呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖

ふと目の端にクリーム色の布が見えた気がしてそちらを見たが何も無かった

別れて一年後
唐突に連絡が来て彼はそんな事を言った

あれから20年

人伝に連絡が来た

彼が朽ちた教会でクリーム色の古ぼけたウェディングドレスを抱き締め
眠るように逝去していたと

とても幸せそうな笑顔だった

#呟怖

仕事中、ふと
隣のデスクの同僚が、靴を脱いでひっくり返し、振った。
首を傾げる。
と、私の靴の中に、小石のような感触がして、靴を脱ぎ、ひっくり返して振る。
何も出てこない。
首を傾げた。
と、逆隣の同僚が、靴を脱ぎ…

事務所の人間全員が首を傾げた後、受付の来客が靴を脱いだ。

#呟怖

公園のベンチで
ぼんやりと座っていると
子供達が駆けてきて
こちらを見上げて言った

「何してるの?」
「どこから来たの?」
「何か待ってるの?」
「何で生きてるの?」
「何で」
「誰を」
「どうして」
「どうして」
「どうして」

子供達は

私の顔をしていた

空が赤い

地面も

赤い

#呟怖

美しい鳥の羽が一枚 落ちていた

虹色に輝くそれは
みんなには
汚ならしくうつったようだった

魔法の杖の様に振るうと
果たして
空を飛べた

気がつくと朝でベッドの中だった

あれから30年
以来 一度も魔法は使えない

でも

もう一度

もう一度だけ

ビルの屋上で

魔法の羽を握りしめる

#呟怖

桜の花が一枚舞い落ちた

辺りに桜はない

季節を勘違いしたどこぞの桜から
風が運んできたのだろう

読書をするのには良い季節だ

毎日見かける
このベンチで本を読む少女

今日こそは声を掛けようと
彼女の忘れ物だろう本を開く

満開の桜の下の少女の挿し絵

彼女はそれきり現れなかった

#呟怖

今は中止になった秋祭りの日

夕方から下駄の音が聞こえ始め
窓の外には迎えに来た浴衣姿の
同級生

ふざけあいながら
お社の階段を上る

今はもう朽ちた神社は
あの日の姿で
私を出迎えた

お囃子と提灯がよみがえる

あの日の姿で

#呟怖

悲鳴が上がる

妹が公園の木を真っ青な顔で見ていた

視線の先には大きな大きな蓑虫のような何か

「助けてあげないの?」

僕の手を掴んで振る

「何に見えてるの?」

「え?逆さまに吊るされた男の子…」

成程、脳が拒否しているのだろう

「助けない」

あれは見えちゃいけないものだから https://t.co/TBsSIrnR0D

#呟怖

「それで?」

細くやけに白い裸体を晒して
少女は口を開いた

両手両足を縛られて吊るされているというのにやけに冷静だ

「私を捕まえて暴いて、何か見つかったのかしら?」

見た目の割に大人びた口調

「…本当に…不老不死なのか…?」

喉が鳴る

「知らないわ。死んだ事は未だ無いもの」 https://t.co/COaytf8dTE

#呟怖

お教室は小高い山の上なので
石畳の階段を上る
勾配が緩やかになるよう
曲がりくねった階段
お教室の先生は綺麗な人で
年齢はわからない
ただ色んな事を知っていた

上京してから不義理をしていたが
10年ぶりに帰郷したので
挨拶に赴いた
見つけられなかった
階段もお教室も

知らないと言う https://t.co/Enwcr3dTlR

#呟怖 #ダサ子さん

数百年前の怨霊が出ると噂の山へ来た。
怨霊と言うからにはヤバいんだろうと、カメラを回して散策。

だけど。

白塗りにまろ眉の真っ赤な唇の男性幽霊が出てくると思わなかったから爆笑しちゃって。

祟りでまろ眉になったなんて恥ずかしくて言えない。
謝るから戻してください。 https://t.co/jpBT2g1a0F

#呟怖

「お母さん、少し出ていて貰えますか?」
クリニックに連れて来られた少女はクマの人形を抱き締めていた。
口を開かない子を急かす母親を看護師に委ねる。
「クマちゃんの事を教えて欲しいな」
ぴくりと反応があった。


『あんたじゃダメだ。私の患者だよ』

クマのぬいぐるみが
喋った。 https://t.co/mDVTcIJWB0

#呟怖

嫁が失踪した。

先ずは嫁の知り合いに…とスマホを手に取り、気付く。
妻にはおおよそ身内と呼べる者が居ない。
天涯孤独で友達もいない。
仕方なく警察へと出向くが、暫くしてその警察から連絡が来た。
「あなた、籍を入れられてませんね」
否、確かに一緒に役所に行ったのだ。

確かに…。

#呟怖

「ああ、間違った!」



間 違 え さ せ ら れ た。

毎日のように通っている道。

通勤で使うその道を
『その日に限って』間違え
『その日に限って』事故が起こる?

それは偶然と言うべきか?

それは「否や」と言わざるを得ない。

その日、彼は道を違えるべくして違え、至った。

#呟怖

免許の更新
動画を見せられている

動画では
坂道の下り
電話のコール音
エンスト
ブレーキが効かない
シフトをガチャガチャしても
云とも寸とも言わない
そして対向車

動画はそこまでだった

帰りの車内
ふと
車が似てたなと思ってしまった

そして鳴る電話…
エンスト…
坂道…
ブレーキが… https://t.co/ySuEOunUPZ

✳️音量注意
✳️声注意

#このお題で呟怖をください
#呟怖

さっきの恐怖体験を。 https://t.co/Wc95znhQQg

@suika_sheep #呟怖
#返怖

ニホンに来てまだ数ヶ月。
ニホンのゴーストに会いに来た。
ゴーストは音量だと言う。
慌てる友人の一人が言った。
「BOSE呼んで来なきゃ!」
ニホンすごい!
スピーカーも呼べば歩いて来るのかい!

#呟怖

「オバケがいる」と幼い我が子が怯えて泣く。

指差す先には何も居やしない。

「ただの木の模様だよ」

田舎の夜は闇に沈む暗さだ。

庭の木が、そう見えるだけだろう。

だが、なおも泣く子に苛立ちを覚える。

「だって、オバケがいうんだもん。パパがしってるよって。パパに聞いてって」 https://t.co/nUlvVVxKtp

#呟怖

「座敷童子の怖い所は座敷童子がその家を捨てたら没落するところなんだよね」

「それまで誰も気付かないのに座敷童子が出ていった途端に何もかも上手く行かなくなる」

「え?いや、何となく。お前が辞めた途端に潰れた会社なんて気にするなよ」

「そう言えば実家、跡形もなくなってたわ」

#呟怖

「拝み屋についてきてくれ」

友人に強引に連れて来られた場所は

おでん屋 だった

『お』しか合ってねぇ

暖簾をくぐると出汁の良い匂いと熱気が押し寄せる

「らっしゃい!」

眼鏡がくもる

「うちのおでん食えば
お客さんのソレも落ちるよ!」

大将は笑顔を俺に向けた

友人が顔を背ける https://t.co/7NfQFfWWXp

#呟怖

弟の小学校で流行ってる噂

メガネ犬を見たら
犬に食べられるとか
犬の飼い主に捕まるとか
四葉のクローバーで助かるらしい

弟が泣きながら四葉のクローバーを探すから聞いたらこれだもん

「嘘じゃないって! 俺、見たもん!」

口を開いて
言葉が引っ込む

獣臭い荒い息が

すぐ横からした https://t.co/7NfQFfWWXp

#呟怖

ウェディングドレスの女性が
雨の中
傘もささずに立ち尽くしている

異様な光景に思わず立ち止まる

人通りの少なくない街中

通り過ぎる人々は
まるで彼女が見えないかの様に
振り返る事すらしない

周囲を見回し
女性をもう一度見る

目が合う

その顔は
蛇の
ソレ
だった

ちろりと舌が踊る https://t.co/7NfQFfWWXp

#呟怖

この辺は近年、山を切り開いてショッピングモールと道路を作った場所で特に事故もない筈だが、小さな子供靴が片方、道路脇に落ちていた。
拾って縁石に乗せる。
「あ」
自転車の女子高生が声を上げた。
「それ山の子の靴。私がお礼にあげたの」
もう片方を揃える。

「脱げちゃったのね」 https://t.co/ggqHLUmq57

#呟怖

猫の命は9つあると言うのは紀元前2500年程古代エジプトから言われていて…

教授の話がまた脱線した

魔女は9回同じ猫を使うことが…

もう何が何やら

教壇の資料を床に落とし
寝転がって腹を見せてやるが
慌てる教授を見れたので
ニヤニヤを残して消えよう

あー
難しい事はわからないにゃあ https://t.co/3wkzw773hv

#呟怖

『座敷童子の里』へフィールドワークで訪れた

「座敷童子がまたぞろ居るってのに随分と寂れてるよな」

草臥れた顔で煙草を咥える教授

宿の中年女性が笑う

「今の時期、座敷童子様はみんな里帰りだよ」

村の中心、赤黒い小さな建物を指差す

「あれは?」

「赤不浄と黒不浄の小屋だよ」 https://t.co/FAy9r2cK3O

#呟怖
#返怖

母の知り合いだと言う彼女は渋面で口を開く

「その箸を…」

指差した先に我が家の居間に
『橋』が突如として現れた

やって見せてくれと言ったのは此方だが流石に呆れる

誤変する『言霊』

母が彼女に笑顔を向ける

「うちの息子はマメだから、安心して」

「マメなんですか」

…あ… https://t.co/eDLs6oOLvK

#呟怖

溜池に近付くな!

爺様が口を酸っぱくして言っていた

だが
マンションが建ちショッピングモールができ
爺様の言葉は誰にも届かなくなった

溜池に近付くな!

爺様は今も溜池に続く唯一の道で声を張上げる

あの溜池は
水面に映った人の魂を吸い取るから

最後の護人として

死んだ後も…

#呟怖
#このお題で呟怖をください

髪を切った記念()

モデルは私、アプリでちょちょいとしたら外人の男の子になるから不思議。 https://t.co/DwutoMcK6g

#呟怖

アステカで税として徴収もされていたインゲン豆だが…

また教授が脱線を始めた。
こうなると長い。

先ずさやを壊さないように慎重に豆を一つ一つ出す。
炒った豆を粉にして心臓と混ぜ、よく捏ねて団子にする。
団子を、さやに戻して火に入れる。

顔を上げると
教授が此方をジッと見ていた。 https://t.co/MQHS9iOYuD

#呟怖

「何度閉めてもいつの間にか開いているのです」

女性はそう言った

廃墟と言っても差し支えない蔵

「もう、居ないのです。誰も居ない筈なのに」

夫が愛人と子を住まわせていた蔵には何時の間にやら大蛇が巣食っており二人は喰われた

蛇は退治たが夢に見ると言う

あの窓から手招く二人を https://t.co/8hI40BihaF

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