呟怖.ORG | 呟怖

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#呟怖

「あと1人…。」

かつて人だった炭を前に、少女は呟く。

「あのお方」との契約で授かりし力と寿命。少女は復讐の為に、人をやめた。
長い旅だった。50年は費やしただろうか。
亡き母は私を赦さないだろう…。

「待っててね、姉さん。姉妹のよしみで、苦しまないように堕としてあげるわ。」

#呟怖
お題:落ちていたスマホ

道端で拾った、亀裂いりのスマホ。

待受けに貼付されていた男性の自撮り画像を暫く見ていたら、急に動画が再生された。

すぐ近くの交差点で、画像の男性が、大型車に潰されている動画だった。
これは、完全に即死だろう。

…えっ!?じゃ、この動画を撮ってる人って…?

#呟怖
お題:あの子

面会室の両親と娘の会話より

「一体なぜだ?お前の自慢の姉さんじゃないか。」
「…?」

「あんなに優しくて、天使みたいな子を…。」
「…。」

「なぜ突き落とし…?」
「だって、あの子がいると、私が1番になれないからよ。」

当然でしょと言わんばかりに、妹は真顔で答えた。

#呟怖
お題:笑い声

この奥からだ…。

廃屋の2階北側の壁から、噂どおり、少女の啜り泣きが聞こえる。

本来、部屋があるべき場所にドアや窓がない。私は意を決し、壁を崩した。埃と黴の臭いが鼻をつく。

いつしか啜り泣きは笑い声に変わっていた。

「やっと、出られる。」

老婆の声が響いた。

#呟怖
お題:掃除

部屋の掃除中に、中学時代の卒アルが出てきた。
懐かしく眺めていたが、卒業生への寄書の頁を見て固まった。

在校生の送辞に混じって、

「栞殿、お迎えに上がり候。」と

前年に夭逝した娘の名前が、見覚えのない筆跡で記されていた。

当時、栞という名の生徒はいなかった筈…。

#呟怖
お題:みかん

夕方の帰宅時、
急坂に差し掛かる所で、みかんが転がってきた。
顔を上げると、美女が袋を片手に、坂を下りて来る。

私は、足元のみかんを拾ったが、妙に湿った感触があった。

よく見ると、それは目玉だった。

前を向くと、眼窩から血を流すモンペ姿の老婆が迫って来ていた。

#呟怖
お題:夢

幼少期のどの夢にも、奴は同じ姿で現れた。

始めこそ優しかったが、ある晩、奴は
「この食物を食え」、「お前はここを出られぬ」等と
脅迫してきた。

咄嗟に、私は親指の仏眼相を見せ、
「消えろ!」と叫ぶと、
「15年後に来るよ。」と奴は言い、消えた。

そろそろ、約束の15年後…。

#呟怖
お題:執心

小さい頃は疑問に思わなかったけど、やはり、私だけなのか?

人形を見ていると、無性に分解したくなる。

両親に叱られるから、普段は我慢しているけど、もう限界だ。

幼少期はプラスチック人形、少年期はぬいぐるみ…。

もっとだ…もっと大きなヒトガタを

…コワシタイ…。

#呟怖

お題:山

裏山の廃墟屋敷を探索した時の話。

霊的な現象は何も起こらず、悔しいので、ベランダから、街を背に自撮りをして帰った。

画像を確認してみると、背景に写った自宅の窓へよじ登り、部屋に忍び込む瞬間の「私」と目が合った。

背筋が凍った。

押入れが、ゆっくりと開いていく。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1011089023874433025 

#呟怖

お題:裏

事業が暗礁に乗り上げて2週間目の朝、事務所に出勤しても、上司の姿が見えない。

私が一番乗りかと思いきや、裏口の方で笑い声が聞こえる。

ドアを開けると、涙を流し、ゲラゲラ笑いながら、千円札をハサミで刻んでいる女上司がベンチに座っている。

殆ど帰宅していないらしい。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1013676240845168640 

#呟怖

目の前の級友が切り刻まれ、断末魔の声が響く。

スピーカーから、
「だから、よく考えなって言ったでしょ?
この中から君たちの頭蓋骨と同じ形の仮面を選ばないと、
間違える度に1人ずつ食材にしますよ~って。はい、これで
脱出のチャンスは、後3回で~す♪」

と、担任の教師の声が響いた。 https://twitter.com/iijima73/status/1010132125968822274 

#呟怖

未明の時分、離れで眠っていたら、急な頭痛で目が醒めた。
死んだ筈の妾の声が頭に連呼する。

「赦してくれ。あの子は関係ない。」

襖が激しく開いた!

長女が、鞠を持って私を見ている。

鞠は一回転すると、鬼女の形相に変わり、

「娘ハツレテイクゾ。」と嗤う。

「誰だ…貴様は!?」 https://twitter.com/0HoUsn9nkZcnQ0W/status/1011382849205776384 

#呟怖
お題:障り

「残念ながら、娘さんは、地獄に堕ちました。」
私が死んだ後、霊能者さんがママにそんなことを言っていた。

そりゃ、そうよね。写真だけ見たら、私だけミイラみたいなんだもん。

余程、私のことを疎んでたのね…。

ママ、残念ながら、あの男との再婚はやめた方がいいわ。 https://twitter.com/hoshinosenritsu/status/1011181110854729729 

#呟怖

流行り病で隔離されて、早半年。
仲間達は、差別や痛みに苦しみ、皆死んでしまった。

俺も、後少しで楽になれる。
そう思った晩、先発った筈の仲間が窓から覗いて、

「…ぃ、…ぉ。」

あぁ…俺も直に…。

「生きろ!」

安らかな表情で笑い、友は消えた。

死にたくない…、死んで堪るか! https://twitter.com/astrono77153462/status/1008697155500929025 

お題:嘘
#呟怖

居間が燃える。
台所が燃える。

毒親は、イヤホンの音楽に夢中。我が子に向かってこう怒鳴る。
「火の後始末は終わったか?」

「う…うん。終わったよ。」

煙が上がる。
叫び声が聞こえる。

僕はきっと天国に行けない。
でも、大好きなパパに殴られるよりは、ずっと良い。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

お題:嘘
#呟怖

宗教勧誘を受けた時の話。

インターフォンから
「救いはすぐそこ。」「会報を無料配布。」
等と言い、女性がドアを開ける様促した。

「生憎、疲れているので、会報だけ頂けますか?」
と訊くと…、

「会報?そんな物ねえよ。」
野太い男声が入口越しに聞こえた。

深夜2時の出来事。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1007902216768839680 

#呟怖

「ねぇ、先週亡くなられたNさんなんだけど。」
「歩道橋から転落した患者さんのこと?」
「うん。投身自殺だったって。」
「頭を強打して、ほぼ即死って聞いたけど。」
「それがね、救急車の中ではうわ言をずっと呟いてたらしいの。」
「どんな?」
「『俺ノ顔ハドコダ、返シテクレ」って。」 https://twitter.com/astrono77153462/status/1005674555757625345 

#呟怖

ある晩、妻は嬉しそうに、
「あなた、今晩も良い銘柄が手に入ったわ。」

「おお…。」

洋酒を注ぎ終え、
「なくなるのが早いわ。」

「う、うん…。」

可愛らしく、
「飲み過ぎ注意!」

「許して…。」

バスタブの中で、生命維持装置の付いたアルコール漬けの頭部が呻く。

「殺して…。」 https://twitter.com/Loca_Hktk/status/1006170585074843648 

#呟怖

霊感が強い友人と呑んだ時の話。

「自然災害や戦災があった場所って、普段よりたくさん見えるものなの?」

友人は神妙な面持ちで、

「基本的にそうだけど、広島と長崎は別だな。」

「どうして?」

「微塵も残ってないんだよ。」

怒りと悲しみの相混ざった表情で、彼は遠くを見つめていた。

#呟怖

捨て犬を拾った。

私は犬の餌を買う為、家を出た。門の前で、遠目に3階のベランダを見やると、犬が硝子戸越しに私を見て涎を垂らしている。
「…。」
「!?」
「犬の顔、硝子戸と同じ大きさ…?」

部屋いっぱいの犬が笑っている…!

3階に戻ると、部屋一面の涎を残し、犬は消えていた。

#呟怖

ある昼下がり、町でも美人で有名な未亡人の奥様が、庭の紫陽花に水をあげていた。

何か呟いているぞ。

耳をそばだてると、

目の前の紫陽花に、
「漸く貴方も観念したのねぇ。」

隣の萎れた方には、
「まぁ、お母様よりは手間要らずでしたけど。」

水溜りに奥様ではないモノが映っている。

#呟怖
実験中、とある被験者が薬の副作用で、予期せぬ能力を得た。

死期が近い人の顔だけが歪んで見える能力。

ある日、被験者は、町で新婚旅行前の友人夫婦に出会った。2人とも歪んでいる。船旅らしい。

被験者は、
「お幸せに」
と笑顔満面。

夫婦が去った後、
「僕をこけにした天罰だろう?」

#呟怖
早朝の急行電車に、運よく座れた時の話。
隣に、紙袋を抱えた長髪女性が俯いて腰かけてきた。

満員電車なのに、女はマニキュアを指に塗った。その手で紙袋のチョコパンを掴み食った。真夏日の為、体臭も混ざった。

私は、去り際に女を一瞥したら、綺麗な長髪でニキビ面の爺さんが睨んでいた。

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