呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

正義は成され、

悪は滅び、

世界には私一人だけ。

#呟怖

もしかして君は今、明日が来ることが恐ろしくて泣いているだろうか。
様々な困難や不安を抱えて、次の一歩を踏み出す勇気が持てないでいるだろうか。
今の痛みが明日も続くのではないかと思っているだろうか。

ならば安心してほしい。

明日が来ることは二度とないのだから。
#呟怖

気が付くとどこかで見たような場所で子供時代の私を見ていた。

このころはよい思い出がない。
友達もおらず、親を亡くしたのも……。

夕焼けの中で一人の私にああやはりと落胆しかかると、私を迎えに来て抱きしめる人が。母だ。

なんだ、ちゃんと愛されてたんだ。
もう心残りはなかった。

#呟怖

雨の中、やって来る車両に停車を促し窓を開けてもらう。

「すいません、この先トンネル内の事故のため道路封鎖中です。あちらへ迂回をお願いできますか?」

「わかりました」

車はUターンしていく。

だが、窓を閉じるときに聞こえた「間に合わなかったか……」とはどういう意味だろう。

#呟怖

夜。
降り続く雨がレインコートを叩く中、懐中電灯で行く先を照らしながら街灯もなく舗装もされていない山道を歩く。
突然少し深いぬかるみに踏み込んでしまったのか足を取られた。
はまり込んだ長靴の脚を照らすと、泥が人の手のように見えた。
#呟怖

突然の豪雨は日没後も続き、雨宿りした喫茶店の窓の外は真っ暗闇。
濡れるのもやむなしと店を出て駅へ向かって走る。
だがたどり着けないばかりかあたりの景色がうっそうとした雑木林にいつの間にか変わっていた。
ここは一体どこだ。
雨の中足を止める。
林の中で何かが動いた気がした。
#呟怖

昼を過ぎて怪しくなった空は日没と共に雨模様。
人通りもなくなった帰り道を傘をさして歩いていると、背後に子供のような笑い声。
こんな時間にと振り返るが、点々と街灯に照らされた道に人影はない。
気のせいかと振り返るとそこには黄色い雨合羽の姿が。
フードの奥の暗闇で口だけが笑った。
#呟怖

「輪廻の否定?当然だと思うね。自然のルールに則って循環するなら霊魂も完全に分解され再構築されて、元の誰かではなくなるのが当たり前だよ。
 では死の後には何があるのか、と問う
「なにも?死は個の完全な終わりだ。その先を求めるからつじつまの合わない霊魂を仮定してしまうんだ。
#呟怖

「もし実在するなら霊魂は肉体と不可分だと思うね
 彼は言った
「逆に何故肉体から抜け出て自由になるなんて思うんだい?死んでも一緒にあると考えるのが自然だろう?
 彼は続ける
「たとえ死んでも霊魂は肉体とともにある。腐って朽ち果てるにせよ、火葬されるにせよだ
#呟怖

「もし幽霊なんてものがいるんだとしたら
 彼は始めた
「それはすべて悪霊だと思うね
 なぜと問うと彼
「だって自分がこの世から消えても世の中は何も変わらず、その死を儚んで命を絶つことをしない者がいることを知るなんて、耐えられないだろう?そして死んだ者はこの世の全てを呪うはずさ
#呟怖

窓の外を、猫が歩いている。
どこからやってきたのだろう。

ちなみに窓ははめ殺しで、ここは地上52階だ。
#呟怖

どこかから声が聞こえた。

「アップデートが完了しました。再起動します」

しばらく視界が真っ暗になり、再び明るくなるとアップデートされた別の自分がいた。

#呟怖

厳しい冬の寒さが和らいで積もった雪が消えていくと、今年もまた太陽を見ることができるようになる。

この場所でもう何年になるだろう。

今年は見つけてもらえるだろうか。

残っているのはもはや雪のように白い骨だけだが、家族は私だとわかってくれるだろうか。

#呟怖

あらゆる病気を駆逐することを期待された医療用AIは、
最悪の病に対するワクチンを開発し、
人類から知能を奪った。
#呟怖

最近、
自分の部屋で妙なことが起こっている気がする。

外から帰ってくると、
部屋を出た時と物の配置が違っているのだ。

誰かが入り込んでいるのだろうか。

不安なので監視カメラを取り付けてみた。

試しに今の部屋の様子を確認してみると、
そこにいるはずの、
自分が映っていなかった。

#呟怖

最近物忘れが激しくなり、常にメモ帳を持ち歩いてメモを取るようにしている。

今日も出かけたはいいがなんのためか忘れてしまった。
こんなときこそ……。
だが、ここはどこだ……?家はどっちだ……?私は誰だ……?この手に持っているものは、何だ……?
#呟怖

転校した学校には出会うと戻れなくなるという幽霊の噂があるが、誰も気にしていない。
すぐにたくさんの友達ができて私もここが気に入っている。

「次のニュースです。行方不明だった〇〇さんが△△村の廃校で遺体で発見されました。〇〇さんは外傷はなく教室で席に座った状態で発見され……
#呟怖

その人は何も持っていない私にさまざまな援助をくれ、おかげで私は大きな成功を得ることができた。

私の成功を称えるその人に「全てあなたのおかげですよ」と答えると、その人は「では、返していただくとするかね」と言った。

まるで長い夢から覚めたかのような私は、何も持っていなかった。
#呟怖

一週間の旅行に出て気がかりが一つ。
食卓に饅頭を出したままだった気がする。
一緒に来た友人は呆れながら
「腐るだけで、別に化け物に変わって暴れるわけじゃないから」
と茶化した。

一週間後旅行から戻ると、家で饅頭が暴れていた。
#呟怖

引っ越しの手伝いにみんなで集まった。
ワイワイ話しながら荷物を箱に収めていく。
時々懐かしい品が出てきて手が止まったりもしたが、予定通りにトラックへの積み込みが終わった。
また会おう、電話くれよと言葉を交わしトラックを見送って、誰かがふと言った。
「ところであいつ、誰だっけ?」
#呟怖

雨の夜の帰り道、背後から水たまりを踏む足音が聞こえた。
振り返ったが誰もいない。
怖くなって走って帰ると、玄関の鍵をかけ呼吸を整えた。

玄関を抜けて居間に入ろうとすると、背後でパシャリと水たまりを踏む足音が聞こえた。
#呟怖

「正確無比だが人間味のない演奏だ」

とあるバンドの演奏に対して批評家はそう述べた。

それに対してそのバンドのリーダーは一言

「ええ、私達は人間ではありませんから」

と、金属とプラスチックでできた顔にほほ笑みを浮かべて言った。

#呟怖

学校から帰ったら家には誰もいなかった。
…いや、ずっと一人暮らしだ。
…帰ってきたのは学校ではなく会社から?
…帰ってきたのではなく友達の家に来たのでは?
…そもそも家を出ていない気がする。
揺らめき移ろう記憶に戸惑い立ち上がろうとすると、私は転げ落ち地面にたたきつけられた。
#呟怖

あいつがまた朝食のメニューをネットでつぶやいている。

ここ3年間、ずっと同じ内容の健康的な粗食というやつだ。

だが健康に気を使っているとは言い難いやつだったし、その重要性に気がつくにはちょっと遅すぎた。

明日はあいつの三回忌だ。

#呟怖

ついつい独り言が口から出る。
だがその前に頭の中に同じ言葉が浮かんでいる。
まるで口が勝手に浮かんだ言葉をなぞっているようだ。
でも頭に浮かぶのは本当に自分の言葉だろうか?
どこかの誰かの言葉をなぞっているのでは?
すると頭に「違うよ」と浮かび、口もそれを呟いた。
#呟怖

いつのまにか私は「入り込んで」しまったようだ。
一見同じ場所なのに道行く人々に私は見えず、触れることもないようだ。
時々人混みの隙間から見える戸惑いさまよう人影は、もしかしたら私と同じだろうか。
だが近づくとその姿はかき消えてしまう。
そしてここから出ることもできない。
#呟怖

電話口からは4年前に死に別れた母の声が聞こえる。
その声はすすり泣くように震えていた。
だがそれでも、もう聞くことができないと思っていた私には奇跡だ。
そんな私に母は哀願するように言った。

「何を迷っているのか知らないが、お前が死んでもう4年。いい加減に成仏しておくれ……」
#呟怖

友人たちと集まって百物語をしてみた。
百本のロウソクに火をともして数分後……全員酸欠で倒れた。

気密性の高い現代建築物の中で百物語はとてもリスキーですので、換気よくしてやりましょう。

#呟怖 ?

とある古い施設が解体されることになった。
歴史的価値のあるものだったのだが維持費もばかにならず、そこでデータだけでもと、とある大学の研究室に様々な方法で施設をスキャンをしてもらうことになった。

数日後、完了したデータにはそこにいなかったはずの人々の姿が浮かび上がっていた。

#呟怖

壊れた人形をもらった。
元の持ち主の夫婦はとても喜んでいた。
もとは僕が遊んでいて壊した人形だが、彼らはそれを知らない。
夫婦は言った。
「幼馴染の君なら安心して娘を任せられるよ」
人形は焦点の合わない目で虚空を見つめていた。

#呟怖

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