呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。
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『あやまりなさい』
真っ白な部屋の壁に貼られた紙に書かれていた言葉。隣にいる友人は笑いつつ、「ごめんなさーい」とふざけて頭を下げている。そんな友人の背中に刃物を突き立てる私。崩れ落ちる友人を見て、「誤りなさい」という意味で正しかったのだと、扉の開く音を聞きながら思った。 https://t.co/i5aP2Tb9i5
#呟怖
妻が作る肉料理が不味くなって一ヶ月後、妻が私の母を殺した容疑で逮捕された。動機や凶器も判明したが、母の遺体だけが見つからないらしい。警察の取り調べで妻は、「夫に協力してもらいました」と笑ったそうだ。その言葉を聞いて、やけに硬い肉の食感を思いだし、私は嘔吐した。
#呟怖
私は肉と魚が全く食べられないんですよ。アレルギーなもんでね。それで仕方なく野菜を食べているんですが、どうせなら美味しい野菜を食べたいでしょう？家庭菜園を始めましてね、最近になっていい肥料を見つけたんです。……ほら、近所に住むあの子ども。いい栄養になりそうでしょう？
#呟怖
布団を敷いている時、襖の向こうから家族ではない女の声が聞こえた。布団を敷いた後、そのことを家族に聞くと「動画の声じゃない？」とのこと。でも、声の感じは肉声だったし、やけにすぐ近くで聞こえたんだよな～。そうそう！今みたいに私のすぐ後ろで……え？
#呟怖
「僕には天使がついているんだ。僕がピンチを迎えそうな時は事前に教えてくれて、どうしたらそれを乗り越えられるのか優しく教えてくれる。ほら、今もこうして──」
そう言って包丁を振りかぶる彼の後ろで、崩れた肉の塊がケタケタと笑い声を上げている。
#呟怖
人生初の金縛りにあった。指一本も動かない。全く体を動かせない恐怖の中、誰かの囁き声が聞こえてきた。気のせいだろうと思ったが、声はどんどん大きくなる。さすがに怖くなって気合いを入れると、飛び起きることができた。小さく息を吐き布団を見ると、泥の大きな足跡が一つついていた。
#呟怖
#一行怪談
「親切じゃない人間は悪人」という理由で多数の人を殺傷した男は、先週私が電車で席を譲った男。
#旅怖
#呟怖
酒のつまみを用意して、食卓にある連れに話しかける。
「あー、やっぱビールが一番だな」
「最近は忙しいから、構ってやれなくて悪いな」
「そろそろ新しいやつを連れてくるから、それまでな？」
白く濁った瞳でじっと俺を見つめる連れをあやすように抱きしめる。体残しとけばよかったか？ https://t.co/IGjNYgjHq2
#旅怖
#呟怖
広々とした図書館には、様々な本が置かれている。妖怪、幽霊、人間などにまつわる世界中から集めた怪談のうち、まっさらな一冊の本を手に取った。そっと目を閉じ、頭の中で怪談を作る。作り終えて目を開けると、真っ白なページに先ほど思い浮かべた怪談が。今日の作業はこれで終わり。 https://t.co/XlWwRVIHZ3
#呟怖
「七人岬って、一人減ったら一人増やすなんて面倒じゃない？じゃあ、誰かの体にまとめて七人分の魂入れたら、一気に成仏するんじゃないのかな？」
そう先生が言い出したんだから、先生がその一人になってくださいね。七人分の魂入れたら、体にバグができるのは当然じゃないですか。 https://t.co/xWnkSR5wkI
#呟怖
このぬいぐるみ、頭に縫い目があるでしょ？
これが開いた時に、世界は滅ぶの。
だから大切にしてね。
祖母の言いつけを守るべきだったと後悔しても遅い。
あの縫い目から、今まで不要だとされてきた物が、人が、溢れて、こぼれて、止まらない。埋め尽くされる。助け── https://t.co/GaIrXvNYtc
#呟怖
ダンボールで作ったトンネルの中に入った息子が、「あっ、本当のパパだ！」と叫んだ後、帰ってこなくなった。 https://t.co/AJbprfMWnb
#呟怖
どうしても許せなかったのです。貴女が私以外の殿方と結ばれるなど、絶対にあってはならなかったのです。だから私は、あの人を橋から突き飛ばしました。あの人の悲鳴とどさりという音、今でも耳の奥に響いております。だけど、貴女の腹にはあの人の子が。嗚呼、嗚呼。貴女も憎くて仕方ない。 https://t.co/lppkyiIw3S
#呟怖
お玉人魚とは、文字通り小さな透明な玉に閉じ込められた人魚のことである。本物の人魚ではなく、人魚のDNAを使って作られた小型のクローンであり、時々日光浴をさせれば数十年は生きる。子どものおもちゃとして、世界中で爆発的なヒットとなった。──玉の中の人魚の涙を気にする者はいない。 https://t.co/qtKmUBJIjW
#呟怖
砂漠に小さな国があります。この国の住民はある神様に祈りを捧げ、神様から祝福と恵みの食物と水を与えられて暮らしています。しかし最近の住民は祈りを忘れ、与えられることを当たり前と思っています。神様は罰を与えるつもりです。
「面白いね、この話！罰って何なの？」
「もうすぐ分かるよ」 https://t.co/ruZ6elkm7K
#呟怖
「疲れを感じないサプリメント」が発売され、社会現象となった。世界中でこのサプリメントを常用することが常識となった。だが、常用していた者は数年後に突然倒れ、帰らぬ人となる事件が多発した。「疲れは体からのSOS」と人類が気づいた時には、地球上に子どもしか残っていなかった。
#呟怖
本の表紙にある鍵穴に、鍵を入れて回す。鍵を外して本を開くと、今日はある少年が綴った恋の話。
──今日はこの子が死ぬのか。本を閉じて鍵をかける。ありふれた話でつまらない。そろそろ刺激的な人生を読みたいものだ。
この本はランダムに選ばれた人間の人生を描く。選ばれた人間は死ぬ。 https://t.co/Mi6fwvJwcu
#呟怖
「ねえ、あれ何？」
「あー、あれはハデスの目だよ」
「何それ？」
「死が近い人間の頭上に現れる目のこと。死んだ人間の魂はあの目に吸い込まれるんだ」
「へー」
「あの電車の事故の時にたくさんの人の魂があの目に吸い込まれるの見たから。あの時、何でお前は吸い込まれなかったの？」 https://t.co/1VPwvKBSCZ
#呟怖
鬱の原因になった上司が今さら謝罪に来た。「家族を養うために仕方なかった」とのたまう奴に、一枚の写真を見せる。首から下が映った、裸の少女がベッドに寝そべる姿。半狂乱になって俺の首を絞める上司に、薄ら笑いを浮かべる。馬鹿だな、あんたの娘は鎖骨にほくろなんてないだろ。
#呟怖
ずっと憧れていた先輩。彼女が好きになった人はみな失踪したため、彼女に近付く人はいなかった。いつも寂しそうな先輩。その憂いを帯びた顔が綺麗で、こっそり隠し撮りをした。写真には、先輩が好きになった人たちの顔が、先輩の周りを囲んでいた。なぜか、先輩は消えてしまうのだと分かった。 https://t.co/U6m7Mgpopu
#呟怖
「もう少し後で食べてもらうつもりだったけど、まあいっか」
そう言って紅茶を啜る娘。隣に倒れた夫の穴という穴から、七分咲きの青い薔薇が咲いている。娘からのお土産だと思い、夫と食べたクッキー。どういうこと、と言おうと口を開くと、視界の端に青い花弁が見えた。 https://t.co/CMJ6e6l0le
@zou_youtuber
#呟怖
ぞーさん、ぞーさん、おーはながながいのね。
よーくみたら、あしもながい。からだもながい。
どんどん、どんどん、のびていく。のびてのびて、どんどんのびて、てんまでのびて、おそらがぞーさんにうめつくされる。
ぞーさん、ぞーさん。
@usukuhiroku
#呟怖
いつものように怪談朗読を録音したはずなのに、YouTubeにアップしたものを数日後に聞くと、知らない女の声で壮絶な半生を語るものに変わっていた。
@STR_reo88
#呟怖
SNSにアップしているイラストのキャラクターとは違う、自分が考えたこともないキャラクターが今も、私の肩に止まってイラストのアドバイスをしている。
@lurunuts_hazama
#呟怖
料理の写真をいつもSNSにアップしていたが、ある日を境に作った覚えの煮物が必ず映っていることに気づいた。
@OUWGe6Aemi7oH5h
#呟怖
100文字で物語を作ると、その人の運命が分かるらしい。現実に起こる物語を無意識に紡いでいるのだ。だが、まれに物語が現実にならなかった時、ランダムに選ばれた人間が引き換えに命を落とすこともあるそうだ。
#呟怖
梅雨の時期、雪だるまを抱えた少女には要注意。
彼女は「この雪だるまを溶かしてみて」と道行く人にお願いする。溶かせた人は砂糖菓子をもらえ、溶かせなかった人は全身が砂糖になり雨に溶けてしまう。
少女の名前は梅ちゃん。 https://t.co/Z0HKQzeTAr
昔から嫌な奴でね。自分が気に入らないだけで差別だなんだと異常なまでに批判という名の罵倒をする。都合が悪くなると「騙されてる」だの「陰謀だ」だの言い、自分は正しいと信じて疑わない。いい加減鬱陶しくてね、奴の口を縫ったんですよ。でもうるさくて、喉を潰したら死んじまったんです。
#呟怖
#呟怖
こんばんは。
こんばんは。
今日も始めますか。
ええ。
……
……
……
──では、これで最後です。
今日も楽しかった。
さようなら。
さようなら。
……やっと終わりました？
ああ。さあ、片付けるぞ。
蝋燭の火で照らされた廃墟の一室。死者の語らいを静かに見守る俺たちの時給は最低賃金。 https://t.co/R1GRddjLrX
#呟怖
#一行怪談
ホワイトディのお返しは、ホワイトチョコでコーティングした僕の心臓の欠片。
7.ホワイトディ https://t.co/NuXcj7KSqc
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