呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
波に洗われ海岸に流れ着いた白い骨。
何の動物か解らないけれど放っておくのも哀れだと思い、持ち帰って洗浄した後、土に埋めて供養した。
その晩『あの…ご厚情には感謝しますが…警察に連絡して頂けないでしょうか…?』と夢枕に誰かが立った。
あの骨ってもしかして…。 https://t.co/raz6d5HZ1A

#呟怖
5月下旬なのに何よこの暑さ…いきなり夏?
…と帰宅してパタッと廊下に倒れ床の冷たさに癒されていたら、猫がすっ飛んできてペチペチと髪の毛にじゃれ…じゃなく叩き始めた。
えっ何?と起き上がると同時に頭を覆っていた熱さと重みがポロっと取れて、猫が威嚇する。
…まだ早いでしょ色々と。

#呟怖
「お話があります」
妻が改まって正座した。
「な…なんでせう」
噛んだ。女関係で心当たりが。
「私の秘密です」
良かっ、否良くないのか?
「つい最近気付きました。貴男の遊び相手が押しかけて来て…」
妻がクルッと後頭部を見せると髪の毛に絡まった女の首が噛み砕かれてもう一つの唇の中に。 https://t.co/bwojEC9H6x

#呟怖
変化した味が気に入って常連になったラーメン屋が閉店すると聞き、どうしてと思わず訊いてみたら『スープの出汁が再現出来なくなってな』と苦渋に満ちた顔で告げられ何も言えなくなり翌日のニュースで店主が自首したと流れついでに失踪したという奥さんの行方が自動的に判明して吐き気を催した。 https://t.co/Id5QH1MELV

#呟怖
父が晩年、後妻に迎えたいと連れてきた女は孫ほどの年齢差で、
私達実子は財産目当てに違いないと猛反対し、結婚を断念した父は愛人として傍に置いた。
出しゃばらず物言わぬ女に若いのにと流石に哀れになった頃、父が死んだ。
女は髪を切り『幸せでした』と男の声で呟き淑やかに一礼し去った。 https://t.co/FFudiCQkE4

#呟怖
その昔この村に突如としてあらわれ短期間で熱烈に信仰された流行神は、森の中に怪しげな儀式の跡を残して去り今では荒れるに任せているのだが艶々と鮮やかに染まる赤い草木が此処で不運にも選ばれてしまった贄の怨嗟を生々しく伝え次の犠牲者を手ぐすね引いて待っている。 https://t.co/53qzNSHFNM

#呟怖
大正時代に建てられた趣のある商業ビルにはある噂がある。
残暑厳しい9月初旬の昼に訪れると粋なモガとモボに会釈されるというもの。
するとソーダ水とアイス珈琲が飲みたくなり、レトロカフェに足を運べば年季の入ったマスターに人数分+2の飲み物が出され『供養ですから』と薦められるそう。 https://t.co/lmXD5jcli6

#呟怖
「ママ、彼処に滑り台があるよ」
「階段だから遊べないわね」
「悪ふざけして…君をぶら下げちゃったから…」
「ええ。その後ママとお前もぶら下げられたからね…」
「…君、まだ怒ってるのかなぁ」
「そうね…隠そうとしたママがいけないのだけど」
「謝りたいけどダメかな」
「もう遅いわね」 https://t.co/VUyJFxN0tJ

#呟怖
良人に捨てられた女房が、丑三つ時村はずれの岩に縋りついていると噂になった。
…鴛鴦夫婦だったからのぅ。
村人たちは概ね同情的で女房の奇行を見守っていた。
女房はそんな村人を尻目にクスクス笑う。
…何処にも行かせやしない。
岩の隙間に焼けた骨が差し込まれ、震えてドクンと脈打つ。 https://t.co/hzIHNca3cu

#呟怖
温室にある風変わりなソレを見つけたのは母の死後。
棺に見立てた花壇に咲き乱れる花々と中央に横たわる全裸の男の像。
こりゃ子供には見せられないなと母が秘密にした理由を理解した。
だが中央の男が身動ぎ、ポンと花が咲き始めた瞬間、苦笑が悲鳴に変わる。
此は何…? https://t.co/PbcdS0j4Ho

#呟怖
伯母が子供だった頃の話。
おつかいに行き、帰りに買った豆腐を落としてしまった。
泣きそうになった処へ、舌の長い着物の男の子が「あげる」と豆腐をくれた。
戸惑い乍らお礼を言って帰宅したものの、翌日から豆腐を持って彷徨く様になってしまった。
『バトンだったのかしらね』
伯母は笑う。 https://t.co/QE0pvlZVeu

#呟怖
安全安心な回春の薬を、とのご依頼でしたのでご用意したのが此方です。
まだ寿命があるのに世を儚んでしまった若人の魂になります。
事故みたいな死ですので死後に納得出来ず膨張してる訳ですが時既に遅しで…。
ええ、口にしても大丈夫ですよ?
貴方の性への執着がタナトスの誘惑より強ければ。 https://t.co/hVnFd0vdeQ

#呟怖
苦労して蠱毒の壺を用意して、いざ!という段階になったのに最後の一匹が美味しそうに見えた…ってそりゃ駄目でしょう。
一寸の虫にも五分の魂と言いますし、使われた虫が術者を呪ったのかもしれませんが、食通の業という気もしますねぇ。
解毒は別料金になります。
食い意地も程々に。

#呟怖
無人の駅のホームをウロウロしながら、なんで此処にいるのかと考え出口を探すも見つからずそういえば最新のヴァーチャルゲームのテストに参加した様な覚えがあるのだがアレからどうなったのだろうと首を傾げ自分の足音が聞こえない事に気付き背中を冷たい汗が伝った。 https://t.co/H1OjBkJfeV

#呟怖
部屋の隅に蝋燭が置いてあった。家族に訊いても知らないと言う。妙だと思うも、まぁいいかと放置。しかし、体の調子が悪かったり病気したりすると火を点した覚えもないのに、燃えさしになる。
もしやこの蝋燭って…。
家族の言う『知らない』って、『見えてない』って事か?
まさか。 https://t.co/zcgXVJKucf

#呟怖
此れにて一巻の終わりでございます…と語り手がふっと蝋燭を吹き消すと参加者から一寸待て次の語り手はいないのかと声が上がり、何故蝋燭を消した一本は残しておく決まりだぞと騒ぎ出したので『それは怪異を呼ばない為の呪い』という笑い声と共に黒々とした闇の塊が悲鳴を握り潰す。
#呟怖耳袋

#呟怖
「耳がお好きだとお聞きしたので、宜しければどうぞ」と袋を渡された。若い頃パンの耳には随分助けられた。工夫して食べるのがまた良い。久々にラスクでも作るかといそいそと袋を開けたら違う『耳』がぎっしり詰まってた。吃驚して袋を放り出しはたと気付く。此をくれたのは誰だった?
#呟怖耳袋

#呟怖
喉が渇いたが、近くにコンビニも自販機もなく公園の水飲み場が目に入り助かった~と蛇口を捻っても水が出ず代わりにズズ…と厭な音を立てて細長い管のようなモノが這い出てきて無理矢理に唇をこじ開け遊具が『久々に栄養補給出来るね』と愛らしい声でさざめいた。 https://t.co/Ounf4iSkhJ

#呟怖
朝は本当に来るのか?と妙な考えに取り憑かれ、眠れなくなってしまった。
朝は来る、でも瞼を閉じたら来ないかも…という不安。
『大丈夫…怖くない』
その上夜中に囁くこの声が、更に眠りを妨げる。
意識を手放したらその隙に潜り込もうとするソレは今は亡き大事な人達を真似るので。
#呟怖耳袋

#呟怖
ボロボロだから処分したわ、と母が取り上げたぬいぐるみ。
アレは私の大事なきょうだい。
何処にやったの、と母に詰め寄っても惚けられ。
その日の夕方、庭の片隅がボコっと盛り上がった。
ああ、そこにいたのね。
今助けてあげる。
母さんが密かに処分し私が証拠として切り取ったあの子の一部。 https://t.co/xm6dP6Kzxs

#呟怖
耳が重い。
何かが耳朶に入っている感じがして検査するも異常なし。
疲れているのだろうか…?と思いながら日々が過ぎ、ふと気付いた。
悪口陰口が趣味の同僚の傍にいるとずしりと耳が重くなるのだ。
悪意の重みに心が悲鳴を上げているのか。私は毒を吐く唇を縫い合わせて終おうと針を手にした。

#呟怖
この所ずっと眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない眠れない…このままでは不眠であの世行きだと嘆いていると潜り込んだ布団の上から起きて起きて起きてお願いだからと懇願が聞こえてきて俺は今起きてるのか寝たきりなのかどっちなんだ?

@suika_sheep #呟怖 #返怖
「そもそもなんで蠱毒を作ろうとしてそうなるんだ」
「気取った食通が煩くて纏めて呪ってやろうと。あ、残った食通はフルコース料理に」
「…節子、それ呪いやない。食材の調達や」

本来蠱毒に使う筈だった虫の群れが薬膳料理に化けたのを見ながら、館の主人はツッコミを入れた。

#呟怖
やぁ来たね。
忘れてないよ。
今度こそ返したいんだ。
面白半分で隠した君の宝物。
まさかあんなことになるなんて。
あれ以来、僕は流れ者の生活さ。
…返すから、受け取ってくれよ。
笑ってないで。
反省してるんだ本当だよ。
盗んでないって言ったんだから僕の物だって?
なぁ、勘弁してくれ。 https://t.co/KcH2Z9asyC

#呟怖
ケラケラと笑う女の声がする。
…どの女だろう。鈍臭いと聞こえよがしに嘲った同級生だろうか。
ケラケラと笑う女の声がする。
…いや、些細な失敗を酷く罵った息子の嫁だろうか。
大きく笑う女の声がする。
…煩くて耳障りで聞き覚えのある声が。
『貴女もお終いね』
寝たきりの私を嘲笑う声。 https://t.co/lLn3ykVcS8

#呟怖
…どうしたんですか、難しい顔して。
「編集にもうちょいエロ足せって言われた」
…貴方、エロ書けます?
「処女童貞でも官能小説は書けるぞ」
…いや怪談のエロは又一寸趣が。
「まー箸休めだなー書くか」
…何なら淫魔呼びますけど。
「お前俺をどうしたいんだ」
…純粋に取材で。
「要らん」

#呟怖
独身の伯母が蒐集した鉱物、宝石は亡くなる数年前に殆ど譲渡先が決められており恙なく遺言通りにされたが形見分け用にと遺された装飾品を誰が貰うかで揉め最後は刃傷沙汰に発展したがその後問題の宝石箱から『欲深な血を有難う』というメモが出てソレには人のモノではない手形が押印されていた。

#呟怖
厄介ごとを全て片付けて再婚し、程なくして新しい命も授かり幸せを満喫しながら空を見上げる。
…空が不気味な紫色に染まり、集まった雲が苦悶の表情を浮かべた。
硬直していると、始末した筈の妻子が空間の裂け目から顔を出し妻の腹を指さし消える。
今の妻の腹に宿るのは双子だ。
…まさか。 https://t.co/0OLuQemL8a

#呟怖
あの洋館に住んでる双子が気になるって?
訪ねるのは止した方がいい。
子供だけで暮らしてて心配じゃないのかって?
そういうお節介な新参者は皆事故死したよ。
あの館の双子は新しい両親を待っているのさ。
実親は数十年前にあの子らを捨てて逃げた。
物の怪の取り換え子じゃないかって噂だよ。 https://t.co/GsBFGMKn6E

#呟怖
冷蔵庫の奥から、封を開けた袋入りのチョコと貰い物の紅茶が出てきたのだが製造年月日と消費期限が新しくなっており更に奥の方で小さくなったチョコと紅茶の袋が繭の中で蠢いているのが見えて繁殖を始めたコレらをどう処分すべきか迷っている。

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