呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

ぼくは
常々思っている

桜に似合うものは何だろう

いろいろ候補はあるんだけれど
いまの注目は「赤」なんだよね

桜の花びらが雨のように降る日
試させてもらえないかな

一瞬で終わらせるから
#呟怖 #ある春の日 https://t.co/GvK2S30kCn

いつもの鳥が
またやってくる
「まだ決心つかないの?」
鳥がいつもの問いをする
「まだよ」
あたしはいつもの様に返す

「もう期限なんだ」
いつもと違うことを鳥が言い出した。
「期限?」「そう」
鳥がパンと弾け 中から黒い闇が染み出し
指先から闇が染みてくる
「早くお帰りください」

#呟怖 #鳥 https://t.co/pqx81v9ulS

「空を飛べなくて良かった」と友人が言う
何故かと聞くと空を指さし
「切り取り線に引っかからないから」という。
「電線じゃないか」
「切り取り線に見える」
そんな会話のさなか、電線に止まろうとしたカラスが
電線に触れた刹那
真っ二つに切り取られ
ボタッボタッと落ちてきた。
#呟怖 #電線 https://t.co/oVPFLo1c4Q

「皆様、おはようございます。」
いつもの定刻の町内アナウンスが響く。
「・・・本日も手洗いうがいの励行と3密の回避・・・『ガッ!』」グチャッという音が響く。
その後もしばらく
何かを殴る音と何かがぶちゃぶちゃと潰れる音が町内放送で町中に響き渡る。

#呟怖 #スピーカー https://t.co/UIZLWm35OE

昔、私が子供の頃
家では猫を飼っていて
私より少しお姉さんだったその猫は
私を自分の妹だと思っていたらしく
いつも一緒にいて
いつも守ってくれていた。

私が母になって
子供のお食い初め用の石を準備していた時に
その石の中に彼女の面影を見た。
今度は子供を守ってくれるらしい。

#呟怖 #猫石 https://t.co/NDF5ASOVp8

えらい大きい声で
オッサンが電話かけながら怒鳴ってる。
その横で髪の長い女が泣いてる。
ホームで走り回る子供が、今にも線路に落ちそうで怖い。
「電車が参ります」アナウンスと同時に電車が滑り込んできた。

乗れない。弾かれる。

電話のオッサンが
「新入りは次やで」と嗤う
#呟怖 #駅にて https://t.co/hWUnZUiU7a

知らぬ間に
お供をするように
鹿がついてきている
おいおい、俺は鹿なんか飼えないぞ?と思いながら
どう追い払おうかと考えていたら
鹿が鼻先で膝をつつく。
「なんだよ」
「この先は覚悟が要ります。行きますか?」
「家帰りたいんだけど」
「もう遅い。お供します」
視界が光に包まれる
#呟怖 #鹿 https://t.co/I7cGFnzCOh

「何見てんだよ」
相棒に話しかける
「お前だよ」
相棒は言う

まだ見てる
視線が刺さる
「俺、変か?」
「いや」

「お前の後ろにさ」
「ん?」
「また憑いてきてるぞ」
「うぇ、とってよ」

ふくろうの姿をした相棒は
ふくろう並みにいろんなものが見えているようだ
#呟怖 #ふくろう https://t.co/wfKp9r4Zrr

「恩を返したいのです」と相談を受けた
「命を助けて下さった方に恩を返したい」
鶴は重ねてきた
「どうやって」私が聞くと鶴は黙りこんだ
「その姿では難しいぞ」
「では」鶴は顔を上げた「人型を下さい」

人型となった後の話は皆知っておろう?
恩人以外全てを消し去ったことを
#呟怖 #鶴の恩返し https://t.co/8mmOl1o8GH

僕は
浮かんでいくの?
沈んでいくの?
目の前を泡が上がっている

止めろと何度も言われたけど
止めなかった僕はここに居る

もう
泡は出ない
泡は全部上がっていってしまった。
やっぱり沈んでるんだ。

足は固められていて動かない
手は力が出なくて動かない

巻き戻しの人魚姫みたいに
#呟怖 #泡沫 https://t.co/6ckO1gg9cZ

もう
クレームばかり聞くのは嫌だ
会社の電話の受話器を引っこ抜く
ああもう聞こえない
安堵する

違う電話が鳴る
別部署だし大丈夫
取るとまたクレーム
また受話器を引っこ抜く
ああもう聞こえない

何度も何度も抜く
全ての受話器を抜いた時
もう助けは呼べないな
と背後から声がした

#呟怖 #受話器 https://t.co/kUcijUul0D

さっきから
人の揉めてる声が聞こえている
だんだんヒートアップしてきて
聞くに絶えない言葉も増えてきた
注意しようかと立ち上がった時に気がついた。

僕以外の人間は
僕が全員片付けた。
その血で描いた影絵の人が
喧嘩するように動いている。
僕を殺す算段で揉めているようだ。
#呟怖 #影絵の人 https://t.co/piOVgmlHvk

もうすぐクリスマス
街の繁華街に飾られたイルミネーションを見に行くと
小さい息子が泣き出した
「どうしたの?」
「光の間にお目目がある」
「お目目が見えるの?」
「うん、あそこにいっぱい」

先日廃業したクリーニング屋さんの前の光を指さし
また激しく泣き出した
#呟怖 #イルミネーション https://t.co/QHTbAeh8FN

風もないのに
ユラユラとカーテンが揺れる
「はぁい、なに?」
あたしは返事をする
…呼んでみただけ!…
声が聞こえたような気がして
顔を上げるけど
ただカーテンが揺れているだけ
あの子は
カーテンで隠れんぼするのが好きだった
「おやつにしようか」

遺影にロールケーキを供えた
#呟怖 #カーテン https://t.co/LfnC35kyXD

ここだったの

その子はひとつのベッドを指さした

ここにいたの
ここでおわったの

そうなんだね

その子の頭に手を伸ばすけど
撫でてあげたい頭には
手が触れられない
通り過ぎてしまう

周りの子もすぐに
みんなこっち側にきたの
そしたら大人が
ここは汚いって燃やしたの
#呟怖 #病院にいた子 https://t.co/1x20NEUngg

またチラチラと降り始めた雪に誘われて
またフラフラとここに来てしまう

今日は
人が少ないね

白い雪に
赤い色は
さぞかし綺麗だろうね
せっかく静かな雪の日
大きな音は立てたくないし
静かに近づいて
赤を散らそう

その為に念入りに
研いできたんだし

だれにするかな。
#呟怖 #雪の降る日に https://t.co/1G9TM2l6mA

あの光の向こうに
希望の世界が

そう言ってまた1人
その先の闇に落ちていった

楽だよな
天使のフリしてりゃいいんだ
道案内みたいに
「どうぞ」って言うだけ
それだけで
どんどん自分から突っ込んでってくれるんだからな

バレたのはお前だけだ

黒い何かが僕にニヤつきながら言った

#呟怖 #光の穴 https://t.co/YSw6bcmq5v

「あれ?無いんやけど・・・」

#呟怖 #実話
#手術中に麻酔が切れて聞こえてきたら嫌な一言
#大喜利 https://t.co/jAN0nKHUww

真っ青な空
ところどころに雲。

手を引く息子が
大きく手を振る。

誰もいないよ?
飛行機も鳥もいないよ?
息子に聞いてみた。

ねえ、ママ、見えないの?
雲の端っこから
たくさんの人が
僕らに手を振ってるよ。
ほら。

#呟怖 #こんな晴れた日に https://t.co/6uiROTVsbj

ビリビリと
音が揺れる
スピーカーに触れると
止まる

またビリビリしたので
スピーカーに触れたら
止まった

「受信不良?」
独り言が漏れた
「違うよ」
スピーカーが答えた
スピーカー自身が
答えた

#呟怖 #ノイズ https://t.co/UEvxRtjUE4

村外れの教会
白い服のその子は
祭壇に向かって走り出す
「ここでご主人様に会えるのよ」
嬉しそうに微笑む
毎夜獣のように咆哮していた子が
まるで蝶のように軽やかに舞う
祭壇の上に登り
象徴の十字架を逆さまに回した時
嗤いながら胸から血を噴き出した
・・・祭りの合図だ

#呟怖 #口火を切るもの https://t.co/o0rFh8OUY0

「たぶんおれ、
周りから見たら 独り言言う変なやつなんやろな」
多分な!
足元から声。
ガードレール下の、まるで顔のような汚れに見える模様から 相槌が来る。

こっち側、来るか?
「行かんわ」
しきりに
仲間に入ることを勧められている。
そういえば知らん間に顔が1人増えとるな。

#呟怖 #嗤う顔 https://t.co/NVhCB8t1La

「黎明も逢魔が時なんだぜ」
そいつは笑う
「闇に戻る前の最後の一口、に会わないようにしないとな」
あんたが目の前に居るのに
それを言うのか
「つまんね」

「そんな諦めた目されるとつまんねぇ足掻けよ」
どうでもいいよ と答えた
どうせ食うんでしょ
「面白ぇまたくるわ」
気に入られた?
#呟怖 https://t.co/ET7GPMbLyI

@molmol299 あれ・・・?
なんか・・・?

「目玉だぞおい」

目玉だったか 道理で見える景色がダブってて変なはずだ。

#返怖 #呟怖
#こんなん出ましたけど

想像が走ってしまいました。

@kura_ake_tako そんなチェーンメール要らんねん、
と毒づきながら髪の束を
後ろの相方に渡すと
「うまい美味い」と食ってくれた。
「それもくれ」手紙本体を指さすのでそれも渡した。
美味そうに喰んだ相方は
「もっと食ってくるわ」と
黒い翼を広げつつ出ていった。

相手は選ばなあかんで
誰かさん。

#返怖 #呟怖

山頂に向かう道
木々の間を歩いていた。
突然連れが
「ああ、そんなところにいたの。おいで」と上に向かって言い出した。「抱っこさせて」手を広げる。
「どうしたの?」
「見えないの?あそこ」道を上を連れが指さす。

「あの子たちが迎えに来てる」

連れは流れやすい体質だと嘆いていたっけ

#呟怖 https://t.co/daGC3RYRGu

西洋風の路地の奥
「ああ、こんな場所あるんだね」敦子はずんずん入っていく
「ハリーポッターとかだとさ、この奥に入口があって別の路地に続いてて」
敦子の手をついた壁の横に顔がぼんやり浮かんできて
ギョロギョロと目を動かして周りを見て
最後にあたしと目が合った。
「Hello」

#呟怖 #路地の奥 https://t.co/TspUb7D3n4

天に昇り損なった魂は
大きな犬が
雲のフリして食いに来るんだ
グルグル形を変えながら
美味い美味いって
食うんだよ
食われたらもう
赤ちゃんになれないんだ
ぼくも前は食われかけたけど
なんとか逃げて
また こうやって子どもになれたんだよ

と、夢の中で仔犬のぬいぐるみが言った

#呟怖 https://t.co/gsTzlhumQz

暗い部屋
その子は泣いている
ぼくは立ちつくしている

どうしたの?

ようやく声を振り絞ると
その子が顔を上げた

「無いの」
その子の左目の辺りに血がベッタリ付いている
無いのは目じゃない
左手の薬指が無いんだ

その子がぼくの手を見てニィと笑う

「あたしの指みぃつけた」
#呟怖 #みぃつけた https://t.co/SlPd81fSwY

「俺のためじゃねーな」
吐き捨てるように言い放った俺に
ゴボゴボと口から血を吐きながらそいつはニヤリと笑った
「お前が楽になりたかっただけじゃん」
その腹に刺したナイフをグリグリとまわす

「刺せ、お前のために」
そいつの言葉が いつまでも耳に響いていた
#呟怖
#いつまでも耳に響いていた https://t.co/ADg4NIjXJG

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。