呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
「あの廃アパートの角部屋、不思議といつも猫が集まるんだよね。ご飯をあげる人がいる訳でもないのに。どうしてだろう?」

「かつて、あの部屋には、身寄りのない猫を引き取ったお婆さんが住んでたのよ。でも、爆撃で命を落として……。今も猫達が心配なんだろうねぇ。」

#みた怖 #呟怖
使っていた枕がぺったんこになった為、父から枕を1つ譲ってもらった。少し臭うが、固さもちょうど良い塩梅で、寝つきも良くなった所までは良かった。

しかし何だろう?毎回夢の中に、父によく似たお爺さんが現れ、私に笑顔で手招きしてくるのだ。決まって寝ざめは最悪だった。 https://t.co/nFUMVNT9qu

#呟怖
修学旅行の初日
宿泊先の天井隅に、冗談の様に御札がメッタ貼りにされていた。それに気づいた男子が、肩車で御札を触ってはしゃいだ。その晩、御札を触った子は、急遽帰宅することになり、その後学校に姿を現すことはなかった。先生達も、何故か事情を話そうとはしなかった。

推しの思い出より

#みた怖 #呟怖
いつからだろう、私には首を動かす癖がある。
寝起きとか病み上がりとか、とにかくボーっとしていると、決まって左後ろの方に首だけ動かしている。理由は今も分からない。体に歪みがある訳でもないし、その先に何かある訳でもない。

ただ、そうすることで、不思議と懐かしい気がする。

#みた怖 #呟怖
Twitterで仲良くなった方だった。
文章も上手く、様々な分野で先見性の高い呟きを残し、その度にいいねやRTも貰える程の人気者だった。知り合って1年程だったろうか。毎日続いたツイートが突然途絶え、その数日後、
「還ります。」
とツイートを残し、ずっと音信不通である。

#みた怖 #呟怖
昔のジョギングコースにね、事故現場って訳じゃないけど、歩道の脇に、不自然にそこだけ花が生えてた場所があったの。で、真夜中にそこを走るとね、行きは花なんだけど、帰りに見ると、真っ黒な人が蹲ってたことがあったの。翌日見直すと、その花の影も、丁度人の形だったっていうね。

#呟怖
河原に不法投棄された冷蔵庫。
それを開けて、覗いた者は、吸い込まれて神隠しにあうという噂が流れた。

「そんなの嘘に決まってる。」
私と友人の2人は、その冷蔵庫を開けた。
中身は空っぽだった。
「ほらみろ。」
私は1人、その場を後にした。
何か寂しい気もするが、多分気のせいだろう。 https://t.co/bIKk0G1Bph

#呟怖
「やっぱり気のせいなんかじゃない!」

2階トイレの小窓の向こうから、ノックと呼び声が聴こえる。外に足場なんかないのに。どうして家族は誰も気づかないんだ!?僕が小窓を確認しようと立ち上がると、祖父が急に腕を掴み、耳元で囁いた。

「余計なことはするな!気づかれたら、入ってくるぞ!」 https://t.co/6ZgW19nwHP

#呟怖
在宅勤務を終えた夕方頃、西日の差す居間に赴くと、今朝散らかした食器がきれいに片付いていた。洗濯物も畳まれ、猫の砂も入れ替えてあった。

天涯孤独になって、3年目の秋。

まぁだ子離れできないのかね、と生意気言いつつ、しみじみとお線香を焚く彼岸入り。

#呟怖
(本当に出てきた……。)

蓑虫男は言った。
「さぁ、君の願い事を言ってごらん。」
少年は答えた。
「お、大空を飛べるようになりたいです!!」
蓑虫男は少し考え、
「このお札を持っていきな。」
と、1枚のお札を差し出した。

100歳を超す祖父がまだ、戦闘機乗りになる前の思い出より。 https://t.co/rGsx59CsMI

#怪談募集 #呟怖
一匹見つけたら♫、百匹いると思え♪

推しが、配信中に歌った自作の歌。
なかなか耳あたりの良い曲だった。
口ずさみながら、以前スクショした画像を眺め、疑惑は確信に変わった。
推しを囲む様に、無数の白と黒の光が漂っている。

「やっぱ、黒い奴、めっちゃ増えてるな。」 https://t.co/y1sCV7yfiE

#呟怖
永年暮らしてきたこの街でも、些か不可解なことはあるもので。

例えば、
夕方に鳴る真鍮の鐘の音、
お盆の頃、音だけが散歩する祭囃し、
深夜に聞こえる、線路の軋む音、
等々……。

近所に教会もないし、祭を催す風習もない。鉄道はモノレールだけ。

未だに、いずれの音源も見つけられず。

#怪談募集 #呟怖
「参加型のゲーム配信で、推しと一緒に遊べるぞ!伝言ゲームか……。ふむ、私のお題は『水着姿の推し』ね。任せろ!」

発表の時。表示された絵に、コメント欄が騒然となった。そこに描かれてたのは……肌の部分全てを包帯で巻かれた、水着姿のミイラだった。

勿論描いた覚えはない。 https://t.co/4RCyl3jppj

#呟怖
「こんな所に階段なんてあったんだ。」
近道になると思い、1段ずつ上って行ったが、いくら上っても頂上に到着しない。駆け上ってみても、何故か距離が縮まる気配がない。気味が悪くなり、私は引き返すと、なぜか2歩位で下りられた。振り返ると、そこにあった筈の階段は消え、壁しかなかった。 https://t.co/7BY0kiTQaR

#呟怖
深夜、寝苦しくて、起きた。
冷蔵庫で麦茶を飲み、もうひと眠りしようと寝室に戻る途中、座敷の物音に気づいた。ドタバタ騒がしい音がする。襖から中を覗くと、市松人形が、髪を振り乱し、激しめの神楽を、ガンガンに踊っていた。

私は、暫く眺めた後、襖をそっと閉じた。
幼少の初恋だった。 https://t.co/6Wed3ws2wp

#怪談募集 #呟怖
新月の丑三つ刻、黒巫女服に身を包んだみたまは、趣のある和風の書院で、老人の怪談に耳を傾けていた。夢中になること、はや幾刻。すすきの葉に朝露が輝く夜明け頃、みたまは名残惜しくも、邸を後にした。
「また来るね、先生。」
いさ振り返ると、邸はなく、霊園に温かな陽が差した。 https://t.co/IWe9hgsLcw

#怪談募集 #呟怖
ある高校の放課後

男子生徒が部活帰りに、旧校舎の横を通った。かなり年季の入った、郵便函に目が行った。
「うちの学校の七不思議だっけ?作り話の怪談を入れたら、本当になるとか。」
面白半分に函を開け、中を覗くと、生首の翠眼と目があった。口も開き、
「君は怪談くれないの?」 https://t.co/h6EWEM61LA

#怪談募集 #呟怖
ある所に、声優を夢見る、1人の女子高生がいました。彼女は、とあるオーディションで最終選考まで残りましたが、記憶はそこで途切れ、気づいたら幽霊となり、現世を漂っていました。彼女が覚えているのは、49という数字、そして「現世の幻談を千話供養せよ」という謎の声だけでした。 https://t.co/RUgK02vhsN

#呟怖
ついさっきのことです。
年甲斐もなく、深夜1時頃に住宅街を1時間近くジョギングしちゃいました。日頃のストレス解消の為です。一応街灯はあるにしても、薄暗く、皆寝静まってる為、静かな田舎道です。でも何が一番怖いって、こんな時間にも関わらず、すれ違った人が9人もいたってこと……。

#呟怖
明け方、食道の焼ける様な痛みで起き、洗面所に向かった。
「もう四十路だし、逆食か。」
と思って、喀痰を出した……つもりだったが、シンクに落ちたのは、なんと小指大のおっさんだった。おっさんは、右手に刀状の棒を持ち、その場で消えた。

そういえば、昨晩は鯖を食べたんだったっけ。

#呟怖
ずっと同じ所を歩き続けてる気がする
この道どこに続いてるのだろう
今日は何月何日だっけ
あれ、私、明日もいろいろ予定があった気が

もうどうでもいいや
夕日が心地よい
おっ、向こうからチンドン屋のお囃子が聞こえる

まだあったんだ

楽しそう

あっちへ、    

いってみよう…… https://t.co/U7gn0XL7RT

#呟怖
電話が鳴った
なぜか悪い報せを伝える音の気がした

彼女が受話器を取り、暫く話したら、
「そう……」
と微笑を浮かべて、電話を切った
誰かは言わなかった
翌日、彼女は姿を消した

数十年後、私は彼女の女友達と家庭を持った
電話が鳴っている
娘が手を伸ばす
受話器から聞き覚えのある声が…

#呟怖
「今日もありがとうな~!またの~!!」

配信切断を確認、ヨシ!
今晩も無事に終わった!
推しのVtuberがデビューして数年、ファンとして寝る間も削って応援しているが、毎日が楽しい

正直、1000人分のアカウントを1人で切り盛りするのは骨だが、彼女は僕だけを見なきゃいけないから……www

#呟怖
幼少期、田舎のじいじの家に泊まった

夜中に尿意で起きたら、じいじが慌てて、止めに来た
「1人で行けるよ」
「いいや、今夜はだめだ」

玄関から目をそらさず、トイレまで後ろ向きで歩けとじいじは言った
深くは語らなかった
何事もなかった
だが、あの時のじいじの強張った顔は今も覚えている

#呟怖
数少ないバイトの経験

フリーター時代、某廃病院に呼び出された
待合室には、食料と書置き

書置き「霊安室の電気を点けさせるな」

幸い、不定期に点灯する灯りは、きちんと落とせたし、日当もそこそこ貰えた
今考えると、何で霊安室だけ電気が通ってたんだろう?
落とさなかったら、一体…?

#呟怖
月が2つになっていた

ある晩から、私には、月が2つ見える様になった
誰に話しても信じてもらえない
頭がどうにかなりそうだった

それ以来、自分が半分に希釈された様に感じた
魂も存在も言葉の重みも

ある日駅向こうの町に月が2つ見える奴がいると噂で聞いた
私の"半身"を取り戻す旅が始まる

#呟怖
極寒の樹海を1人彷徨っている
もう何時間、風に吹かれているだろう
木々を揺する音に紛れ、過去の暴言、罵り、陰口が私の耳をつんざこうとする
もううんざりだ、と思った瞬間、明るく開けた平原に出た
俄かに心の平穏を取り戻し、私は鞄の銃を口に咥え、引き金を引いた
風は嗤い声に変わっていた

#呟怖
「小さい頃は、家にも学校にも居場所がなかったんだ。いつも一人だった。でも寂しくなんかなかったんだぜ。だって、辛い時は、町中のスピーカーからQueenの"March of the black queen"が流れてきて、…えっ?幻聴じゃないよ。お前も聴いてただろ?」

部屋の隅のマネキンは微動だにしない。 https://t.co/b9w7p9G8tL

#呟怖
この町を千年近く見守る大銀杏の御神木。大地震の日に倒伏しても尚、その姿は雄々しい。

巫女は手を幹に添えた瞬間、視界が急に開けた。天空から堕ちていく。昇る太陽、風を切る轟音、近づく大地……。次に眼を開くと、巫女は根本に屈んでいた。

眼前には新芽。この地の神様の記憶であった。

#呟怖
中学3年夏休み明けの朝

私以外の級友に、角が生えていた。
いつかこの日が来るとは思っていた。
角がなかった時期、皆は無条件に平等で仲間だった。

だが、あの日から私と彼らの関係は切断されてしまった。
徐々に彼らの言葉も聞き取れなくなった。
悲しくはなかった。
ただ、消えたかった。

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