呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
10年に一度の雪の積もる僕の村にはその夜に人がひとり掻き消えるという噂がある。噂だけで本当に消えた人なんて居ないんだから噂は噂だ。
雪にすべてのオトが吸い込まれそうな夜に、お母さんに訊いたら「お前に最初から父親は居ない」って言われた。
そういうこともあるんだな。

#呟怖
ありきたりな話なんですけど、今朝夜もあけぬ5時にいつも通り出勤しようといつも通り庭に出たらいつも通り飼い犬のお見送りの鎖を摺る音が聞こえたんですよ。振り向けないですよね、怖くて。もう居なくなってしまった事を突きつけられますからね。あっちで待っててくれよ。いつか迎えに行くから

#呟怖 #幽霊の日
眠れない夜は深く海に沈みゆく想像をする。
海月の群を通りながら遥か上に小さくなっていくのを眺めるのが好きだ。
いつもそのあたりで眠りに落ちるのだが、極希にその影に白い着物を揺らめかせる人の形を見る事がある。

ゆめうつつのなかでは、そういうこともあるのかな。 https://t.co/NRRunV1pLA

#呟怖
しまった、ロッカーに預けた荷物を忘れたままだった事に気がついたのは家のドアの前だった。

鍵を開けた瞬間、ドサッと音がしてドアの向こうにその荷物があった。

翌日、面倒な話を片付けた後、家の鍵を開けた瞬間、ドサッと音がした。同時にドアの向こうから赤ん坊の泣き声が響きわたった。 https://t.co/TXTpWgBo4F

#呟怖
年に二回、朝と夜がが等しくなる日の黄昏に反時計回りに12回回るとヒマワシが現れその日の疲労も倦怠も引き連れたまま夕と朝が反転するという。馬鹿にできないほどの絶望感に苛まれますよ。 https://t.co/axgO231Ke5

#呟怖
ちたれさくら
とうに己の歯を失った老婆が覚束無い声で話すその桜の名に違和感を覚えた。しだれでは?と尋ねると、うんにゃちたれじゃという。昔、空から降り注いだ鉄と火薬の暴力により、一帯の桜の枝に血と肉と脂が飛び散りこびりついた。だから血垂れ桜。赤く白く乱れ哭く無念と怨嗟の残響。 https://t.co/vE72uEK4tZ

#恋人に裏切られた瞬間の心境を描くッ見た人もやるッ
#呟怖

「だから言ったろ?あんなやつ、ろくな事にならないって。」

うん

「俺の意見を聞いて、俺に許されてればよかったんだよ」

うん、でも凄い偶然だね、浮気を問い詰めて別れられた直後に貴方に会うなんて。

「偶然じゃないよ」

#呟怖
最近、故郷の夢をみる。地滑りで消えた集落の墓地跡から両親が手を振っている。呼ばれているようで切なかったが、最近は生き辛さから望んで其方に歩を進めようとしていた。相手の顔が判るくらい近づいて気がついた。振られていた手は掌ではなく、甲を向けられていた事。生きろと、言われていた。 https://t.co/GImslK3bd5

#呟怖
それはもう鮮やかな色のパプリカを出荷する農家の技は門外不出として極秘にしてあるが、僕は見てしまった。夜な夜なその農家の持山にある貯水タンクには赤や黄色や紫のネバネバした生き物を飼っていて、その体を千切っては畑に撒いてるんだ。だから苦味より血の味のする… https://t.co/DVcJvwSmjd

#呟怖
その土地の作物に疫病が蔓延る時、百姓共は己が飢えようとも錆塗れの鋤鍬を使い決められた「忌み地」の地下深くにソレを埋め込んだ。その行為に興味を持った地学者が防疫的観点から無断で掘り返して世に広めようとした。村に疫をもたらすモノを埋めるため、百姓共は錆塗れの鋤鍬を手に取った。 https://t.co/irWbvjYU1B

#呟怖
この橋を渡ってしまえば
月夜に浮かぶこの橋を
向こうで誰かが待つのなら
逢瀬を真に望むなら
渡れば彼此に関わらず
必ず逢えると囁かる
今宵私は差し掛かり
向こうに見えるその影に
触れることだけ願った

今宵も影は首を振り
此岸へ夢の醒めたあと
いつか迎える夢を見る https://t.co/Eoa5vsauHZ

#呟怖
それは「火炎紅葉」と呼ばれていた。空襲により校舎ごと焼夷弾で焼き殺された子らの魂が乗り移ったかのように、焼け残ったの紅葉が毎年、山のどの木々よりも赤々と葉を色づかせる。再建された学び舎から人の声が絶えた後も、毎年その木は色付く。忘れまいと、忘れさせまいと主張するかの様に。 https://t.co/lIEkfTA22p

#呟怖
あんなものは認められねぇ。いつも人を褒める友人が声を荒げて電話してきた。曰く、辻で三味線を弾く女が居た。その音は偏りすぎていて命を感じさせない冷えきった音をさせていた。認められないのに凍てつくように音にくぎ付けにされた。
あの女はまるで…
その先の言葉は風の音に掻き消された。 https://t.co/1NFWEzRgX5

#呟怖
空自基地の管制塔には古ぼけた双眼鏡がある「お守りですか?」と尋ねると「現役だ」と応えられた。
ある日中、プロペラを轟かせ着陸音が聞こえた。航空記録にない事態だ。スクランブルかと身構えたが、先輩隊員は落ち着いた様子で双眼鏡を覗き、記録した「〇〇〇〇機、帰還セリ」と。総員敬礼。

#呟怖
ふれあい水槽の片隅に極希に現れる「こちら」と書かれた扉。それを開けた者はなんでも望む水棲生物に会えるという。大概の者はその扉を二度くぐることはできないと言う。空想の生物も古代の絶滅種もそのサイズや生体や危険度合いは曖昧なものが多い。増してここはふれあい水槽の一角なので…ね。 https://t.co/eICRFr6Z0D

#呟怖
物凄く当たると評判のおみくじを引いたら大吉だった。成願成寿のためにご神木に結んで指が離れた瞬間に物凄い悪寒と明確な死の映像が頭の中に流れた。
え?おみくじって結んで完結じゃないの?肌身はなさず持ってないといけない?うっかり無くしたら… https://t.co/aRZvY6LPT5

#呟怖
それは
祈りと呼ぶには寂しく
呪いと呼ぶには哀しすぎる
遺された者達の慟哭であった
それの前に立ちやり切れない想いを塗り込めた札を刺す時に流す涙で踏み固められた場所が儀式の位置になり想いの重さに社は堪え耐えていた
執拗に貼られた札に書き連ねられた文字は

封滅子髏亡 https://t.co/5UAIyvXbGB

#呟怖
瞬間、閃光と爆風。千切れ、ひしゃげ、溶け、焼かれた幾百幾千の人体から断ち切られた魂は己の形を保てず累累と重なり、正しい姿を求めた。今年も鐘が鳴る。どうか人間の形に戻して、それから召し抱えてください。その魂が真に救われる日を祈らずには居られない。8月9日。 https://t.co/yVV18VzVAq

#呟怖
真夜中に蚊の羽音で目を覚ます時ほど腹の立つことはない。そういうときはタオルケットに顔だけだして暗闇の中で耳を澄まし近づいてくる羽音が耳元まで来たら当てずっぽうでパチンと叩く!
…叩いた手のひらに自分のでは無い頬の感触があった…

#呟怖
ホラー映画を彼女と観に行った。彼女は「スタッフロールの後、暗転して照明がつくまでの一瞬にスクリーンに映された顔、こわかったぁ」という。そんなもの見ていない。気のせいなんじゃない?それよりさ、今夜泊まる?彼女の瞳を覗き込んだ時、何を視たのかわかった。伝染されていたんだな… https://t.co/MVgMyUS8Qv

#呟怖
ママ、がおーがいるよ!
娘が雲の垂れ込めた空を指差して騒いでいた。
321がおー!321がおー!その度に寸分違わず稲光が走った。
あ、これはいかづちのはしった写真でツイッターにあげれる、と思い、タイミングを合わせてシャッターを切った。
そこには雲間から顔を覗かせる光り輝く獅子が居た。 https://t.co/6hC1Fh1xeW

#呟怖
今夜も私は目を閉じる。闇の底、瞼の奥に火花が散る。
毎夜灯る幽かな火群が増えては、消える。
両手で余る歳で逝った我が子のそれと同じ数が灯れば私も一緒にゆけるだろうか。
独りは寂しかろう、どこへなりとも一緒にゆくよ。
未練か逡巡か、
今夜も火群は歳に満たない。
今夜も私は闇で待つ。 https://t.co/IpuvRrGOvL

#呟怖
夢を抜き出し録画する商いをしている。
「元カノが出てきた夢を録画して欲しい」
こういう依頼はかなり多い。
しかし、その何割かは記憶の損傷が激しく意味消失していてお断りする事がある。
しかし、録画はできている。その女性が血塗れや顔面欠損で「撮るな、映すな」とカメラ目線で脅すのだ。 https://t.co/fcNbN5Gtg5

#呟怖
光の速さで情報が世界中を飛び回り、凡そ怪異は科学で説明がついてしまった世の中で、バグとエラーを集積したホログラムが各地の変圧器付近で散見された。スマホで撮影した当人は悉く脳内のデータをホログラムに全て抜き取られただの入れ物と化したという。 https://t.co/M7OnZQXGAm

#呟怖
祖父の形見のデジタル目覚まし時計がある。祖父の遺言は「健康に気をつけてな」だった。昨夜の帰宅が深夜2時、朝5時に起きて出社しないと。そんな日が続いたある日、目覚ましが鳴らない。焦って時計を見ると「4:87:96」と表示されてた。祖父の声が聞こえた。会社辞めるよ。

#呟怖
ジャケットに釣られて一回回してみた。

ガシャ

ポン

ぼとっ

音はした、がブツがない。カプセルの落下、と言うよりは湿ったナニカが落ちた音に聞こえた。カマされたかな?ネタにできたらいいか、と思いその夜、枕元の

ぼとっ
ぼとっ

で目が醒めた

何かは解らないが、持って帰っていた。 https://t.co/oX5ctan3OW

#呟怖
通用路の地面に点検口の蓋があるのだが、特殊な螺旋回しじゃないと適合しないらしく、無理矢理プラスドライバーでこじ開けようとしたら向こう側から抗議の蓋ドンがあったので今点検業者と顔を見合わせている。これをクリアと消防法に抵触してしまうんだが… https://t.co/SiTfhvrkfL

#呟怖
夜の闇に浮かぶ校舎の屋上に浮かばれない白い影たちが月の光に浮かんでいる。 https://t.co/X55LwVdPtY

#呟怖
落ち葉を踏むたびに足音とは別の囁き声が地の底から湧き出る。
曰く、口減らしの為に此処であやめた子を埋めたと。
土から這い出た淡竹の穂先から囁くような声が風にかき消されながら水無月の空へ昇っていくような。 https://t.co/hbiBKbAeFJ

#呟怖
ガクアジサイで有名なスポットでどうしても月夜に浮かぶ景色を撮りたくて夜間立入禁止を乗り越えて入ってしまった。思ったとおり素晴らしい景色でシャッターをきった瞬間にアジサイの全部がこちらを向き嗤い声が響いた。そして、私の口からも嗤いが溢れ顎が外れるほどになり…
地名「顎紫陽花」 https://t.co/if60o4qsNU

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