#呟怖
橋の下の廃バスを撤去する作業員になった
「今日はさ、お別れを言いに来たんだ」
薄暗がりのバスの中、ボロをまとった姉弟にししゃもを向ける
姉弟はししゃもを咥えると
キシシ
笑って消えた
「せめて文句の一つでも言ってくれよ」
呟く俺の目の端で黒猫が二匹、振り返りもせず走り去った
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