呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

「どうする?」
「幸せそうじゃないか」
「なら連れてくのやめる?」
「なんで?俺ら幸せいっぱいって時にこうなったじゃん?」
「なら」
「おいで」

うたた寝から目を覚ますと目前の交差点で事故が起こっておりました。
路上に倒れピクリとも動かない人の上に木々の影が踊っておりました。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1139768324617691136 

小学生の頃、中空に眼のようなものが浮かんでいることがあった。
友人に話すと「それ赤血球だって」と言われて馬鹿な私はそれを信じた。
結局中学の時に見えたままの赤血球を絵に描いて異常なものを見ていたことを知った。
眼は兄と兄嫁が別れた頃に見えなくなった。
#呟怖 https://twitter.com/kidn_yotuba/status/1138404353935437824 

私は「数段しかない短い階段」が苦手だ。理由は簡単。幼少の頃、兄が地下へと降りる階段をジャンプでショートカットしようとして目の前で姿を消したからだ。事故、誘拐、記憶喪失といろんな説が出たが、私の聞いた「ゴクリと何かを飲み込むような音」だけは皆に「絶対にない」と否定された。
#呟怖 https://twitter.com/ButaPonz/status/1139172009298997249 

「植物は貪欲ではありません」教授は語る。
「風に舞う種を考えて下さい。彼らは辿り着いた所で芽を出す。無理はしません。無理をするのは」
教授は岩盤を割って生えている花の横をステッキで叩く。
「人です。ここいるというメッセージ」
ハロー?という教授のノックに岩の下から返事があった。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1139146277440983041 

「私が水槽であり続けるために、お前には魚になってもらう」
頭の中に融通の利かなそうな男の声が響いてからというもの、同僚に訴えても気が付いてもらえないし、いくら上に向かっても水面にたどり着けない。
#呟怖 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1138719527380742145 

四不在像(シフザイゾウ)
四つの生き物に似ているが異なる生き物。
「似てる」といわれた生き物は全て絶滅し、もうこの世にいない。

最近「足が人間に似ている」と言い出す人が増えている。
#不吉な動物 #呟怖

死んだ者の時計は止まってしまった。
そして、生きている者も心を閉ざし自らの時計を止める。
それは、永久の孤独に落ちた人にせめて少しでも寄り添いたいと願うからだ。

時計の止め方をとっくに忘れた我々は、死んだ者を名乗る誰かに体を貸して、愛しい者を抱くぐらいしか出来ない。
#呟怖 https://twitter.com/mahkaw_i/status/1137938250742476801 

「ここが他県からも注目され、人がこれ目当てでやって来るのは、一回でうまくいかなくても、成果が出るまで何回でも再チャレンジ出来るからです」。
地域活性化のPRコメントを駅に張り付けていたら、先日連絡ノートに「仰る通りでした。ありがとうございます」と書き残して人が飛び降りた。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1137580269009920006 

普段普通にしてることも「いつも通りにして下さい」って言われると急にぎこちなくなるように、「狂ってみて」と言われても、どのくらいのものをご希望かも言ってもらわないとこっちも困ります。
切ればいいんですか?
焼けばいいんですか?
それとも本当におまかせでやって、いいんですか?
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1137638244038742017 

前方からあれが歩いてくる。
道幅はそれほど広くなく、通るにはすれ違わなくてはならない。
右に動く。左に動く。
右、左、右、右、左、右、左。
ことごとく重なる。
夜が明ける。
「今日もお前の勝ちにしておいてやる。お子さんによろしくな。」
そう言って死神は闇と一緒に消えた。
#呟怖 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1137274907874643968 

気配りの出来る子だった。
それだけに結婚相手を知った時は心底「止めた方がいい」と思った。
結局、病魔が私の心配を最悪の形で無くしてくれた。

彼女が挙式予定だった教会で、命日近くの休日に、主のないブーケが飛ぶという。
今年も私くらいは出席しようと思う。
気配りの出来る子なのだ。

#呟怖 https://twitter.com/mahkaw_i/status/1134831260977704961 

部活を追えた俺が帰路を急いでいると、前方から行きの俺がチャリで爆走してきた。
あっけにとられて見送ると、行きの俺はそばの交差点から飛び出してきた何かにはねられ、地面に打ち付けられて消えた。
…関係ないと思うが今日はやけに家までの道のりが長い。
#呟怖 https://twitter.com/SonarsonarW/status/1136262713896652801 

俺ん家、南東の方向から帰ると変なんだよ。
宴席で上司が急にぼやいた。

ついてきて?と言うので、深夜お宅に庭からお邪魔する羽目になった。
家には悲壮感が漂っており、上司と二人涙が止まらなくなった。

噂では幕末に敗残兵が近辺にいたらしいが、彼らが南東から来たかは分からなかった。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1137226867100999680 

毎日、深夜目が覚めると天井から呟く声が聞こえる。
三日してそれが人名と分かった。馴染みの名もあった。
翌日俺は名前を全て書き起こし、読まれる法則を考えた。

次の夜に謎は解けた。日付が変わったらその日に出会う人の名前が読み上げられているのだ。
明け方だ。今日は読み上げないのか。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1137298559756201984 

近所に通ろうとすると頭が痛くなる路地があった。
友人に話すと野犬がうろついているあれか、などと言う。
場所は合ってたのだが俺は犬なんて見ないし友人は何ともないらしい。
出来心で共通の友人を路地に連れ込むと暴れだした。

…俺は不起訴処分になった。小さな手による扼殺だったらしい。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1137242426119057408 

揉め事を解決する番組。
いつからか番組内の全ての揉め事が次の日には解決するようになっていた。
出演者の借金も、
漫才のつかみの社会問題も、
強引といえる解決を見た。
もう迂闊に問題は取り上げられない。完全台本になった。
…ある日、速報である国どうしが戦争状態に入ったと流れた。
#呟怖

彼とのデートで乗った観覧車。このまま時が止まれば、なんてよく聞くフレーズだけど。

…彼は耐えきれずに座席の綿飲み込んで自殺した。
園内から出られずに腐乱したピエロなんて初めて見た。
見える範囲も似たり寄ったり。

また朝日だ。そろそろ千回目かな。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1136774791900192768 

度胸気前霊感と三拍子揃った先輩と宿直。
窓を見ながら「こう、窓を手がバンバン!って叩いたら怖いっすね」
ととぼけたら、
「外からはないかな。助けてくれ、病院に連れてってくれって思いながら死んだ人って、着いたら満足することが多いんだ」
「じゃあこの窓を叩く音は」
「内側からだね」
#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1136576085255004161 

神様、最期に仰向けにしていただいてありがとうございます。
おかげで空を見ながらずっと流れていけます。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1136559482081648640 

「いいんですか?すみません」
「いえいえ。最後はやっぱり食べたい物食べないと」
「ああ、優しい方に来てもらって助かりま…っと、やっぱりダメか」
「すみません、行きますわ」

見知らぬ男に料理を振る舞おうとする夢を毎日のように見る。
ラーメンが出来た時、男は、俺はどうなるんだろう。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1136569365380325376 

彼には風景が急に暗く見える時があるのだという。
例えば夏の盛り、嵐の最中、火事の後。
それに出くわした時は何か彼の大事なものが姿をくらますのだという。
「ならさ、先週の火事の時は何がなくなったの?」
「お袋が、火元の家で知らないおっさんと焼け死んだ」
#呟怖 https://twitter.com/moziyuri1227/status/1135806684650016768 

受話器を取る。
「すみません、予約している者ですが、道に迷ってしまって…」
雰囲気に怯えていた男が受話器を奪い「どうせあんたらの貸切だ!ゆっくり来な!」と毒づくと、「ガッ」という叫び声と共に電話が切れた。
「最後の声だけたまに思い出すんだ」
と言っていた男は去年、旅先で死んだ。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1135438872576372736 

列車は、天国行きとアナウンスされた。
途中の停車場で、
死にたくない人達が降りていった。
心残りがある人達が降りていった。
引き留める人がいる人達が降りていった。

そして今や私一人だ。
体感だがここ一月は停車すらしなくなり、さりとて到着する気配もない。

私は毎日泣いている。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1134922343275323393 

帰路、教授は「見せたいものがある」と車を止めた。

「木の向こうの家が見えますか」
「ええ」
「僕の生家は旧家でした。でも親の代で遺産絡みで人が死んで、家なくなったんです。それがここからだと昔の家が見える。何故でしょうね」
向こう側にも行ってみたが、一家の墓地があるだけだった。
#呟怖 https://twitter.com/sousaku9116/status/1133571597690855424 

自己主張のない奴だった。
大勢の中の一人。成果もない。
課の奴らと一緒につるし上げ、名札を奪って捨ててやった。
結局そいつは会社を辞め、少し後にこの世も辞めた。

…酔って入った店には名前がなかった。
酔いが覚める。
「先客の方がお待ちですよ」
店員が俺の名札を外しながら囁いた。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1134407862698926080 

鳥居がいけない訳じゃないんだ。ただ重ねてしまうとまずいんだ。
「天の神様」って云うだろう?
神様は上からご覧になるのさ。
鳥居一個じゃ心配ないが、たくさん並ぶと上から中が見えなくなる。
つまりここでお前がどうなっても、神様はご覧になれんというわけさ。

覚悟はできたかな?
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1134792246627188737 

帰りが遅れて朝の4時。

懐かしい声が聞こえた。先日死んだ祖父だ。
「まもなく明けまする、明けまする」
すると家々から俯いた人影が現れ、お寺の方へと歩いていく。
祖父はすれ違うとき「○○んとこの爺に次はお前の当番だって言っとけ」と言った。
伝えた三日後、○○の爺は亡くなった。
#呟怖 https://twitter.com/8kou_hirano/status/1133358545057935360 

私の前世は隣県の山に住む有名な修行僧だったという。
一人旅で出向いた当地ではその僧は領主を恨み、まだ祟りをなしているとのことだった。

山に入ると足が勝手にどこかへと向かう。山の洞穴。朽ちた骨。

この「私」はまだ未練を残しているのか。
どおりで今の「私」が虚ろなわけだ。 #呟怖 https://twitter.com/mahkaw_i/status/1134063291406270464 

雨乞いに生贄、なんてのはよくある話だけどそれは他の手を全て尽くした上で、最後の手段としてするもんだ。
Kの先祖はそこのタガが外れてたのかな、生贄で解決するのがクセになってたみたいだ。
だから見ろ。Kは雨に祟られてる。
どこにいたってあいつの居場所は雨が教えてくれるんだ。
#呟怖 https://twitter.com/8kou_hirano/status/1134102185539538944 

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