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#呟怖

教えて

電話ボックスの中、電話帳の落書きに気づいた俺。

何を?

返事を書いてみる。ただの悪戯心だよ。
で、出た後に気づいたんだ。財布を置き忘れていたことに。
ただ、取りに戻るのはやめておいた。
振り返った電話ボックスの壁一面に

ここから出る方法

と書かれていたからね。 https://t.co/gUhm7CV1Yq

#呟怖
覚えている。この場所で何度も凄惨な事件が起きたことを。
数年前には母と子が無理心中。その前は中学生の暴行事件。数えたらキリがない。
人の言うところの、忌み地、というものなのだろうか。
今夜は月が美しい。
私は首を捻り、地面に薄らと残った血の痕を舐め、

「にゃー」

と一声鳴いた。 https://t.co/ve8PYv3hWO

#呟怖
覚えている。昔、殴ったら死んだ奴がいた。中学の頃の話だ。少年法のおかげで私は犯罪歴がつかず、平穏に暮らし、結婚して子も産んだ。
ただ、なぜ殴ったのかが思い出せない。
まあ、いいか…今が幸せなら。
3歳になる娘を見下ろす。笑っていた。娘は笑っていた。
その顔を見て、思い出した。 https://t.co/ve8PYv3hWO

#呟怖
覚えている。確かに私はこの場所で暴行を受け、殺された。目を凝らせば地面には薄ら血の痕。
どうやら知り合いが犯人らしい。血の滲む指で書かれた名前。よく知る名だ。

「どうしたの?」

母親が問う。私は斜め上を見上げながら、満面の笑みを浮かべた。

「ママの旧姓って、なんだっけ?」 https://t.co/ve8PYv3hWO

#呟怖
マンホールの中の友達に会えるのは年に1度、冬の1番寒い日だけ。いつも知らない子が沢山ついてくる。皆で隠れんぼしたり、あやとりしたり。
気づくと友達のいる場所から帰ってきてる。去年は一緒に行った妹が消えた。
今年は誰が消えたのか。
大人になるまで、あと8年。
あと、8年。 https://t.co/C7A1qHqFpD

#呟怖

よく見る夢がある。
私が私と認識されなくなる夢だ。私は私だと言っているのに、他人から見た私は醜い肉の塊に見える。化け物と呼ばれ、畏怖の眼で見下げられる。そんな夢だ。
これは私の夢なのだ。いつか化け物に成り果てたい。爛れた触手を差し出して、私なのだと。 https://t.co/CPXcai21rF

#呟怖

ついに彼は動くのを止めた。人のために作られ、人のために働く彼には、毎日の如く起こる凄惨な事故に堪えられなかったのだ。
皮肉なことに彼のいた場所は、それが1番、最もよく見える特等席なのだ。無理もない。
その日、街の人間は皆喪にふくし、彼を見上げては黙祷した。 https://t.co/cVPqw76zZS

#呟怖
私の知るきしめんは、コレじゃない。実家は九州の山深く。ここでのきしめんは形こそ長い麺状だが、太く、ぬるぬるとした表面にぼそぼそとした噛み心地。
この地方ではこれをきしめんと呼ぶ。
しかし、作り方は極一部の老人しか知らず…あれがなにで出来ていたのか知ろうとする者は今ではいない。 https://t.co/1ZOIKLPlsA

#呟怖

「好美ちゃん、元気ないの?」
四ヶ月前に流産した妻は、南瓜を我が子と思い込み毎日世話をしている。
三ヶ月もこんな状態だ…
「目を覚ませ!」
私は妻から南瓜を奪った。すると、妻は消えてしまい笑顔の南瓜が椅子の上に現れた。
私の手には、三ヶ月前に判を押された離婚届が握られていた。 https://t.co/kQgEOmJsm7

#呟怖

助けてください。
そう書いた看板を首から下げた女が道路脇に寝転んでいた。
僕は面白半分、女に声をかけた。
「自分でよければ」
その言葉を聞いた女は立ち上がり、嬉しそうに僕の首に看板を下げどこかへ消えた。
で、なんとなく女を真似て道路に寝転んだらみたら動けない。
助けてください。 https://t.co/JyYyB077cF

#呟怖
差しだされた腕を払って、私は逃げた。目も耳も塞いで。
あのUFOに乗っていたのは化け物だ…
信じない。私は信じない。

12時間走り続けた。誰もいない。
アレは腕を差しだしこう言った。
「この星はもう滅びる。君で最後だよ」
空に浮かぶUFOは、もう1つも残っていない。
私は、信じない。 https://t.co/MW6Dz4GY77

#呟怖

「静かな所で暮らしたい」

田舎育ちの妻。いつかそう言うのはわかっていた。
引越し先は森の中の一軒家。買い出しは不便だが、街の喧騒に比べれば…

「静かな所で暮らしたいの」

彼女は涙ながらに訴える。気づけば耳はかさぶただらけだ。
妻はあの街から何を連れてきてしまったのだ? https://t.co/Khvcfzfelk

#呟怖
「二階へ続く階段を上ってはいけませんよ。とられてしまいますよ。」

私が幼い頃、母はよくそう言った。
実は1度だけ好奇心に負け階段を上ったことがある。特に何もなく落胆したが、翌年母が自殺した。

今、私は自分の子供に向かって伝える。

「二階へ続く階段を上ってはいけませんよ。」 https://t.co/hR4KuMYHYK

#呟怖
ねえ、血ってこの世で最も美しく、甘い宝石だと思わなくて?
宝石との違いはそうね、取りこんだ人間そのものを美しくさせるところかしら。
うら若き美少女の血…これを入れるだけで、ねえ、ほら、顔のシワが消えたわ。肌も陶磁のように艶やか。
少女1人の血で永遠に蘇る…私は吸血鬼の末裔ね。 https://t.co/libnv5gFbp

#呟怖
「あいつら、俺を嗤ってやがる」

ノイローゼ気味だった伯父はそう言うと、鎌を持って庭に咲いていた向日葵を全て刈り取ってしまった。

あれから10年。
夜な夜な僕の頭の中に、キヒヒ、イヒヒと嫌らしい嗤い声が谺する。

あいつらだ……

僕は納屋から錆びた鎌を持ち出すと、庭へ向かった。 https://t.co/PL2SmHtZE2

#呟怖
「ねえ、お姉様。私、お姉様とお揃いのお人形を頂きましたのよ」

5歳になる洋子がそう言って見せてきた人形に、全く心当たりはなかった。そもそも私は、もう人形で遊ぶ歳でない。

「あら、お姉様。毎晩お姉様の枕元に立っていらっしゃるじゃない……あれは、お姉様のお人形さんなのでしょ?」 https://t.co/KWQnuZoBpW

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