
その理由は定かではないが、その歌を録音した国外一団が行方不明のままである。 https://t.co/QHw0Q9hnw5

#呟怖

「この絵に魅せられたのが始まりだった」
高校からの帰り、友人宅へお邪魔して最初に見せられたのがこの絵だった。
「随分と古い絵だな、でも何処か惹かるね」
そう答えた俺を、理科準備室の様な器具の山の隙間から、友人が満足そうに眺めている。
「そうか。君の曽祖父も、同じ事を言ったよ」 https://t.co/fiXIT7vbxK

#呟怖

バイト先の事務所には、二階にもドアがある。由来が不明なトマソンという奴だ。当然ドアは封印されている。
ある日の徹夜明け、疲れた頭で玄関ドアを開けると、その先の地面がなかった。すんでの所で脚を戻し、ドアを閉じる。再度開けると、普段通りの地面。
その時背後から舌打ちが聞こえた。 https://t.co/cRkT2dIrzd

#呟怖

初めて呼ばれたお宅の庭の片隅に、空の植木鉢が並んでいた。植木鉢の処理に困るのは、どこも一緒らしい。
散策して、ふと一つ鉢の中を見ると、犬の頭が入っていた。しかも生きている。
「植物にも飽きちゃって。今度は人間を活けてみようかと」
そう言う奥さんの手には、よく研がれた植木鋏が。 https://t.co/y8wuPdGg6v

#呟怖

「先日発見された古文書、解読終わったのか?」
「ああ。今年の流行語と同じ文言が含まれていたよ」
「まいったな、今回の人類の歴史もこの年で終わるのか」 https://t.co/8KNKaJkEaO

#呟怖

少し前から耳鳴りが酷い。原因は不明。
うんざりしながら帰宅していると、見知らぬトンネルが。躊躇したが、近道かと思って進んでみる。耳鳴りが酷い。
トンネル内に響く足音が、耳鳴りの強弱の周期と同じことに気がついた時には、入口も出口も見えなくなっていた。果たして出れるのだろうか。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1279992275964067840 

#呟怖

「曰くある場所」は当然怖い。そして怖いから、霊が現れる。
こういう霊はそこまで怖くない。「曰く」の共有で、霊の形が象られるからだ。そして怖くなければ、そもそも霊は現れない。
だが月日が経ち、誰もがその曰くを忘れた時、残る恐怖を餌にして「ソレ」が現れるのを、誰が気づくだろう? https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1281831746783203328 

#呟怖

「心に棚を作れ!」と、昔の漫画で教わった。それ以来、棚に上げたり心の引き出しにねじ込んだりして、色々と不器用に生きてきたつもりだ。
最近、その引き出しがガタガタと震え始めた。何も入れていない、文字通り記憶にも心にも無いそこが。 https://twitter.com/moon04cat/status/1301475649337487360 

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