呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

側溝から何かはみ出していた。
丸々した小さな胴体。それにくっついた小さな足と尻尾がじたばたしている。
ネズミか。下半身が入らなくてもがいてるのかな?
一歩近づいた、その瞬間。

ぺっ

吐き出すような音と共に、断面から血を吹き出しながら、下半身だけのネズミが側溝から吹っ飛んできた。#呟怖 https://twitter.com/cazucun/status/1246419119966044160 

「うちのじいさんはもう何年も前に死んだの。でも寂しくないよ。生前好きだった曲を、毎晩庭で口笛で吹いてくれるからね」

あっ、本当だ、聴こえてきました。素敵ですね!
…あれ、どうしました?

「違う…この曲じゃない!」 #呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1236834852298579969 

霧の向こうに綺麗な桜の木が見えた。友人に指し示したら首を振られた。
「霧の中の桜は、人を喰うことがあるからダメだよ。それより、こっちの桜の方が綺麗だよ」

本当だ。すごい。近づこう。なんか白くて見えにくいけどいいや。そういえば、友人って誰だっけ。まあいい。きれいきれいきれ #呟怖 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1243399435222056963 

桜の色がやけに濃い。ほんの少しでもそう思ったなら、すぐに目をそらさなきゃいけないよ。
見ているうちに、酔ったように頭がぼーっとして。くらくらして。楽しい気分になって。浮かれちゃって。
そうして、連れて行かれるからね。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1245018072676569096 

垂れているはずの枝垂れ桜の枝が、みんな上を向いていた。何だろうと、つられて上を見た。

逆さまに落ちてきた人と、目があった。

#呟怖 https://twitter.com/molmol299/status/1244955992275599366 

あの桜の木の下には、本当に死体が埋まっている。

近頃、近所の子ども達がそう噂している。
まさか、あんな昔のことがバレるはずはない。けれど、もしかしたら……
不安に駆られ、深夜、桜の下を掘り返した。

唖然とした。その骨はどう見ても、人間のものではなかったから。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1245018072676569096 

朝焼けの空をふと見上げたら、そこには巨大な黒い猫。
建物よりもずっと大きな体躯。きらめく漆黒の体毛。金色に輝く二つの目。
驚いたが、まばたきをした瞬間に消え去り、普段どおりの景色になった。
気のせいか。苦笑しつつ、いつもどおりぼんやりとした二つの月が浮かぶ空から目をそらした。#呟怖 https://twitter.com/muscus926/status/1240610468223307778 

煙草に火をつけようとしたが、ライターの調子がおかしかった。
近くにいた人に話しかける。「火を貸していただけませんか?」
「……あれは私のせいじゃない」その人は出て行ってしまった。
オフィスに戻ると、全く身に覚えのないことで上司に注意された。まるで私に非があるかのように。#呟怖 https://twitter.com/HeeresgruppeB/status/1242463373473677320 

ゼミの教授は変わり者だが天才で、私は尊敬していた。
ある日電話で呼び出され、研究室に行くと黒板に意味不明な文字が羅列されていた。教授はそれ以来行方不明になった。
でも私だけは教授の行き先を知ってる。電話で教えてもらったから。さあ、この数式を解いて、私も「あちら」に行かなきゃ。 #呟怖 https://twitter.com/V9yOTm6j4gaRDa7/status/1237632120484319235 

お気に入りのバッグがあった。でも、それを持って出かけると必ず中に入れたものが一つなくなった。それが嫌で、いつしか使わなくなった。
先日、道を歩いていたら空から突然ドサッと何かが落ちてきた。
今まであのバッグに入れて、行方不明になったものたちだった。

#呟怖 https://twitter.com/ChrisRabbit11/status/1240786182755123200 

有名人のSNSに暴言コメントを書くのが趣味だ。匿名なんだから誰だか分かりやしない。

――そんなに顔を出したくないのなら

さて、仕事行かなきゃ。ファンデーションを塗って…あれ?

――顔を無くせばいい

鏡に映し出されたのは、目も眉も鼻も口もない、誰だか分からない、顔とは呼べないもの。#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1239400049185964032 

家にいる時は口笛できるのに、外に出るとできなくなっちゃうんだ。なんでだろう。
そう首を傾げる弟に、家にいる時は君には見えない「あいつ」が、君の口の動きに合わせて音を出しているからだよ、と伝えることがどうしてもできないでいる。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1236834852298579969 

押しボタンに表示される文字がぼんやりして見えにくかった。壊れてるのか? と顔を近づけた途端、表示が急にくっきりした。
「おまたせしました」?「おまちください」じゃないのか?
直後、轟音とともにトラックがつっこんできた。

#呟怖 https://twitter.com/411_izayoi_rio/status/1238062656705024001 

その電柱のそばには、存在するはずのない「何か」が見えるという。その「何か」は日によって、また人によっても見え方が異なり、犬に見えた、小さい子どもに見えたなど、様々な話がある。
ちなみに、過去に「猫に見えた」と言った者は皆例外なく3日以内に死亡している。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1236011395461697536 

足を骨折し、松葉杖をついていたことがある。その時期は電車に乗ると必ず誰かが席を譲ってくれたため、人間も捨てたもんじゃないかもしれないと思えた。
断言できないのは、一度譲ってもらった席に座った直後、譲ってくれた張本人に、折れた方の足をかなりの力で蹴られたことがあるからだ。#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1235934437910532098 

うちの猫が筒に顔を突っ込んでいた。微笑ましく見ていた。
ふと、筒の中から小さな声が聞こえるのに気づいた。
「ヤメロ!出セ!○○(私の名前)ヲ殺サセロ!アアアアア…」
声がやむと同時に、猫は顔を上げた。筒を覗いてみたけど、何もいなかった。
とりあえず、この子には感謝している。 #呟怖 https://twitter.com/shimanohibi/status/1162316326334894080 

「奴は悪人だ」と新聞に書かれていた。だから、大勢で奴を懲らしめた。
帰宅し、新聞を読み返す。悪人は奴ではなく、私だとされていた。
家の外から、大勢の罵声。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1230746253761208321 

古新聞を回収してトイレットペーパーと交換してくれる業者の人に、ふざけてうちの妹を渡してみた。
妹はなんの抵抗もせず、当たり前のようにトラックの荷台に乗り込んだ。
業者の人が「じゃあ、これをどうぞ」とくれた生肉を手にしたまま、呆然と妹を乗せたトラックが走り去るのを見送った。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1230746253761208321 

認知症で施設に入っているAさんが、職員に「ズボンの破れを直したい。針と糸貸して」と言ってきた。危ないので職員がズボンを預かり縫い直した。
返しに行こうと廊下を歩いている途中、ズボンがもぞり、と動いた。
縫い直したばかりの箇所から一本の指が顔を出し、もぞもぞと糸をほどいていた。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1225764961407733766 

子どもは罪悪感なく、虫を残酷に殺すことがある。そんな経験から、命について学んでいくのだという。
だとしても…殺された方は許せるものではないのだろう。

トンボは先祖の魂が姿を変えたものだって話があるんだ。だから…僕は「あっち」に行けないんだ。
死んだ友人は、寂しそうに呟いた。
#呟怖 https://twitter.com/R5ZcRPBLrUgckRE/status/1166353826787602432 

ネットで謎の絵を見かけた。「夢に出そうw」と思った。
そしたら本当にその夜夢に出た。というか、その日以降毎日起きてるときも寝てるときも視界の隅にあの謎の絵が見えるようになった。
ある日鏡を見ていて気が付いた。瞳の表面に、あの謎の絵が焼き付いていた。

#呟怖 https://twitter.com/kusiyakibibinba/status/1231549255451496448 

「これみたいに不思議な形の野菜もあるかもしれないけど、どれも美味しく食べられるから安心して!」

ふーん、そうなんだ。なら心配いらないんだね。
憤怒の表情に似た模様の芋に包丁を入れた。
耳元で凄まじい怒声が聞こえた。

#呟怖 https://twitter.com/ChrisRabbit11/status/1230840124897759237 

孕ませて捨てた女と偶然再会。逃げようとしたがコインロッカーの前に連れてこられた。
「生まれたら真っ先にあなたに会わせてあげようと思って、ずっと閉じ込めておいたの!」
え、別れたの十年前…
開いた扉から、しわがれた手。ぐおう、という声。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1228174064604237829 

この踏切を待っていると、いつも目の前にこの人が煙のように現れる。
この背中を見ていると、押したくなる。殺したいわけじゃない。けれど、押したくなる。

いつの間にか遮断器は上がっていて、あの人も消えていた。
今日も私はあの人を押さなかった。
けれど、押してしまうだろう。いつか必ず。#呟怖 https://twitter.com/marinegumi/status/1226804089196933120 

友人は漢字が苦手。「字を書く」を「字を描く」と書くくらい。
「読みが同じなんだからいいじゃん!」と本人。まあ確かにややこしいこともあるが……
でもこの前授業中に「今朝起きたらかあちゃんが芯出たんだけどどうしよう?」という手紙が回ってきた時は、こっちがどうしようかと思った。
#呟怖 https://twitter.com/takikaruit_0808/status/1227090535883476994 

某社がアイスの賞味期限を設定することにしたというニュースを見た。
近所のスーパーでその会社のアイスを確かめてみた。本当にどれも賞味期限が書いてあった。
その中に一つだけ、「お前の命日」と書かれたものがあった。
#呟怖 https://twitter.com/YaChiRuewomiru4/status/1225683203240816640 

この前卵を割ったら、黄身が二つあった。すごくラッキーな気分になった。
その翌日割ったのは三つ、その次の日は四つ…… と段々増えていった。

自分は世界で一番ラッキーな人なんじゃないか。
そんなことを思いながら、今日もトンボの複眼のように無数の黄身を持つ目玉焼きを作る。
#呟怖 https://twitter.com/ChrisRabbit11/status/1225537834376998912 

近所の本屋で買ってみた英語の参考書。解説がわかりやすく、おかげで英語の成績もかなり上がった。
ただ、例文が「あの焼け焦げた死体はジェシーです」「叔父は5年前に妻と一緒に自殺しました」「私の猫は毎週土曜日に誰かの指を持ってきます」など不気味なものばかりなのが気になる。
#呟怖 https://twitter.com/takikaruit_0808/status/1222810731101315072 

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