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「姉ちゃん! ねえ、いい加減もうやめてよ!! どうしていつも天井の木目の数ばかりかぞえるの!?」

「40……51,52,53,54,55,56,57,58……うふふふふふふふふ」

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ごめんなさい
綺麗な花を貴方に見せることができなくて。
ごめんなさい
トゲトゲの針を体中に纏っていて。
ごめんなさい
働くことが出来ない木偶の坊で。
でも、どうか。
水だけは私に与えて下さい。
お願いします、どうか水を下さい。
水を与えてくれなければ、私は今すぐ死んだ方がましです。
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かつて学舎として生徒が育った小学校は、今では鉄骨だけになっている。
「やめて! 取り壊さないで!」と、私は大きな声で叫んでみる。
けれど、それも虚しく最後の一本がクレーン車によって薙ぎ倒させた。
その瞬間、「トイレの花子さん」として存在していた私は、シャボン玉となって消えた。
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赤ん坊はすやすやと眠っていた。
ここ最近はいつもそうだ。どうやらうちのAIロディたちが、私が外出している間、子守りをしていてくれたらしい。
赤ん坊が目を覚めた。
「ママ……」と、あどけない声で赤色のAIロディに言った。
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気のせいだろうか、この少女には影がない。
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あたしの血で染めた糸を、想い人のほつれた服に縫い付ける。
この恋がどうか成就できますように……。
そう手を合わせ、あたしは彼の自宅を出た。
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白杖を頼りに、私は点字ブロックを渡り歩く。最初は慣れなくて怖かったが、今では白杖は、一種の“からだ”の一部となっている。だから私は、安心して方々を散歩することができるのだ。

……ところで、この点字ブロック。どこまで歩いても終わりが見えないな。
私は久しぶりに恐怖心を覚えた。
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下校中、近所の道路に設置された消火栓から水がたらたらと漏れていた。
少年は『故障かな』と思い、消火栓に近づいた。
するとそれまで透明だった水はどす黒い赤色に変わり、勢いよくアスファルトを汚していった。
「おかーさん!」
少年は泣きながら家まで走った。
八月の終業式のことである。
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草むらのなかを僕は懸命に走っている。背後を振り替えると、顔のない案山子がもの凄い速さで迫っていた。農作業姿。一本足をバネのように使い一歩で2メートルは進んでいる。
「いやだ、死にたくない」と僕は叫んだ。「誰か助けて!」とも乞うた。
案山子の手には、母の血で真っ赤に汚れた、鎌。 https://t.co/Xm819KCBOa

僕の小学校では帰宅時間の五時を過ぎると必ず鬼が出た。
『あと十分で赤鬼が現れます。校内にいる先生、生徒は速やかに下校しなさい』
校庭にあるサイレン塔の警告を聞いた僕たちは遊ぶのをやめ、にこにこ競争しながら校舎の外に出ていた。
二年生になったある時、元友達のN君は鬼に食べられた。#呟怖 https://t.co/1t9lKHVDZ1

犬の胃袋のなかには、どろどろに溶けた吉備団子が一つだけ入っていた。
猿の胃袋には溶けた二つの吉備団子がくっつくようにして入っていた。
最後の雉には、くり貫いた鬼の目玉が溢れんばかりに入っていた。

「馬鹿な家来よ、だから貴様らは獣畜生なんだ」
そう言うと桃太郎は愉快げに嗤った。
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石垣の側についてある急勾配の坂をのぼり、腰の折れ曲がった老婆は白い百合の花束を添えた。本丸が落ちて以来400年間、毎年こうして花束を捧げているのだ。

「おぬしら、たまには姿を現してくれても良いだろうに……」

石垣から見る城下町の光景は、今となってはなにもかも変わっている。
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自分の意思とは無関係に病院のエレベーターは四階に到着した。
扉が開くと、薄気味悪い廊下が一面に広がっていた。その中央には白い服を着た髪の長い女性が立っている。
私は躊躇無く一階のボタンを押した。
扉は閉まらない。
廊下にいた女性がつかつかとこちらへ近付いてくる……。
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朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。さあ、この生き物を言ってみろ。
スフィンクスは終始冷笑を浮かべながら子宮にいる胎児に謎なぞを出した。
「それは人間です」と胎児は最後の答えを言った。
その瞬間だった。
スフィンクスが消えると同時に、胎児の三つの物語もすぐに消えて無くなった。
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1945年 パリ
戦争が終わった素晴らしい初夏の空に、一機の戦闘機が飛んでいた。国籍不明。緑色にデルタの様な形。搭乗員の存在は確認できない。
「なんだこの飛行機は……」
写真家はそう言いながらも、カメラのシャッターを切る。
やがて、戦闘機は一筋のひこうき雲を残し、西の空へ消えた。
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内用薬の次回処方日が母の命日であると知ったとき、私は初めて医者である夫を怨めしく思いました。
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放課後、仲の良い友だちに「肝試しのときに見た体育館倉庫の螺旋階段は何だったんだろうね?」と言われた。
俺は苦笑いをして言った。
「おいおい。俺はあのとき夏風邪を引いて、肝試しなんて行ってないよ。それに、あの体育館倉庫はむかし絞首台が置かれていた場所じゃないか」
#呟怖 https://t.co/i9qchTPpMk

夕方、帰宅途中の私が歩道を歩いていると、目の前に一組の親子を確認した。
一人はノッポさん。
もう一人は、おチビちゃん。
どちらも手を繋いで楽しそうに歩いている。
だがしばらく眺めていると、その二人は、どうやら既にこの世の人間ではないのだと気付いた。
どちらとも影がなかったのだ。
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自動販売機に硬貨を入れて飲料水を買おうとした。が、なにぶん硬貨の表面が磨耗しているらしく、なかなか受け付けてくれない。
6回目の失敗で、私は返却口から出てきた硬貨を摘まむと、じっと観察した。
50年前の古びた硬貨だった。
その表面に、何か落書きがされてある。
H.E.L.P (助けて!)
#呟怖

隣家の屋根には鬼瓦が取り付けてある。なかなか強そうな面持ちだ。これで侵入しようとする魔物を追い払ってくれるのだ。
でも魔物って、一体どんな魔物だろう。
目には見えないのだろう。
しかし鬼だけには見えるとしたら……
屋根瓦をじっと見た。
魔除けの鬼は、今日も私のことを睨んでいた。
#呟怖 https://t.co/UTgtU5dI39

病院の病室番号には「4」という数字がないのをご存じでしょうか。死(4)を連想するため病院側が欠番にするのだそうです。

でも……それならなぜ私は肝試しのとき、病院で「104」,「204」,「304」,「404」号室を見たのでしょうか。
#呟怖

四十年前、こんな噂を老紳士から耳にした。

旧満州国では、日本と一体になるべく作られた御神鏡が行方不明のままだと云う。
戦後焼却されたか。それともソ連の手に渡ったか……

「だが、私からすればね」と老紳士は前置きした後でポツリと言う。
「今も鏡は、地下神殿に眠っているはずだよ」

#呟怖

5G導入のため、各自治体には摩天楼のように高い電波塔が幾つも造られた。
数年後、5Gの発する異常に高い電波(周波数)により心身を崩す人々が急増。たちまち電波塔は取り壊され世界は再び4Gを使うこととなった。
#呟怖 https://t.co/MtgzkIg1Md

「こんにちは」
「ああ、こんにちは」ブランコに座っていた紳士はにっこり返事をした。
「一人で何をなさっているのです?」
「私の建てた公園をゆっくり眺めていたのだよ」
「へえ、凄い! 宝くじでも当たったんですか?」
「いいや、違うよ」
「では、貯金ですか?」
「いや……死亡保険さ」
#呟怖 https://t.co/OJoT6N76nx

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