呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
全ては掻き消されてしまった
愛した人を省みず
その腹の内の君ですらかなぐり捨てて

あなたは独りただ独り

毎夜の訪問が不思議かしら
春先に届く 髪の束は不気味かしら

私は待つわ溶けども溶けども

消せぬ痛みと白露を飲んで

あの日に埋もれたあの村で

あなたのコトをいつまでも https://t.co/jug8FZY9gj

目の前に何故かタクシーが停まっていた。
嫌らしい程の黄色は、セピアの風景から、ほとほと浮いていた。真っ暗な車内から、乗れ…。と声がした。それが言い様もなく怖かった。震えるだけの私の背を、何かがそっと押してくれた。
目が覚めると病室だった。
頭には祖父の優しい笑顔が残っている。
#呟怖

全く。
人の好む、都市伝説とか言うのにはホトホト参っている。
やれメリーさんだの、やれ狐狗狸さんだの。
ありもしない恐怖を作り上げて、気を付けなければ彼の世に連れて行かれる等と吹聴する。
謂れの無い亡者に構う暇は無いと言うのに。

ほれ、調子に乗った奴らがまた連れて来よった。

#呟怖

ヒラヒラと鱗粉をはためかせ、私は宙を舞っていた。色取り取りの華々を、或いは小川のせせらぎを求めて。ただヒラヒラと。
色彩を映さない目に留まったのは、見目も麗しき薄幸の少女。艶やかなその首筋に惹き付けられる様に飛ぶ…飛ぶ飛ぶ…。

そして、口腔にくすぶる、血の匂いで目が覚めた。

#呟怖

ここの所、体調が悪い。
あまりにもやつれて見えるのだろう。
普段はあんなにも冷たい妻が
料理なんてしてくれる程だ。

残さず食べろだの、吐いちゃだめよだの
ちょっと体調が良いからって
出歩いちゃだめよだの。
まるで子供の世話でもする様に付きっきりで看病をしてくれる。私は幸せものだ。
#呟怖

幼い頃、祖母を探して家の中を駆け回った事があった。一階は見終わり、二階に続く階段を見上げた時だった。祖母らしき何かと眼があった。
あ、居た!と思った次の瞬間。
○○ちゃんどうしたの?と背後から祖母の声がした。

見上げるとそこには何もなかった様に静けさだけが横たわっていた。

#呟怖

#呟怖
こんこんこん
こんこんこん
晴れ間にしとしと降る雨の
隙間を濡らす
化生の調べ

白を塗った九つの
綺羅と輝く尾を束ね
滴る朱で紅を引く
にまりと裂けた牙の奥
食むは我が身か我が魂(こころ)か

現を抜かした昼下り
夢の通地 今は遠く
ただ 手に握られた彼岸の花が
早う来やれと淡く囁く https://t.co/HJlZ7OgdWa

#呟怖
お父さんは、町で有名な人形のお医者さんだった。

ある日、お父さんに貰ったメアリーが壊れちゃったの。だから、直してってお願いしたら、お父さんはニコニコして「ダメじゃないかメアリー。人形は大切にしなきゃ」って言ったの。
驚いてパチパチとさせたワタシの眼はギシギシと鳴っていたわ。 https://t.co/0dutrc1Aol

夜も微睡む夜半の刻に
項垂れ歩く化生の足音(あしね)
零れたあなたは今はドコ
契れたあなたはイマハドコ

私 あれから止まらないの
可笑しくてしかたないの
裂けても裂けても オカシイノ

怒ってないわ 仕方ないもの
あのこの方がよかっただけ

でも見て

私だって こんなに綺麗になったのよ
#呟怖

#呟怖
泣き止まぬ蝉時雨。
陽射しの陰る夕焼けの中で、
あの日、私は確かに彼女と一緒だった。
手を引かれ無邪気に笑うあの子。
疑う事なんて知らない無垢な子。
二人で入った森の木々の碧さは、
未だ心で揺れている。
両親はよくやってくれたと言う。
たった一人で帰って来た私に良くやったと…。

父が教えてくれたのは
血を極力流させない殺し方だった。

母が教えてくれたのは
盛大に血の飛沫の舞う殺し方だった。

父のやり方には母が、母のやり方には父が
これでもかと文句を投げつけてきた。

あんまりにもうるさいから
それぞれを嫌いなやり方で殺してやった
少しは仲良くなれたかな?
#呟怖

一度 押したら穴が空き

二度 押したら水が湧く

三度 押すならタダではいかん
犬っころに 盛った黒猫
嫌いなあん畜生だって構わない
ともかく穴に投げ入れな

嫌がったところで遅いのさ
水を食らったあんたらに

逃げ場なんてのは

アリはせんのさ

#呟怖 https://t.co/R9vpRHEjsO

後は、この荷物を配達するだけだ。
その家は、暗がりにポツンと建っていてどこか不気味だった。呼鈴を鳴らすが応答はない。
見ると玄関の鍵は開いていた。
恐る恐る中を確認すると、そこに頭の無い男が横たわっていた。
混乱の中、依頼主の老婆の言葉が頭を過った。
息子に返してやっておくれ…
#呟怖

母さんは兄さんばかりを褒める。
どんなに僕が頑張っても、
あなたはダメねって言うんだ。

僕だけを見てほしかったから。
ごめんね兄さん。
真っ赤になった兄さんだったモノに言う。

それを見た母さんは、
上手く出来たじゃないって褒めてくれた。
なんだ…最初からこうすれば良かったんだ。
#呟怖

#呟怖
羽を擦り合わせ君は歌う

陽を包み隠し 生ける全てを秘匿の海へと沈めた

貪り進む無数の悪意は

大きな口を空ける奈落の様で

虚ろと嗤うその眼は

慈悲に潤うこともない…

暗く昏く…囁く君よ

小さき我が身に温情を…

五つの月が巡るその時まで

せめて せめて…

#呟怖
ある森で木こりが陽気に歌を唄う

硬い節には気をつけな
斧でも簡単に壊しちまう

あんまり取るのも気をつけな
バーバヤーガは目敏いぞ

やるときゃ場所にも気をつけな
真っ赤に染まった嬢ちゃんが
にっこりお前をみているぜ

木こりの足元に、転がったブロンドが虚な瞳で嗤ったいた。 https://t.co/d5RgKNAA4C

#呟怖
なんとは無しに磨りガラスを泳ぐ月を見ていた。
綺麗だなぁ…なんて思っているとそれは突然瞬きをして何処かへと消えてしまった。
壁に耳あり障子に目ありとは言うけれど、あの大きな瞳孔はしばらく忘れられそうにもなかった。

#呟怖
幼い頃に住んでいた街には、朽ちた大きな屋敷があった。
久しぶりの帰郷…。亡くなった妻の墓に参るのは未だに辛い。
気づくと上の空で歩いていた所為もあってか朽ちた屋敷の前に出た。
ポンポン…と手毬を付く音が聞こえる。
軒先には妻のお気に入りだった物と同じハイヒールが転がっていた。 https://t.co/e8WKen8cmJ

#呟怖
父は愛犬家で、飼い犬のポチも家族の中で一番に懐いているのは父だった。
そんなある日、父が交通事故に遭った。
生死の境を彷徨うような重症だ。
家族も、もうダメか…と思い始めた時。
突然何事もなかった様に目を醒ましたのだ。
帰宅した後、喜ぶ家族の中でポチだけが激しく父に吠えていた…

#呟怖
俺の番か…。
99本目の蝋燭が消され、その順番が廻ってきた。

校舎裏に、変な像があるだろ?
あれさ、戦争の時に死んだこの学校の学徒隊を偲ぶ物らしいんだよ…。
なんでも、激しい前線に時間稼ぎの為に放り込まれたとか…。ほら聞こえないか?沢山の足音が。
百本目はいつの間にか消えていた。 https://t.co/fprYGMYOW0

#呟怖
疲れたので、しばし作品の投稿はおやすみ…
なんてするかーい!
例え今際の際だろと、脳内の熱は覚めやらず!
指先一つが動くなら、書いて書いて書き殴るのが
自分が求めた生き方ってもんよ!

豪快な筆跡で遺言書は書かれていた。
作家だった祖父の続編は、いまだに世に出続けている。

#呟怖
確かにソレは、近づいていた。
レンズ越しに描かれた世界の中に、不釣り合いな違和感を纏って。
黒い点に過ぎなかったものが、少しずつ輪郭を得て、徐々に知らないでは済まなくなっていった。
微かに、笑みと私を呼ぶ声が聴こえる。
今やもう、狂った"彼女"の笑顔は、瞼の裏に住み着いていた。 https://t.co/GfMMLQAkLZ

#呟怖
動画投稿者として軌道に乗ってきた。
戸棚には、○○万人記念の銀の盾。
思い返せば、本当に大変だった…。
伸び悩みなんて何時もの事で、
心ない言葉も沢山目にした。
だが、収益化も果たし、私はここまで来たのだ。

達成感と共に開いた運営からのメールには、
収益剥奪の文字が書かれていた。 https://t.co/zf3CkYWxge

#呟怖
私は、奇習が大好きでしてね。
その右手の失くなった薬指…齧り取られた様なさまを見るに、あなたは○○村の出ですね?
○○村には、確か死婚と言う風習が有った筈。
死後にも再び結ばれるために、
初夜の契りとして、妻は夫の右薬指を、
夫は妻の臓腑を…。
さて…奥様のお味はいかがでしたか?

#呟怖
今日は無性にイライラとする。
理由はわからないが、普段は許せる何気ない一言さえも、怒鳴りたくなる程に。全てが腹立たしい。

ため息をつきながら帰宅すると、出迎えてくれた母が、大きなくしゃみをした。
その途端に、私の影から何かが飛び出して逃げていった。尾が二本の猫の様な何かが。

#呟怖
祖父が亡くなった。
葬儀の際に、坊さんが戒名を書いた位牌を持ってきてくれたのだが、なぜかそこには私の名が記されていた。

#呟怖
夢に見るのは、大抵この風景だった。
荒れた原野。立ち並ぶ奇岩は呻く人の顔にも見える。私はその場を暫く彷徨うのだ。
そして気が付けば薄暗がりの、まるで汚泥の比良坂の様な場所に出る。
振り向いてはダメだ。声がせずとも、例え姿がなくとも、夢の度に近くに感じる。
奴らはすぐそこにいる。 https://t.co/wihUg9rNVD

#呟怖
幼い頃、私は母に虐待を受けていた。
それが嫌でよく家出をしたのだが、その時はいつも知らないお姉さんが傍にいてくれた。
いつの間にか、お姉さんは居なくなってしまったけど、気付けば私にも可愛い娘ができた。

…ダメじゃない、外に出ちゃ
え?傍にいた?お姉さんが?
娘は震える声で頷いた。 https://t.co/1YKO1i25jU

#呟怖
最近、煩かった隣人が妙に静かだ。
昼夜を問わずに騒がしい輩なのに。それが嘘の様に静かなのだ。あと、何か少し変な臭いもする。
いけない事だとは思ったが、ベランダから確認してみる事にした。
身を乗り出して覗いた隣の部屋には、あちこちが腐れ落ちた首吊り死体がだらりと項垂れていた。 https://t.co/3UtNE8QcuH

#呟怖
怪我をした狸を助けた。
驚いた事にそいつが喋ったのだ。
『助けてくれて有難う!こちらをどうぞ』と葉っぱを一枚残して消えてしまった。
それから程なくして、謎の病で私は死んだのだが。三途の川で…その渡し守が、見覚えのある葉っぱを振りながら言う。
死の通行証をお持ちの方はこちら…と。

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