呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

からん、ころん
下駄の音が鳴る

からん、ころん
紫煙を燻らす
怪しい風体

からん、ころん
闇から現れ
人の不幸を嘲笑い
人の幸福を嘲笑い

からん、ころん
男は言った
「禍あれ」

からん、ころん
怨み残し
世に禍を蔓延らせる
名もなき
咒者を
探せ

からん、ころん

からん、ころん

#呟怖

雷は墜ちる
雲一つない晴天に
這い迸り
人を
人だけを狙い
一人、また一人と

それを詛いだと喝破した者
けれど
誰が詛いか分からない

雷は墜ちる
一人、また一人と
燃やし屠り続ける

分かろうはずもない

誰にも知られることなく生き
誰にも知られずに死んだ

孤独な男の詛いだとは

#呟怖

ある日、ある掲示板に書き込まれた一言

我が名を唱えよ
死を逃れたければ
唱え祈れ

誰も知らない
今迄書き込まれたことのない
記号のアカウント
後にも先にもその一言のみ

同じ頃
男が死んだ
誰にも知られず
死んだ

晴天を這う雷は
焔を纏い
人々を打ち
燃やし尽くす

一人、また一人と

#呟怖

男が死んだ
たった一人で
誰にも知られる事なく
誰に悲しまれることも
誰に哀れまれることも
誰かの記憶に残ることもなく
誰かの心に留まることもなく
世界の片隅で
ひっそりと
息を引き取った

ただその怨みは
誰に向けることもできず
燻り続ける
静かな怒りは

消えることなく

世界を呪う

#呟怖

あの山の池を
皓々と満月が照らす時
その時だけ
池の中の森の奥
その片隅に
ひっそりと
逆さの鳥居が佇むだろう
もし
どうしても僕に会いたくなったら
そこに来ると良い
けど
気を付けて
その鳥居を覗き込んではいけない
影が鳥居を越えたら
君はもう、戻れない

#幻想戯語
#呟怖

#京都府立植物園 https://t.co/8U0MTCBYhl

漸く実ったか
たわわに
赤く朱く紅く
この実はそなたの唇
この実はそなたの肉
この実はそなたの血
一ツ一ツにそなたの心が
そなたの想いが
そなたの記憶が
息づいている

さあ
喰らうがいい
娘よ
その身に
甦らせよ

#幻想戯語
#呟怖

#京都府立植物園
#柿 https://t.co/if90i8oMZg

儂が何を望むかだと
呵呵
そんなことも分からんか

分かっておろう
分かってながら
分からぬ振りをしよる
小心よのう
決まっておろう
儂が欲するうち
貴様が差し出せるはただ一つ
素っ首よ
貴様のその首
縊り落としてくれよう
その首持って
彼奴の墓に手向けよう
さあ大人しう
その首差し出せ
#呟怖

祈りましょう
豊かな実りを
老若男女が愛を語らい
子らはすくすくと育ち
誰もが啀み合うことなく
穏やかに生きれる世の中を

然れば
我は如何に
我の幸は誰が祈る
我の愛は誰と語らおう
我の子は…

ない
何も無い
我には、何も
ならばなぜ
祈らねばならぬ
我が願いは…

我と等しき
滅びを

#呟怖 https://t.co/JZaF6cfCaM

懐かしかろう
忘れたとは言わさぬ
我は死んだ
ここで
我は殺された
汝の手によってな
ふふ
懐かしかろう
悍しかろう
覚えておろうか
我はここで
頭が割れ
血と
脳漿を撒き散らし
それは
悍しく
無残で
汚らわしく
醜く
生塵のようであった
ふふ
すべて
汝のお陰
我は汝に
何を返せば好かろうのう
#呟怖 https://t.co/kVSCosGBGX

許すも許さぬもなかろう
其方は何も悪くない
そう言うのあれば
懼れることはなにもない
なれど
我の怨みは深く重い
我の詛いは強かに揺るぎない
我が引き抜いた
我の髪は
我を貶めた者を
確実に締め付けよう
ゆっくり
じわじわと
少しずつ
身を削り
息を狭め
長き時の果て
死に至らしめよう
#呟怖 https://t.co/E1K5lScGCS

何の為に生きておる
貴様の生は
何の為だ
下らぬ自己憐憫か
そうして項垂れておるが好い
貴様には似合いだ
何事も
何一つ為すこともできぬ貴様には
生き恥を晒すが好い
生きる胆力もなく
死しても
彼奴に合わす顔がなかろう
貴様は何も為せぬ
生きること一ツ
為せぬ
詫びること一ツ
できはせぬ
#呟怖 https://t.co/OMUVniRwOO

我が身は小さき獣なれど
我が身は寄り辺なき野良なれど
ならば其方
己の身を何とする
人間
下らぬものよ
蟲螻以下の
塵よ
其方の所業
知らぬと思うたか
己は何を為しても許されると
呵呵
愚か者めが
其方の所業
神が許せど
仏が許せど
我が許さぬ
詛い詛うて百年
次は其方の一族
根絶やそうぞ
#呟怖

貴様が殺ったのか
貴様が
殺ったのか
許さぬ
許さぬぞ
己が何を為したるか
己が
何を為したるか
思い知らせようぞ
我が命
尽きるまで
己が命
尽き果てるまで
怨み怨みて
楽には死なさん
楽には
死なさん
苦しむが好い
苦しみ抜いて
我が命果てるまで
怨み恨みて
詛い詛いて
咒い尽くそうぞ

#呟怖

鼻歌が盛れる
ふふふん♪
月が綺麗だ
夜空も澄み渡って
涼やかな風
虫の音色に合わせて
歌が盛れる
楽しかった幼少の頃に歌った
童歌
皆で並んで
並んで
並べて
順番に
首をはねた
皆仲良く
首なしの案山子
ふふふん、ふふふん♪
皆仲良く
昔みたいに
並んで歌おう
ふふふん♪

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/UTNkq1b3Nf

貴方のことを信じています
だって
私には貴方しかいないから
誰も信じられない
私にはもう誰もいない
貴方の手が私に触れた瞬間の
その温かさ
掛けられた言葉
その眼差し
貴方が
貴方だけが私を癒す
貴方がいればそれでいい
貴方だけ
だから
貴方が飽きる前に
どうか
私を…

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/TkQ46XStS5

美しいと言うたか
己がこれを
美しいなどと
止めどなく流れる
涙は誰がためだ
涙流さずにはおれぬ
だが涙見せること叶わぬ
我が涙は
我に流せぬ
とうに枯れ果てたと思うたが
よもやこのような所から
我が涙を己は美しいというたか
忘れぬ
忘れぬぞ
この呪いは
千度焼いても納まらぬ
決して許さぬ
#呟怖 https://t.co/ODXhQxA0zK

薄く嗤む
ふふふ、と
嗤う
貴方を見下し
凍てついた心で
貴方を見下げ
薄く嗤む
ふふふ、ふふふ
嗚呼、可笑しい
本当に、可笑しい
貴方は何を恐れているの?
私など取るに足りない
そう貴方が言った
ふふふ、ふふふ
可笑しい、本当に
貴方の心が欲しかった
貴方の温もりが
代わりに何を貰おうか

#呟怖 https://t.co/lvwQI6qg2r

赤く滲む
鈍た雲に
たらたら
流れる
紅く
赤黒く
滲んで
病巣に侵され
壊死した半身
止めどなく
止めどもなく
滲み出る
嗚咽
泣くぐらいなら死ねばいい
死ねるくらいなら
死なせて欲しい
直ぐにでも
この苦しみを終えられるなら
この世は苦界
救いはない
壊死した心に鞭打ち
生きるくらいなら

#呟怖 https://t.co/wmvChRY0yP

叫べば叫ぶほど
訴えれば訴えるほど
反対の声は力を増し
振りかざされた「正義」に
真実は踏み躙られ
掻き消される

正義の美名を纏い
損得勘定するのは誰か
キレイな言葉に踊らされ
真実に関心なく正義に酔い
鬱憤晴らしに明け暮れるのは誰か
人を傷付けることに無頓着なのは誰か

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/7ijhCFHY67

愛を尽くせば
いつか報われると思ってた
君を愛していた
君がそうでないとしても
その気持ちは変わらないと思っていた

けれど
君の心は冷たく凍て付き
温めても温めても溶けることなく
差し出した手は悴んで
通わせようとした心も…

ごめんよ
僕は
もう
君の傍にいられないみたいだ

#呟怖 #幻想戯語

#拙い詩人の会

雨が降る
しとしとと冷たい雨
雨は好い
見なくても好いものを隠す
雨は好い
見せたくないものを隠す
怒りは瞬間
後悔が泥のように澱み
怨みがじわりと滲む
痛み
体幹を突き刺す刃
全身を切り刻む

雨が止む前に
決めねばならない
覚悟を
この手を血で汚す覚悟を

#呟怖 #幻想戯語

黒竜が呼ぶ暗雲に
伏竜が迸り
鳴竜の咆哮
裂竜が落ち
土竜が舐めた森に
火竜が暴れ狂う

男は視ていた
雷の中に竜の姿を
八雷神
詛いなどない
クワハラ クワハラ
震えながら唱える
自分だけは助け給えと

そんな都合の良い願い
叶えると思うてか?
どこかで声が聞こえた
「禍あれ」と

#呟怖 #幻想戯語

子供が空を見上げて言った
夜が燃えて落ちてくる
親は首を傾げる
街灯りに薄明るいとは云え
夜は夜だ
暗い空に星が散らばる
子供が言った
「もう遅い」
焦げた臭い
何かが燃えている
何が燃えている
「空が…」
呟いた途端
両親は焔に呑まれた

「禍あれ」
どこかで声が聞こえた

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/shf455Bwm5

#雲の詩沫 失した言葉

心の内に語彙の辞書があるなら
少なくない抜けた語がある
それを埋め合わせる為
心の外に辞書を作る
感謝を知らなくとも
礼を言うことはできる
愛を知らなくとも
愛を囁くことはできる
欺瞞だ
けど
それを止めた僕に何が残る
総てが無価値だと認めたら
後は…

#呟怖 #幻想戯語

こんこんと湧き出る
透明な石清水
透き通って純粋で
生命を癒やす

僕は想う
ほんの一滴、滴らせよう
疑いを知らぬ君の心に
真実という毒を
純粋は残酷に
善意は刃に
優しさは甘やかな毒になる
君はその純粋さで
人一人潰している
その真相を

「禍あれ」
呪われるのは僕か君か

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/ZJjMiKkTw9

今日もありがとう
僕が生きているのは君のお陰
僕が今日
手を浅く切られただけで済んだのも
君のお陰
僕には君がいる
君だけが僕の頼り
僕の代わりに叩かれる君
僕の代わりに斬られる君
君がいなければ
僕は明日にでも殺される
おやすみ僕の騎士
どうか一日でも長く
一日でも
どうか

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/bTw7iOYFiu

ぺたこんぺたこん
何かが降りてくる
気配はない
眼にも見えない
音だけが
降りてくる
ぺたこんぺたこん
一段目に掛けた足
ひやりと撫でる冷たさは
あの時の…

耳元に
「禍あれ」

嗚咽が溢れる
冷たさが伸し掛かる
凍て付き
肺腑が潰れ
塊となって喉に流れ込む
水の
冷たさ

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/kVSCosGBGX

@yugurekaiu0083 @kuroneko_chan8 「思いで泥棒」

蛇足的説明 : 幼馴染み?の独白。あそこのお邸の人は皆おかしい。お金は持っているけど、何か箍が外れている。それはアイツも同じ。借り物の思い出じゃ、自分は創れないのに

#呟怖 #twnovel #ツイノベ #幻想戯語

心は私の中にある
温かなもの
柔らかなもの
色褪せないもの

冷たいのも
残酷なのも
貴方のくれた心が
私の中に凝り続ける
私の心を
体を
薄く薄く殺ぎ続ける
血塗れの私は
貴方に縋る
ここにはいない貴方に
どこにもいない貴方に

私が嘗てしたように
貴方は私を殺いでいく

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/g1diQC325u

見ててよ
お願いだから、見てて
何をしていても
どこにいても
貴方は私を見ていて
片時も離さず
お風呂もお手洗いも
恥ずかしいところも
全部見ていて欲しいの
私が眠ってからも眼を離しては厭よ
貴方はずっとじっと私を見ているの
一分一秒も絶えず
だって
その為に貴方を…

#呟怖 #幻想戯語 https://t.co/oQ2t1IBrP6

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