呟怖.ORG | 呟怖

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#呟怖

霧の向こうに、漸く灯が見えた。

フラフラと向かうと、新しい建物の中に懐かしい町並の面影が。

優子、進坊、やっと、やっと帰ったぞ

おぉい

「何とお礼を言っていいやら」
 古い腕時計を握りしめ、祖父は声を震わせた。
「乗ってた艦が沈んだと聞いて、諦めてたが…おかえり、父ちゃん」 https://twitter.com/hkACKTQBNnWxF80/status/1177620613252468736 

#呟怖

もう四十九日も終わったし、いいかな。

伯父さんが死んだ時ね、遺影のための写真を探してたのよ。

若い頃結構モテたみたいだから、いいのあるんじゃないって。

で、婚礼の時の白黒が出てきてね。

伯父さんの足に餓鬼が纏わりついてるのを、十年前に先に逝った伯母さんが凄い目で睨んでた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1178562598318379008 

#呟怖

渋滞、ですねぇ。

トンネルの中ってのが、どうもねぇ。外の景色も楽しめやしない。

しかもここ、米沢トンネルでしょ。手抜き工事で一度崩れたっていう。

何だってこんな渋滞が。

あれ、運転手さん、メーター回ってませんよ。

え?

もう、必要ない?舟の渡し賃?何の話です、それ? https://twitter.com/iBuKi0346298/status/1135155337571397632 

#呟怖

彼女が入室した。

僕は必死にアイコンタクトを取る。

凝視する。瞬く。目を可能な限り動かす。

やがて、彼女が口を開く。

「ダメね。今日も意識ないみたい」

退室、そして静寂。

言葉は出ない。体が動かない。意識はあるのに誰もそれに気づかない。

これが施錠症候群の「いつもの」だ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1176260837943590912 

#呟怖

魚を捌く動画を見ながらふと思った。

人間と同等以上の知能・文化・科学を持ち、人間を糧とする宇宙人が

人間を捌きつつ調理法をコメントする動画を撮ったとして

それを見ながら我々人間は

「ああ、そういう調理法があったのか」と思わずにいられるだろうか。

#呟怖

昨日花束が置いてあったガードレールが、今日は掃除されていた。

街を綺麗にする為とはいえ、ここで亡くなったであろう人が憐れに思えたので

しゃがみ込んで目を瞑り、黙祷を捧げていると

足を前方から掴まれた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1175278187334385664 

#呟怖

「新人、ここ、巡回中気をつけろよ。出るそうだから」
「やめてほしいなぁ。俺、子供の頃からおばあちゃんに散々怪談聞かされてて、苦手なんすよ」
「おばあちゃん、元気か」
「はい、両親亡くしてから育ててくれてて」
「そうか。じゃあ勘弁してやる」

気がつくと、一人で巡回していた。 https://twitter.com/Mad8068/status/1174169745085652993 

#呟怖

女が一人、三途の川にて今日も藻掻く。

川を渡ろうとすると、石を積んでいた子が三人、川底に引摺り落とし、川岸に引摺り戻す。

女は亡き子に謝りつつ手を払い

子は母に捨てられまいと血涙流す。

日が暮れる頃には双方血まみれの襤褸襤褸に。

切っても切れぬ、縁の哀しきよ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1174327924880576512 

#呟怖

お互い、秘密を持ってると惹かれ合うものなんですねぇ。

主人と出会ったのは、親戚の披露宴で。

新郎が私の従兄、新婦が主人の従姉。

主人曰く新婦は子供の頃から陰湿ないじめっ子で

新郎は少年院あがり。

黙ってそのままくっつけましたとも。結果は新聞に載ったとおりですが。 https://twitter.com/417jyukaiikou/status/1171386163434643456 

#呟怖

重い体を深夜の地下鉄まで引きずると、そのまま座席の上で舟を漕いでしまった。

ただ聴覚だけは残っていて、人の話し声が聞こえてくる。

ー やあ、疲れた疲れた
ー …あー。頭が痛い
ー あついよぉ
ー ふぅ、終わった

ー あれ、この人まだ生きてるよ

目を開いたら、車内は空だった。 https://twitter.com/Piy8mk6gUbXooGE/status/1169655958261288960 

#呟怖

小学校の友人Kの葬式帰りに、昔埋めたタイムカプセルを掘り返そうという話になった。

目印の木はすぐ見つかったが、箱が二つ出てきた。

一つ目が僕らの埋めたタイムカプセル。

もう一つには、赤い字で全員の名前と日付が書いてあった紙が。

Kの名前の下にある日付は、彼の命日だった。 https://twitter.com/saniwander/status/1170689002204098560 

#呟怖

帰省すると、祖母はいつも二人分の食事を俺に出す。

お菓子も二つ。

飯も少量を二人分。

両親はただ祖母を見ているだけだ。

あと、名前の呼び間違えも酷い。時々カズヤ、と俺を呼ぶ。

もしかすると俺には死別した双子の兄弟がいたのだろうか。

「ていうか、ババアに殺されたんだけどね」 https://twitter.com/legacystsubarun/status/1168678340531638272 

#返怖 #呟怖

まあ、普通はこうなる。

目の前の奴は話しかけても聞きたくない、と喚いてばかりだ。

こちらが親切心から死の恐怖を取り除こうとしているのにな。

恐らくは俺の死んだ川に釣りに来て溺れたことに気づいてないんだろう。或いは逃避か。

生前俺も嗜んだけど、釣りは止められん。

#呟怖

トイレの前に「注意」と書かれたサインが置いてあった。

トイレの床を見ると、清掃が終わったばかりか、濡れて光っていた。

個室に入って腰を下ろす。

ん。

普通は「足元注意」とかじゃないか。

それとも、別の物に注意、とか。

他に誰もいないはずのトイレで、個室の扉が開く音がした。

#呟怖

シャツから首を出す時

押入を開ける時

部屋の電気を点ける時

視界が開けるその一瞬

一瞬だけ

色白の少女らしきものが目に映るようになった。

#呟怖

鍵の回る音で、目が覚めた。風呂の中で寝てしまったらしい。

「ただいまー」

親父の声がする。夜遅くまで大変だ。

おかえり、と言おうとした時、思い出した。

俺は実家を出て独り暮らしだ。

脱衣所の曇ガラスに、影が

#呟怖

十五年ぶりに、同窓会に呼ばれた。

クラスメートの中に、見知らぬ奴がいる。夢に出てきたアイツだ。

奴はみんなと「昔を懐かしみながら」俺のところに来ると

― お邪魔しました

「おい」
 将太に肩を叩かれた。
「どうした、一人ボーッとして」

消えた奴のことを、誰も覚えていなかった。 https://twitter.com/Ray_Croy_/status/1166473263666683904 

#呟怖

また、学校の夢を見ている。

試験を受ける夢だ。三十歳にもなってとは思うが、結構珍しくないらしい。

開始から五分、見たことのない奴が来た。

ー お邪魔するよ

そこで目が覚めた。

それ以来

卒業アルバムに、この見知らぬ奴が見えるようになった。

#呟怖

時に君ら、ボウリングは好きかい?

おじさんねぇ、結構好きなんだよ。特にストライク決めた時。ピンが全部バァンって飛ぶの。

そういえば君ら、ガムテだらけで動けないね。ピンみたいだねぇ。

店で暴れた時は元気だったのにね。

ボールはないけど車はあるから。

ストライク、と行こうか。 https://twitter.com/couchiyan/status/1166133838059163648 

#呟怖

テレビってのが、あの一件以来、大っ嫌いでして。

ちょっと前に煽り運転がどうのってあったでしょ。

俺もやられたんすよ。真夜中に。野郎来やがったな、と思って停車して、こっちはドラレコがあるぞ、って。

降りてこないんですよ。

不審に思って相手の車に行くと

運転席、人形だったんで https://twitter.com/usagamisousuke/status/1166118473304432640 

#呟怖

裕香ちゃんという子がいなくなったらしい。

らしいというのは、母親以外誰もその子のことを知らないようだからだ。しばらくして、その母親も、裕香ちゃんとやらのことを話さなくなった。

でも、私は時々思い出す。

誰かに、あの床から伸びる手の話をしたことを。 https://twitter.com/nomunomutayuma/status/1165622048653111298 

#呟怖

カビ臭い古寺の塀の向こうで、話し声がした。塀に耳を寄せる。

「遅いぞ」
「腹と背がくっつきそうじゃ」
「飯の支度はまだか」
「すまねえな、待たせて。けど、ようやくご馳走じゃて」
「どこじゃ。飯は、どこじゃ」
「早く」

「そこよ」

見上げると、塀の上に爛々と光る目が https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1125775974753132544 

「揃いました。今日の運勢とかけて、これを読んでる人と解く」
「その心は」
「ツイてますね」

八月終わるとも #呟怖 終わらず。まだまだ続くよホラーストーリー。

え?イマイチ?怖くない?しょうがないなあ。よし、じゃあとっておきの怪談を。大人になるとそもそも夏休みなんてなくn字数制限

#呟怖

「……」
「目、真っ赤に腫らしてどうしたんだ」
「あいつらが、母ちゃんのこと、ひどく言うんだ」
「へえ」
「お前の母ちゃんデベソって……何度も」
「そうか。うーん」

「まあ、母ちゃん、タヌキだしなぁ」

「えっ」
「ん?」
「今なんて」
「何のこと」

#呟怖

某オンライン百科事典で、悲惨な目にあった後亡くなった、とあるアーティストの記事を読んだ。

記事にそのアーティストの私設サイトへのリンクがあったので、クリックした。

案の定、404だ。

ブラウザを閉じる瞬間、何かサイトが見えた気がした。

以来、誰かの気配が背後でする。

#呟怖

― このお面をかぶるとな

母は、夏になるといつも古い仮面を手に取って微笑む。

― お父ちゃんと出会ったお祭りのことを思い出すんよ

― こっそり紛れ込んだ夏祭りに、ぽつんと取り残されたのを、手を取ってくれたのがきっかけ

そう懐かしむ母は決まって

尻尾を嬉しそうに振る。 https://twitter.com/417jyukaiikou/status/1164197282486505474 

やがて地獄へ下るとき
そこで待つ父母や友人に
私は何をもっていこう。

たぶん私は懐から
蒼白め破れた蝶の死骸を
取り出すだろう。

そうして渡しながらいうだろう。
一生をさみしくこどものようにこれを追っていました、と。

「それ、蝶じゃなくて、蛾だよ」

#呟怖

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