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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
家族を守るため我武者羅に働いた。忙しい忙しい
収入が増え仕事も増えた。忙しい忙しい
「パパ遊んで」だめだ忙しい忙しい
俺の稼ぎで食ってるくせに邪魔するな忙しい忙しい
ある日病気が見つかった。医者や家族に見放され縋る思いで訪ねた拝み屋が一言

「妖怪いそがしに食い尽くされましたね」 https://t.co/LNk1dg9wc5

#呟怖
賃貸に入居する時は挨拶代わりにコップ酒を置くことにしている。今回も同様にしようとしたら清酒を切らしていた。仕方なくウィスキーで代用すると翌朝半分に減っていた。何が起こるでもなく仕事を終え退居する日のこと、部屋を出るとき「さようなら」と声がした。同居人は洋酒好きだったらしい。 https://t.co/2iXlOa5yoP

#呟怖
夜道を歩いているとファンキーな看板を見つけたので、友人に画像を送りつけた。
『ドレッドヘアの赤ん坊とかウケる』
すぐに返信があった。
『それドレッドじゃない。全部人間』
画像と看板を二度見し意味が分かった瞬間、喉の奥で「ひ」と息が漏れた。

すぐ横で大きなものがもぞりと動いた。 https://t.co/YuDNtJGhcO

#呟怖
親から悪い子と言われ続けた私は、なまはげが怖くて堪らない。
なので今年の年の瀬も息を潜めていると、外で「泣ぐ子は居ねがァ」の声がした。途端に泣き出す息子。思わず口を塞ぐ。お願いだから黙って!
気がつくと息子が動かない。凍てつく沈黙の中、その声ははっきり聞こえた。

み つ け た https://t.co/MgC1LKgjx6

#呟怖
子を産むたび姑から責められる。
嫁が出来損ないなら子も出来損ない。
女児などいらぬ。
跡取りを産めぬなら死ね。
この子はお返しします。次こそはどうか――

子授神社で妖が百度を踏むと噂が立った。哀しい女の末路だと神主が言う。
「成仏させられませんかね」
「そいつは寺の領分ですなあ」 https://t.co/n6Mzi0EORA

#呟怖
村おこしの一端で名産品の南瓜になぞらえ妖怪を創り出した。結果は鳴かず飛ばず。人の口に上らぬ妖怪なぞいないも同然。砂村の怨霊も露と消えるはずだった。
「そんな俺もやっと日の目を見る時が来た」
南瓜の蔓がにょろりと伸びて首に巻き付いた。
「今時はとりっくおあとりーとと言うんだな」 https://t.co/XGEb7eEwOX

#呟怖
「死にたい」
受話器の向こうからか細い声が聞こえた。私は黙って話を聞く。
ここの通話は自殺の名所に設置されている公衆電話からかかってくる。命の電話の派生だそうだ。
「返事をするなよ。向こうに引っ張られるぞ」
先輩が乾いた声で忠告する。死者相手のボランティアだなんて聞いてない。 https://t.co/qXKYR9kKp9

#呟怖
部室で転寝していると笑い声が聞こえた。机の下にスニーカーを履いた足が覗く。鈴のような声を聞きながらまた眠った。
数年後、電車で居眠りしていると笑い声で目が覚めた。向かいの席にはスニーカーを履いた足。電車が停まり足が立ち上がる。顔を上げると膝下の足だけが電車を降りていった。 https://t.co/L627BptcmQ

#呟怖
彼と妖怪展を観に行った。鉄鼠の展示の前で彼が
「かつての高僧が経典を食い荒らす妖怪になったんだ」
そんなことを思い出しながら赤子の喉笛に喰らいついた。縛られた女が半狂乱で悲鳴を上げる。帰宅した彼が見るのは獣と化した私と襤褸屑同然の妻子の姿。
あの時見た絵にそっくりだと思った。 https://t.co/mcVMisAqGi

#呟怖
金縛りにあったことがある。動けない俺を老若男女が無表情に見下ろしていた。人に話すと夢だと笑われた。
今際の際になって思い出す。病院のベッドに拘束された俺を見下ろす身内の顔。年金目当ての延命措置。今は遺産目当ての亡者共。
やはりあれは夢だったのだ。それも正夢――

「ご臨終です」 https://t.co/iYdcKCKXhY

#呟怖
薬膳料理店の女の子に恋をした。彼女は背中に茸を生やし、もぎ取ると少し眉根を寄せる。
ある日最後の収穫だと店主が言った。全身に菌糸が回った肉は最高の食材になると。
「私、美味しくなったかなあ」
目の前で彼女が切り刻まれる。泣きながら食べた彼女の肉は、身震いするほど美味かった。 https://t.co/AgS0rQRrVJ

#呟怖
帰宅すると変な爺さんがいた。TVの前でビールを飲んでいる。退かそうとするもぬらりくらりと掴まえ所がない。妻が怪訝な顔で何してるのと聞いた。
翌朝出社すると俺の席に爺さんがいて上司が指示を出していた。
嫌な予感とともに帰宅すると妻が『俺』を迎え入れ目の前で扉が音を立てて閉まった。 https://t.co/mxLfNevnk3

#呟怖
チラシを眺めていると幼い娘が話しかけてきた。
「夜中ね、髪の長い女の子がお母さんの首を絞めていたよ」
嫌なことを言うと思いつつ
「夢でも見たの?」
「ううん。あ、この子」
小さな手が雛人形のチラシを指さす。そこには赤い着物のいちまさん。
ぞわっと鳥肌が立った。 https://t.co/iAoxtaY9aq

#呟怖
「他者の自分に対する認識と自己認識が違いすぎて辛いと」
相談者が頷いた。
「私ただ砂を撒いて人を驚かすだけなのに…」
脳裏に人気シリーズが浮かぶ。誇張されたイメージに悩む妖怪は多い。
私は妖怪専門のカウンセラー。目的は妖怪の存続。近年はゲームの影響で対象が世界規模なのが悩み。 https://t.co/ddWTOih3kI

#呟怖
一人暮らしの部屋に帰ると背後からおかえりという声。振り返っても誰もいない。それが数回続いた。
ある日、帰宅した折に自撮りモードのスマホで背中越しに入り口を見た。するとそこには黒い女の影が。先制でただいまと声をかけると影はビクッと緊張し、あたふたと戸を閉めた。
案外可愛いかも。 https://t.co/ZfMxxERt0R

#呟怖
ひも付きの小さな台車は息子のお気に入り。毎日玩具やお菓子を入れて散歩に行く。
今日は何を乗せていくのと問うと「おきゃくさま」
「迷子なの。道がわからないから連れて行ってあげるの」
子供の言う事だからなあと夫は笑い、空の台車を引く我が子を地蔵堂があるいつもの公園へ連れて行った。 https://t.co/Hn4wfP5vML

#呟怖
「ここを自然学校用の宿泊施設に改装する」
村おこしの一環で友人は熱く語る。整備された植樹と運動場。校舎だけが静かに朽ちていた。
俺だったらこんな場所、一億積まれてもごめんだがな。無駄と知りつつ一応忠告だけして踵を返す。
廃校舎の窓という窓から無表情な顔が一斉にこちらを向いた。 https://t.co/38iEgtSRGC

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