呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 この間、うぢほの寺の仏様さ拝んでらんだばって「それさ偽物だじゃ」て声がするのさ。振り返るど全く同じ格好の観音様さ居る。仏壇からは「騙されるんでねど」て言われる。わ困っでまっでの、二つとも叩き割っだのよ。その日からよ。わが観音様になっでまった。ところでおめ、わの偽者でねが? https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1090226001609555968 

#呟怖
俺の部室には「呪いの毛布」がある。片隅に、いつも丸めて置かれているのだ。毛羽立って、変な染みが点々として。
その毛布が、柔道着を仕舞っている俺のロッカーの前に置かれている。
なんだ、コノ。足で払い除けると、中からごろんと出てきたのは、俺だった。白眼剥いて、喉をかきむしって。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1093347412943360000 

私が書く #呟怖 は基本的に創作なのだけれど、たまに粗筋を考える段階で空嘔吐き(からえずき。吐くものもないのにオエっとなること)することがある。
そういうときには、書かない。虚実の壁を越えてしまっているかもしれないから。その程度のセンサーは持っている。だから、御守は常に手放せない。

#呟怖 #怪談オチ
(承前)私は、……私はあの日のまま、ランドセルを背負い佇むばかりだ。肩に張りついた水草がびたりと落ちると、迎火が掌のように揺らいだ。https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1090229843315183616 

#呟怖
遠い遠い記憶。生暖かい水底で、揺蕩う私。ごわごわとフィルターを通したような声がする。
「あんな奴の子供なんて孕むんじゃなかった。アタシの人生台無しだ」
その後その言葉は、暴力とともに何度も何度も私にぶつけられた。
いま、母は目と口を全開にして、生暖かい水底で揺蕩うている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1089935051624607744 

#呟怖 
あの女を埋めた庭の片隅から、一本の草木が生えてきたのは先月のことだった。手元で調べると月下美人のようだ。確かにあれは黙っていれば本当にいい女だった。いつまでもつきまとうからああなるのだ。
今宵、徐々に開いていく純白の花弁。その真ん中には、見知らぬ老翁の満面の笑みがあった。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1088552890086518784 

#呟怖 
おうどんや。膝上の二歳の息子が、隣の男性を指して言った。しかしここは電車の中である。うどんなど何処にもない。隣人が怪訝な目をこちらに寄越す。
おうどんや。繰り返した息子が、隣人の口許から何かを引っ張る仕草をした。
突如男性は前向きに倒れ、そのまま絶命した。我々は逃げ帰った。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1087775025061457920 

#呟怖 
ここのパーキングエリアのトイレは「出る」という。飲酒運転でトラックごと突っ込んだ運転手の霊と聞く。
オカルトライターの俺は取材を試みたが、しかし何も出なかった。トイレには。
いま、俺の右足を誰かが押さえつけている。シフトレバーが勝手にDレンジに入る。目の前に迫る、WCの文字。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1087373374211289089 

#呟怖 
「キャハハハハハ」
井坂君はお母さんと顔を見合わせた。部屋のどこからか女の笑い声がする。
「キャハハハハハ」
しかしこの病室には危篤のお祖父さんと彼らしか居ない。おまけに夜中である。
「キャハハハハハ」
看護師を呼んできた彼が見たものは、白目を剥き高笑いする母親の姿であった。

#呟怖 ネットで見たんすよ、おまじない。どんな難問も答えがスラスラわかるってやつ。ほら俺、数B苦手でしょ?ベクトルとか数列とか。で、試してみた。ホントだった。問題読むだけで、頭ん中で声が響いて答え教えてくれるの。
「で、自己採点したら0点かよ」
チンピラみたいな予備校講師に殴られた。

#呟怖 カリカリ響く鉛筆の音が俺を苛つかせる。古文が死ぬほど苦手なのだ。誰か答えを教えてくれよ、と頭を抱えて気がついた。俺の股間にオッサンが挟まっている。脂ぎった禿げ頭に、黄色い歯をしてニヤついて。俺は鉛筆をそいつの目玉に突き刺した。俺を馬鹿にしていいのは偏差値70以上の奴だけだ。

#呟怖 こんなとこにもお社があるんやね。手を合わせた私が張り倒されるのと同時に彼がすっ飛んで来た。
「ここは『勿祀』なんや。読み方は知らん。何をしても治まらへん荒魂をとりあえず箱に入れて置いてるだけやねん。せやし供物も祝詞も上げん。鳥居すらないやろ?」
見上げる私の頬を血が伝った。

#呟怖 今日は年に一度の「お山の日」です。「神事から帰るまで誰も入れるな返事もするな」と言い残し、鍵を閉めて父は出掛けて行きました。
ところが先程から「おい、帰ったぞ。開けてくれや」と父の明るい声がするのです。
「どうしたらいいの…?」真っ暗な玄関で立ち尽くす私と、扉の先の笑い声。

#呟怖 初めて訪れた夫の実家は、それは立派なものでした。旅館と見紛う母屋に、建ち並ぶ蔵。けれども不思議なことに、義両親も義兄夫婦も農機具小屋の上に縮こまって住んでいるのです。部屋数多い母屋は掃除が大変で、と義母は話すのですが、では毎夜母屋へ運んでいる御膳のご馳走は何なのでしょう。

#呟怖 「結婚して初めての正月じゃけぇ、うちの風習にも馴れてもらわにゃいけまい言うてねぇ、おばあちゃんが気合い入れて作ったんよ。食べてつかあさいや」そう言って義母が出してきたのは、大皿に盛られた土団子だった。これはいわゆる嫁に対するそれなのか、それとも。私に向けられる満面の笑み。

#呟怖 禁教が土着化し根強く生きる某地区には『宣荼蔵人頭』(せんたくろうず)の伝承が残る。師走廿四日の夜、深紅の袍服に身を包んだ神官が不信心者に死の託宣を下す。遺体は分解され近隣各戸に投じられるという。この地区の信仰において遺体の分解は、復活の否定に繋がる最も重い刑罰なのだという。

#呟怖 ええ、うちの神社は確かにウツクシ神社言う名前です。せやのに事故で腕落とさはったと。こちらさんは脚。お気の毒なことです。皆さん勝手に美神社やと勘違いしたはるんですけど、正式には「有通供肢」と書きます。万葉時代に、贄として納められた手足を鎮めるために創建された神社なんですわ。 https://twitter.com/tsubukowa/status/1076752003965931520 

#呟怖  卒業後10年を経て開封されたタイムカプセル。取り出された作文を読んだ参加者が、次々と首をかしげ声をあげる。筆跡は自分のそれなのだが、内容に全く覚えがないのだ。一様に、同級の谷村君をいじめたことを懺悔し許しを乞う文章なのだが、その学年には谷村君なる人物は存在しないのである。

#呟怖 深夜の峠道。煙のように湧き出した青白い手が、貴方の左足をブレーキペダルに押しつける。悲鳴をあげ急停止する愛車。呻きつつハンドルから顔を上げた貴方は、前方に一抱えほどもある巨岩を見つける。安堵した貴方が最期にバックミラーに見たものは、減速もせず突進してくるダンプカーだった。

#呟怖 先日、「#来る 」という映画のポスターが貼られていた。何が来るのかさっぱりわからないが、映っている5人の男女が登場することはわかった。ところが今日見ると、タイトルが「来た」に変わっていた。男女は3人に減り、赤茶けた何かの跡が帯のようにうねっている。一体何が来たというのだ?

#呟怖 「お客様、深泥池に着きましたが、お車どの辺にお付けしましょうか?あれ?お客様!お客様お待ちください!」慌てて駆け出すドライバーを映してレコーダーの映像は終わっていた。問題は、その後ドライバーが行方不明なことと、そもそも映像には乗客が映っていなかったことである。#京都 #怪談

#呟怖 「で、突然チリーンって鈴の音がしたかと思うと、みんな消えちゃったんだよ。中島も川西も、川崎も。だから俺だけ逃げて帰ってきたんだ」「あのさ、話が見えないんだけど、まずあんた誰?川西はそこで喋ってる奴だし、川崎はいま弁当食ってる。中島は俺。で、あんたは誰?何の話してるの?」

#呟怖 玄関の扉を開けると、一葉のハガキが届いていた。「これからもよろしくね」。何を今さら、と私は破り捨てた。差出人は喧嘩の末に逆上して自殺した元彼女で、私はその苦い思い出を引き払って、いまこの家に越してきたばかりなのだ。

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