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「寝言に話しかけるな、あれは彼岸の国の言葉」

こんな祖父の口癖を真に受けて育った俺も今は大学生。講義中、隣で船を漕ぐ友人を見やる。睡魔と奮闘したであろう、蚯蚓がのたうった様なノートの文字が滑稽で思わず小声で読んだ。
その刹那、周りの空気が急に冷たくなる。

そうか、これも。#呟怖

俺んちのババァが死んだ

九十過ぎてもグラサン決めて海水浴に行く、そんな奴の法事の折、読経が始まると仏間で何か動く。ロックンロールフラワーだ。グラサンのあの顔が自分に似てるとあいつ気に入ってたっけ。皆笑い過ぎてお経が聞こえないと電池を抜くが、中は空っぽだった。

おかえり、婆ぁ #呟怖

NGOである新興国の村に行った際、毒蛇に噛まれた。大至急血清を必要としたが病院のある処までは車でも最低ニ時間。為す術無しと思われた時、村の古老が側に居た若者の足に何かを描き、若年が走る素振りを見せた瞬間その姿が消えた。数秒後、再び現れた彼の手には、血清がしっかりと握られていた。#呟怖 https://t.co/xaTLOyZ90q

咳をしても独りの食卓に載ったシラス共がじっと俺を見つめる夕べ
#呟怖 https://t.co/Kia39snBcy

酒肴に頼んだ活き造り、声無き魚の口元が確かに言った ころして
#呟怖 https://t.co/Kia39snBcy

祖父の部屋に幽霊が出る。訊けばそいつは窓を叩こうとすると。それでも頑なにそこを使い続けた祖父は死の間際、昔戦地で犯した"何か"を必死に懺悔していた。葬式の後、その部屋を見て気づいた。そうか、叩いてたんじゃない、手を上げてたんだ。そして窓は、銃の照準。これは祖父の、遠い記憶。#呟怖 https://t.co/BQIVVz5aGf

こっそり蒐集した昭和レトロな玩具を開封する。
無理解な妻が寝た後の、静かなる我が自由時間。

今回は、昭和初期の雑誌付録らしく
赤い押しボタンが付いた小箱に スシネキレテ の文字。
もう堪らず、勇んでそれを押した。

当然、何も起こらない。勿論それで満足だ。

さぁて、俺も寝るかな #呟怖 https://t.co/V5QIOu5QRV

Z〇〇Mの背景画像をネットの拾い物に変えてからアンケート機能がおかしい。投票数が参加人数よりいつも一人 二人、多い。#呟怖 https://t.co/Ig2ArHNVSA

おまえが暇だと放屁する間も
ナニか砥いでる奴がいる

文字で 音で 絵で 声で
三千世界を殺傷せんと
舌なめずりの様 まるで黒塚

人も通わぬ胸の奥 安達ヶ原のしづが家で
己が心で一番硬く そして最も柔らかい
そんな処に刃を当てて 夜な夜なナニかを
砥いでいる

そんな音がする
そんな奴がいる #呟怖 https://t.co/5dMIZvdaIF

ソレは、年老いた男の風貌だと

時には、あのラッパを吹く豆腐屋
時には、太鼓を叩き飴を売る紙芝居屋
姿は見る人により様々で、全てが茜と染まる
夕暮れ時の一瞬だけ、街角に立つのだと

そしてソレに逢えば、胸の奥が少しだけ
ほんの少しだけ、苦しくなると

そんな噂を人は のすたる爺 と呼ぶ #呟怖 https://t.co/XVpxyfpnRe

高鳴る祭囃子に香具師の掛け声、連なる提灯は千紫万紅。そんな中、あの社の大鳥居の下でアナタが呟いた またね の一言。翌日、走ったせいじゃない確かな胸の騒めきに急かされ、再び森の神社へと向かった。そして、草いきれの匂い立つ蝉時雨の中、たどり着いたのは確かに、確かにその場所だった。#呟怖 https://t.co/GgsKyfoFit

いつも優しい祖父が毎年ある晩だけ、まるで狂ったように朝まで呑み騒ぐ。その最中「人に三ひきのムシ」「カミサマにつげ口」「コウシンマチ」と赤ら顔で喚いていた様が子供ながらに怖かった。今なら判る。あの夜、蓄音機から繰り返し流れてた曲は、オペラ トゥーランドット『誰も寝てはならぬ』#呟怖 https://t.co/3Tu3KeqBJK

病院の切迫した状況を学ぶ為、導入された臨床体験VR(仮想現実)ゴーグル。様々な命の現場を再現するそれは教育の場で広く使われている。今日もまた新米看護師がゴーグルをつけ、"現場"に臨む。「ふ、婦長、き、昨日ステった女の子、ベッドにいるんですが‥」ステるとは死亡を示す医療用語だ。#呟怖 https://t.co/ogi5vUEjKk

この辺りに出没する立ちんぼは、いつも黒い紙袋を提げ、その中にお互い手を入れて交渉をする。呑みの帰り、酔った友人がそいつを見つけるや絡み、ひょいとその袋へ手を入れた。一瞬動きが止まった直後、先輩は声を上げて尻餅をつき、こちらへ逃げ戻って呟いた。
「すごく・・大きかったです・・」#呟怖 https://t.co/7YiZuhuE35

「もう‥辞めます‥」攻撃型ドローンのパイロットがまた一人、憔悴顔で上官に言った。数千キロ先の人間を遠隔攻撃し、定時には家へ帰る。そんな"ホワイト"なこの職場の離職率は70%をゆうに超える。その彼は他の兵と同じ理由を呟いた。「帰ろうと画面を消すと一瞬、破壊された我が家が映るんです」#呟怖 https://t.co/RmczvcX2g6

よりによってLANケーブルでよ。サーバー室で首吊ったオタクがいてさー。ネットの事 ワイヤードとか言ってクソキモかったのに死ぬ前、壁一面に"おれは遍在する"とか自分の血で書いちゃってんの。そっから会社のネット調子悪くてさー。あ!うち来る?未経験者歓迎アットホームな職場週休二日制でー #呟怖 https://t.co/VInrb1MLMd

人の痛みの感じ方は相対的だ。

まち針の如き些細な一言で心折れる人もいれば、楔の様な言葉を何度刺し込まれても平気な顔の人もいる。しかしそれは、平気そうに見えるだけだ。

「九 …… 」

そしてまた、彼女は赤黒い執念を胸の内に溜める。
#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1035534728906985472 

お盆で親戚宅に集まった折、オヤヂくさい猫の話が出た。するとその家の子供が「うちのミーちゃんも夜中お父さんみたくお酒のむよ!」と嬉しそうに言った途端、床で腹を出してた三毛が起き上がり猫らしからぬ眼光でこちらを見つめてきた。その翌朝から猫は行方知れずとなり、今も帰らないという。#呟怖

今、巷で流行りの歩きスマホ。
画面に夢中で道を視界の隅で捉えてるのか、先程も歩きスマホの人が何も無い前方を避けて歩く仕草をした。その間も視線はスマホに注がれ、一瞥もくれない。そんな光景を眺めていたら、昔"視える"人が呟いていた一言を思い出した。
曰く、魂魄は目の端にこそ写る。 #呟怖

生前の祖父は嵐が来ると外を眺めるのが好きで、訊けば こんな日は胸が騒ぐ と微笑んだ。真っ黒な空を見上げ、ゆっくりと何かを目で追う祖父の姿が印象的だったが、自分にも同じ血が流れていると今日思い知った。吹き荒ぶ生暖かい風、垂れ込める暗雲、その狭間に大きな爪と鱗を見た時に。#呟怖

「東京のような繁華の町中でも、夜分だけは隠れんぼはせぬことにして居る。 夜、隠れんぼをすると鬼に連れていかれる」柳田国男の著作にあった言葉をふと思い出した。その夜とは恐らく、この夕焼けの後に来る。#呟怖 https://twitter.com/gumshutup/status/1017825298354565120 

学校で作ったてるてる坊主を、子供が嬉しそうに吊るす。
人ひとりぶら下がっても、平気な所を見つけて吊るす。
#呟怖

我が国の夏の素敵を問うならば 草葉の陰に一斉の声
#呟怖 #怪談短歌

ゆく夏はかくも哀しと鬼の哭く 此岸彼岸を曖昧にして
#呟怖 #怪談短歌

来る夏はまたも妖しと胸の鳴る 祭りの袖を引くモノもあれ
#呟怖 #怪談短歌

日も差さぬビルの狭間の朽ち社 祈らぬ神に蝿もたかれば

#呟怖
#怪談短歌

散々、二人に説いて聴かせた。
譲り合いの大切さ、互いを思い遣る事の素晴しさ。
童話 泣いた赤鬼 まで聴かせた。けれど、それが不味かった。

「悠長な青鬼さんですこと」
「色恋にあっては容赦など」
「「さあ、択んで下さいまし」」

今夜、俺は選ばなきゃならない。
どちらか独りを。嫁に。#呟怖 https://twitter.com/magma_maniac/status/1011968549584138241 

夜な夜なに眼鏡のアイツが誘い来る 野球しようぜお前ボールな

#呟怖 #怪談短歌

万物は兎角みたまの拠り処 路傍の石に顔のさまざま

#呟怖 #怪談短歌

#呟怖
#呟コラ
月浦影ノ介様(@6VPfGQm1oGSP0es)の作品を朗読させて戴きました。http://pic.twitter.com/BovaLyMbWJ

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