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僕は実行した。好きなあの子の為に沢山の薔薇を買い窓の外にそっと置いた。あの子は窓際に薔薇を飾る子だったから、きっと好きなんだろうなと思った。泣いて喜ぶ顔が目に浮かぶ、はずだった。翌朝、薔薇はゴミ捨て場にあった。人の期待を裏切るゴミはいらない。バラバラにして捨てようと思った #呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1009992064300273664 

身体中を駆け巡る傷み、口内に広がる血の味、内蔵とケーキが混ざった匂い、今日はアイツの誕生日だから、仕事を早く切り上げて予約したケーキを取りに店を出た矢先の事だった。薄れ行く意識の中運転席から出てきたのはアイツだった

あれは浮気じゃなかったのに
許してくれてはいなかった

#呟怖

もの、、、すごく、嫌だ。
なにコレ、、、、なんてプレイ?

もちろんそんな空気に酸欠気味になった僕は
不本意な会釈を教室中に振りまきながら
彼女の後を追うように教室を後にした。

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『アヤカシンドローム』
(第1章フワフワールド)終 #呟怖

「放送室まで来て。」

それだけを言った未崩彩夏は、コンパスの様に身体を反転させ、扉の向こうへと消えていった。未崩彩夏が居なくなった事により、教室中の視線は、すべて僕にあつまってきた。一瞬で自分の回りの空気だけが、乱雑に真空パックされたのが分かった。息苦しい事この上ない。 #呟怖

ってか、どうして未崩彩夏は僕の目の前にいるのだ!?どうして、僕は話かけられた!?どうして、僕は、こんなに怯えているんだ!?

『…どうして!?』

思わず、心の声がノドを突き破って出てきてしまった。 #呟怖

「ハジメ君…話があるの。」

(…え?)

声がする方向に目をやると、そこに都市伝説が立ってる。もとい、浮いている。僕とした事が、頭の中で自分を叱咤することに集中するあまり、回りの時間軸は通常通りに流れている事をすっかり忘れていた。 #呟怖

むしろいつもより正常で、尚且つこのまま模索していると、結果的に芥川賞でも取れそうな勢いである。うむ。僕って頭が良いな。と、自分で自分を褒めた所で
本格的に自分の脳が病んでいる事に気がついた。穴があったら入りたい。掘ってでも入りたい。いっそブラジルまで掘り起こしたい。#呟怖

普通に考えて人間が浮いている無骨な現実には無理矢理にでも理由を付けないと、僕の気が治まらないのだ。車も宙に浮かないこのご時勢。女子高生が宙に浮くなど、そんな馬鹿げた話は無い。そうだ、きっとそれは都市伝説なんだ。こんなぶっとんだ答えを叩きだした自分の脳が壊れたなんて思わない。#呟怖

その結果、無念からくる悲壮な思いが、沈殿、凝固、推敲され、そこに神的な存在である何かの勧誘により、命を与えられ、二次元から三次元へと当たり前の様に召還された。非現実であって現実ではない。いわば都市伝説のような位置づけだと、僕は完結づけたからだ。#呟怖

理由はこうだ、未崩彩夏と言う人間は、その漫画の登場人物になるはずだった。だけれども大人の都合か、作者の気まぐれか、最後のその時まで日の出を浴びる事がなく、放置プレイをかまされたのだ。#呟怖

僕は、脳内会議を開く事にした。議題はシンプル、なぜ未崩彩夏は浮いているのか。電光石火の如く導き出した結論は一つだった。おそらく未崩彩夏というモノは、この世に存在しない人間なのだという事だ。そう、最近読んだ漫画で猿っぽい主人公が“武空術”と言うものを使っていた事を思い出した。 #呟怖

そんな中、最初に言葉を発したのは、未崩彩夏だった。「もう、我慢できない」いや、もし、僕にツッコミの才能があるとしたら「それは、こっちの台詞やっちゅーねん!」っと警戒を軽快に押しつぶした、間で、その場の空気を少しでも柔らかくできたかもしれないが、僕にそんな才能は無い。 #呟怖

でも、未崩彩夏は違った。回りの動揺とは対照的に、既に自分の世界をきずいていた。この世界は私のモノよ。と言わんばかりの凛とした態度に少しばかり美しさを感じる。だから、阿吽の呼吸と言うか、暗黙の了解と言うか、そんな未崩彩夏の世界に、誰しもが足を踏み入れてはいけないと感じた。 #呟怖

一人なら「あ〜夢か。ビックリした!」で済ませられるものの、集団で目撃しちゃってるからあら大変。夢ではないと嫌でも気づかされるには十分なシチュエーションだ。日常の中に、唖然と静寂が絶妙なバランスで入り混じった非日常がそこにはあった。うむ。実に奇妙だ。今すぐタモリを連れて来い。#呟怖

いや、待てよこの場合、音も立てていないのに、フワフワという擬音語を使うのは可笑しいだろう。って、そんな、悠長な事を考えている場合ではない!勿論、その場にいる、誰もが言葉を失い動こうとしない。当たり前だ、漫画や小説の中だけだと思っていた事が、目の前で起こっているのだから。 #呟怖

みんなが座っている中、一人だけ直立する、来壊の姿は一言で言うと“浮いていた”

いや違う《浮いている》のだ。

来壊彩夏その人は、文字どおり浮いているのだ。あれは大人のコブシの1つ分くらいの距離はあるだろうか?来壊は、さも当たり前の様に音も立てずにフワフワと身体を動かしている。#呟怖

案の定、教師は僕に声をかけた『よ〜し!この問題を解いてみろハジ…』まさに時である。耳障りな音が教室中に響いた。生徒達が一斉にその方向に目を向ける。無論、僕も例外ではない。目線の先には未崩彩夏が立っていた。さっきの音は彼女が勢いよく立った時に偶発した椅子の音だろうと思った。 #呟怖

それはもう、体操選手が高得点をスパンと決めたが如く、目があった。教師は、ニヤリと笑う。“やばい!”あれは、明らかに僕を恥ずかしめる為に緩めた口角筋であろう。僕の額から粘着性の強い汁が吹き出す。教師の口角筋はみるみると上がる。“くっそぉ!これまでか!”僕は覚悟を決め瞳を閉じる #呟怖

教室内の至る所でノートの上を走る鉛筆の音を、消しゴムの擦れる音がかき消している。僕はと言うと、時計の秒針を見つめ、今日の晩御飯をなんだろうなぁ、とか、どうでも言い事ばかりに想いを巡らせ時間が過ぎるのを辛抱強く待っていた。…だがしかし、一体どうした事か、教師と目があった。 #呟怖

僕はと言うと、まったく飲み込めない状況にただ口をポカンと空けるしかなかった。いや、厳密に言うと、僕だけではない。この教室にいる全員が口を空けている。説明しよう。それは、なんら代わり映えのない授業風景だった。教師が黒板に敷き詰めた数式を、一心不乱にノートへと書き写す生徒達。 #呟怖

「ハジメ君。話があるの。」女、来壊彩夏(きかいあやか)が言った。「どうして!」僕、未崩始芽(みくずはじめ)は、それに答えた。「放送室まで来て。」答えになっていない返答をした来壊は、それ以上は何も言わず、くるりと身体を反転させると、規則正しい歩幅で扉の向こうへと消えていった。#呟怖

子供の頃に母の帰りを近所の公園で待っていると黒いスーツの男に声をかえられた。僕は怖くなり走って家に帰った。俺も大人になり母が死んだと知らせを受け実家に向かう。すると深夜なのに少年が一人公園にいた、危ないと声をかけると走って逃げられた。俺も少年につられ走って実家へ向かった。 #呟怖

お題『食』

友人が失踪したまま私達は成人した。皆で友人の家へ向かった。おばさんがあの頃の笑顔のまま迎え入れてくれた。お茶菓子を出され時間の許す限り話をした。友人の顔、声、形、味。そろそろ飽きてきたので皆で『ごちそうさまでした』と伝えると、おばさんは狂った様に泣き叫んだ。 #呟怖

深夜4時丁度に目をつぶり一礼をして目を開けると自分の死に様が鏡に写ると言う都市伝説を興味本意で試した。結果、普通に自分の姿が写るだけだった。

『やっぱ迷信か』

次の日、私は車に引かれた。
心なしかあの時、鏡に写った顔と
お葬式に使われている遺影の顔が
少し似ている。

#呟怖

生首が宙に舞うと噂の心霊スポットに行った。女性の生首が現れたが、直ぐに消えていなくなった。儚く寂しい美しい目だった。俺は彼女を守ってあげたくなった。その事を友人に話すと噂には続きがあり『見た人は数日後に死ぬ』と言う。俺の心臓がドキッと跳ねる。

(もう一度、彼女に会える)
#呟怖 https://twitter.com/sa_tsumi/status/998692300774502401 

春が嫌い。桜の臭いが頭を締め付けるから。
夏が嫌い。並木の日差しが心を焼き殺すから。
秋が嫌い。夕暮れが私だけを置いていくから。
冬が嫌い。置いてかれた私を誰も迎えに来ないから。

みんな嫌い。どうして私だけこんな目に遭わなくちゃいけないの?誰か答えてよ。答えなきゃ死ね。
#呟怖

彼女が『スイカ割りがしたい』と言うので、僕は、八百屋を駆け巡ったが何処にも見当たらなかった。それでも彼女が駄々をこねるので、彼女にバットを持たせ、僕は、地面に穴を掘り頭だけを出した。彼女を導く。愛しているよ。脳天にバットがめり込んだ。薄れゆく意識の横を春一番が通りすぎた。#呟怖

お題『音』
最後の桜の離れる音がした。私の頭上から地面へと降り立ち、花びらの湖に紛れて溶けてなくなった。目尻に熱いものが込み上げる。それを溢すまいと鼻をすすったが、約束に負けてそれは地面に溶けていく。

また夏が来る。

誰も気づいてくれない。
私はこの桜の下にいます。

#呟怖

これは、あくまでも夢の話。自分は空を飛んでいて、いや、厳密に言うと落ちていて、下に広がる景色は、何て言うか歪で、五月蝿くて、臭くて、色で言うと赤。俺は、そこに向かっていて、逃げたくても逃げれなくて、いくら願っても目が覚めない、そう、これは、あくまでも夢の話。夢であってくれ #呟怖

#呟怖

『虹の下に行ってくるから待っててね』そう言い残して弟は帰ってこなくなった。あれから私も長く待った。最愛の家族達に見守られ病室にいる。命も残り多くない『ごめんねお兄ちゃん。』弟の声がする。ああ、ようやく会えた。私は涙を流し目を閉じた。私の上には大きな虹がかかっていた。

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