呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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母親が伝手を頼って訪れた先は廃社だった。隣では娘が涎を垂らし瞳を曇らせていた。陽が沈み蜩も途絶え、代わりに母の耳に囁き声が聞こえてきた。
「キタヨ…キタネ…」
母は己の正気も疑った。
その時一匹の野良猫が鳥居をくぐり、二人の前に座った。
『娘よ、物怪に憑かれたな』
母は叫んだ。
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