呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
"あなたのお兄さんの第2ボタンが欲しい”
中学2年の時
クラスの可愛い女子から言われた
僕は分かった、と引き受けた

”もうひとつお願い”
丁寧にテッシュで包んだボタンを渡す
僕には触られたくないんだそうだ

懐かしく少しほろ苦い思い出

兄の第2ボタンは
未だに僕の学生服の2番目についている

#呟怖
ハムスターと掃除機をやたら買い換える友人

#呟怖
性格の悪い元カノの話

彼女には嫌いな女友達がいる
不幸になればいいといつも語ってた

ある日、彼女はその子にフリスクのような
清涼菓子をケースごとあげていた

”よくドライブするから目ざましにいいと思って”

彼女の部屋の机の上で見つけた睡眠導入剤の錠剤は
清涼菓子の粒によく似ていた

#呟怖
音楽を聴くとき曲をよく「シャッフル」状態で聞くことが多い
大体の曲名がわかるが、ある「曲」だけわからない

その「曲」に気づいたとき画面で曲名を確認できればいいが
タイミングが合わず未だにわかっていない

気にかかるのはその曲を聞いた日には必ず
悪いことが起きるということだ

#呟怖
リスカする娘ばかりと付き合う友人
彼女が腕を切る姿を見るのが好きなんだとか

”他人が腕を切り血が流れる所を見ると
何とも言えない高揚感がある
痛みを想像するだけで身もだえる
でも、自分は傷つきたくないんだ”

そんな彼も結婚し嫁さんが妊娠
出産の立会を何より楽しみにし居るそうだ

#呟怖
取り壊す前の実家で寝ていた時
日本人形の悪夢を見ていた時期がある

サイケデリックな人形と
やたら大きな手が襲ってくる悪夢

亡くなった祖母の形見の日本人形が棚の隙間に落ちていて
右手が外れていた
切れに飾り直しらた見なくなった

その悪夢を再現したのがこちら
みんなの夜におすそ分け http://pic.twitter.com/O8BL78pBeP

#呟怖
演劇部時代
適当な番号に電話しどこまで話を引きのばせるか
という悪ふざけをしていた

多くの部員が1分も持たない中
後輩の女子は30分以上通話が続いた

つながった先は有名な自殺名所に置いてある
命の電話だったらしく、相手は自殺志願の男性だった

意図せず、悪戯が命を救うことになった。

#呟怖

今思えば、母には嘔吐癖があったように思う
小さな頃、甘えん坊だった僕は
母とよく食後にお風呂に入った

母は洗面台の下にある青色のバケツに
いつも晩御飯を戻した

僕の嘔吐への恐怖感は
あの時の母の苦悶の姿が
忘れられないからかも

今でも青色のバケツを見ると
悲しい気持ちになる

#呟怖

結婚5年目
子供がいない事を
優しい両親は何も言わない

先日、実家に帰った時
思い出したように母が言った
”あなたに渡したいものがあるの”

押入れから何気なく出したのは新品のテディベア
”赤ちゃんが抱いたら可愛いと思って”

そのいじらしさと
乖離している自分の思いを持てあましている

#呟怖

友人との飲み会
部屋へ案内の途中で隣の部屋が見えた

机の上に男性の遺影
向かいで女一人泣いてた

状況か気になったが
確認もできず気まずい空気で飲み会開始

少ししてトイレに立った時
女性が二人隣の部屋を覗ていた

「失恋したからって、この空気は入りずらいね…」

まったくだと思った

#呟怖
同僚には不登校からニートになった友人がいる
未だ友好があり年に1-2回飲みに誘うらしい

最近、偶然その飲み会を見た
部屋着の男を囲み楽しそうに数名で飲んでいた
挨拶しようと近づくと部屋着の男がいない中

”あいつを見てると安心する” 
半笑いで言う同僚
なぜか見てられなくてすぐに帰った

#呟怖
大学時代、電車で通学だった
通い続けると電車の中で定位置ができてくる

他の人も同じようで、朝は見慣れた人々と同じ時間を過ごす

斜め前の座席にはいつも髪の長い 女性が乗っていた

四年間通い続けて1つだけ気になっていたのは
彼女はいつまで

右手の手首を怪我しているのかということ

#呟怖
深夜、車で国道を走っていると
一人の老婆が車道ぎりぎりを
手を後ろで組み歩いていた

老婆は満面の笑みでこちらを見返す
透けてた訳もないし、足もあった

たぶん、散歩をしていたか
ボケての深夜徘徊だったんだと思う

ただ、怖かったのは
振り返ってみた老婆の後手に
手錠がかけられていた事

#呟怖

僕の親戚に大物の映画監督がいる
僕の叔父の兄弟に有名な政治家がいる
僕の友人の兄は有名な売れてるバンドマン
僕の高校の先輩にはテレビで見るお笑い芸人がいて
僕の出身地は海外でも通用する美人モデルが

僕の、僕の、僕の…

僕は、

僕が何者でもない事を見ないよう生きています。

#呟怖

たまに知人から映像関係の仕事が来る

面識のない親戚のおばさんからの依頼は
古いビデオをDVDにダビングする事

テープは擦り切れ所々ノイズが入る映像の内容は
幼い子供が遊んでいるホームビデオだった

天涯孤独で子供がいないおばさんの
ビデオの中のあの子は
小さな頃の自分によく似ていた

#呟怖
曾祖父は僕が幼い頃に亡くなったらしい

痴呆が酷く日々物覚えが悪くなり
ついには娘である叔母の名前も忘れてしまったという

話は変わるが
僕が幼い頃、ネジの収集癖があったらしい

家から出ていないのに
どこからか持ってきて様々な形のネジを母に見せたという

#呟怖
一人ラブホでサボっていた時
カップルノートを読んだ

前日の日付で
”ベットの隙間にあるから食べてね”と
猫のイラストと一緒に丸文字で書いてあった
ベットの奥を探るとパックに包まれた可愛い弁当箱が

僕はすぐにラブホを出た

その弁当箱の隙間からは小動物の尻尾が複数はみ出していた

#呟怖
エキセントリックな高校時代の同級生

彼女は担任の教師でさえ手玉にとって軽快に生きていた
僕とは違う世界の人間の様で何となく憧れていた

社会に出てからも、彼女は自分の体と価値で生きている

久々に会った彼女の腹部には”バーコードの入れ墨”が入っていた

僕はまだ彼女の値段を知らない

#呟怖
”出た!”
隣でスマホを弄る友人
欲しいキャラを当てたようだ

”0.3%のレアキャラなんだよ”
彼は頭の中には腫瘍がある
場所が悪く治療が難しい
年3%の死の可能性を抱え生きるしかない

”今だったら死んでもいい!それぐらい嬉しい”
そうなんだ、と言いながら
どんな顔をしていいかわからなくなる

#呟怖

妻と一緒に押入れの整理した時
昔の携帯電話を発見
充電でまだ動く

確認すると当時から交際してた妻とのメールがあり恥ずかしい

未再生の留守電が残っていた

” お前の彼女浮気してるぞ
これ聞いたら電話くれ”

急に転校した親友からの留守電が終わった後
電源が切れ2度と付かなくなった

#呟怖
家に砂時計があった

明るい緑色の砂で気づけばそこにあり
よくそれで遊んでた

理由はわからないが
いつからかその砂が落ちなくなった

家に遊びに来たあの子が
”動かない砂時計って面白いね。それちょうだい”
と言うのであげたのが今から20年前のこと

あれから、あの子とは連絡がとれていない

#呟怖

祖母は認知症
僕が実家に帰るたびに、就職できてよかった、結婚できてよかったと
毎回嬉しそうに褒めてくれる

先日、祖母の記憶が何分持つか測定してみた
繰り返される話、その間1分半

その短い繰り返しを生きてる祖母が僕の顔を見るたびに
本当に嬉しそうに祝福してくれるその事実が嬉しい

#呟怖
承認欲求の化物な彼女はツイッタに依存
睡眠中も呟きを止めたくないと多くの言葉をBOT化した

最近,文明を捨て自給自足で生きる新興宗教に入信
妙に落ち窪んだ瞳で稀に勧誘にくる

"あの頃の私は死んだと思って"
そう話す彼女のツイッタは今も言葉を紡ぐ
その対比が愉快で僕はフォローを続けてる

#呟怖
高校時代
近所の廃れた百貨店は3階全て空きフロアだった
なぜかエレベータで行けたのでよく一人、隅でぼんやり

たまに来る搭乗者の怪訝な顔を愉快に盗み見ていると
知人程度の先輩と友人の彼女と降りてきた

二人は周りも見ずキスしを始めた

その彼女と来月結婚する友人
今だ伝えられずにいる

#呟怖
小学校の校庭の脇には小さな用水路があった
綺麗でないそこには色々なものが流れてきた

野球ボール、作業着の帽子、ビニール袋

その中でも一番驚いたのは溺死したハムスターだった
友人と共に校舎の裏に埋めて供養をしてやった

埋葬には時間がかかった
その数は1匹や2匹ではなかったから

#呟怖

ロッカーで着替中、新婚同僚の下着に”舞”と彼と違う名前が書いてあった
理由を聞いたが濁された

妻に曰く、浮気防止との事
確かに、嫁の名の下着じゃあ浮気できない

まるで子供が自分の物に署名してる様だ 

そういえば、彼とよく行っていた温泉に何度誘っても来なくなったのは
…まさかね

#呟怖
友人がケガをした

アパート前で落ちてきて玩具が当たったらしい
軽傷で済み、謝罪された時、子供になぜ落としたか聞くと
「ママがよくやってたから」

両親は仲が悪く、夫が忘物をした時、妻はベランダから投げ渡していた
それを真似をしたのだ

今後、あの子は親の後姿をどんな気持ちで見るか

#呟怖

僕は3人兄弟末っ子
両親は、女の子が生まれるか、3人まで子供を作ると決めていたらしい

ちなみに次男は、生まれる直前まで女の子だった

というのも、直前の検査で女の子と診断され
服に、おもちゃ、名前に至るまで女子用の物を準備してたらしい

僕は今でも、中世的な名前の兄に感謝している

#呟怖
「あなたの業の重さを感じてください」
実家の近く寂れた神社の隅にこう書かれた石がある

子供の頃は叩いたり投げたりしてよく遊んでいた
執拗に触るなと言われいた為、親には内緒だった

先日、久々の神社で石を持ち上げたが全く動かない
石が変わったのか、業が深くなったのか知りたくもない

#呟怖

浮気性の友達の話

多くの修羅場を潜り抜けてきた彼がもっとも怖かったのは
耳かきをされながら浮気の追及を受けた時だそうだ

徐々に奥に入る耳かきを感じながら、彼女を説得したらしい。

何より怖いのは、膝枕されていた彼にだけ
ソファーの下に落ちている浮気相手のピアスが見えていた事実

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