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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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旧友に創作料理の店に案内される。店内に、透明なアクリルの壁がある。かたつむりが、這いまわっている。小さいものでも、1メートルは優にある。調理に時間がかかった。厚いステーキを食べた。帰りには、二人とも動作が、ゆうっくりになっている。カワイイ女の子がいた。SEの両眼がにゅうっと。#呟怖

子どものころ。雪の深い村に住んでいました。雪だるまを作りました。春が来て温かくなると、雪だるまは、もっと生きたかったと、泣きながら、溶けていきました。もう、二度と、作らないと、決めました。今朝、孫が、庭に雪だるまを作りました。かわいそうに。 #呟怖

昔。友人が、エロビデオを貸してくれという。いやだというのに、あまりにもしつこい。仕方がないので、VHSにダビングしてやった。途中まで。怨霊を小さくしておき、女の子が、絶好調になったところで、音量を最大にした。彼からは、その後、音沙汰がまったくない。#呟怖

IT時代のドロボー→SNS→「家族で、出かけていま~す」→今、不在→過去に遡る→写真→周辺の情報(写真など)→場所特定→空き巣(今、ここ)#呟怖

お盆の学生寮は、閑散としています。木造二階建て。築八十年の歴史があります。ほとんど帰省しています。僕は帰れません。帰る足がありません。部屋から部屋へ漂っています。畳に寝ている学生がいます。彼の足の裏を舐めます。だんだん薄くなっています。もうすぐ僕の仲間になってくれそうです。 #呟怖

家族同士で、つきあいのある友人に、案内された。ジビエ料理。血の滴る外来種だという肉。赤葡萄酒。旨かった。だが、私は、また娘の愚痴になった。父親を馬鹿にしている。夜遊びばかりして。まるでエイリアンだ。理解できない。帰宅が遅くなった。娘はまだ帰っていない。困ったものだ。#呟怖

ユリ・ゲラーの「スプーン曲げ」は、実は、日本国内の超能力を持った少年少女を狩り出す、大規模な実験だった。友人のM君は、そのひとりだ。ほんとうにあるのだ。一時は、クラスのヒーローだった。しかし、彼は、その後、急に転校することになった。家族の行方も、杳として知れない。#呟怖

おかあさん、あの麦わら帽子、どうなったと思いましたか。ほら、殺したお父さんを、二人で山に埋めたときの、あの帽子ですよ。てっきり、なくしたと思っていたでしょう。今日、十年ぶりに、警察の人が見つけて、わざわざ届けてくれました。うれしかったなあ。気に入っていたんです。#呟怖

ぼくのパソコンには、よっぱらっているあいだに、ツイッターにかきこみをしてくれる、べんりなこびとさんが、すんでいます。でも、ときどき、悪いいたずらをします。だいどころのながしばで、コップがわれています。包丁に血がついています。これって、やばいですよね。#呟怖

かつて遊郭だった旅館に泊まった。彼女が、布団部屋だった場所の前の廊下で、泣いている女の子を見ちゃった。しかも、彼女の着物から出た細い足首が骨だった。パニックになった。前身の毛を逆立てた。瞳が真ん丸。おかげで、僕は、ひっかかれて。血だらけになった。なにせ、猫娘だったからなあ。#呟怖

暑いですねえ。今日も、高温注意情報が、でてましたよ。おたがい、気をつけませんとね。そうそう、ここに来る途中で、人体が、三つほど、燃えていました。自然発火しちゃったんです。お気の毒。焼き肉になっていました。肉汁がジュウジュウこぼれて。食べごろ。でも、いま、食欲がなくてねえ。#呟怖

なぜか、全国の一宮を巡礼してやろうと、思い立った。途中までは、たしかに趣味だった。しかし、あるところから、本気になった。すべての休日の時間を、それのみに継ぎ込んだ。終わったときには、奥さんがいなくなっていた。#呟怖

昔、ある雑誌の連載コラム。ネタが切れた。困ってしまい許可を取って、知人の飲食店を紹介した。そんなに読者もいない。タカをくくっていた。予想外に人気が出た。店長が過労で倒れた。長いこと寝こんでしまった。ペンは怖いと思った。それ以来、たとえツイッターでも、書かないことにしている。#呟怖

小学六年生の修学旅行。東京タワーの非常階段を、展望台から地上まで下りた。子どもたちのゴム底の運動靴の中に、ひとつだけ重く固い足音が交じっていた。革のブーツのような。親戚のおじさんは、絶対に昇らないと言っていた。塔を作っている鉄は、かつて戦車や戦艦という兵器だったから。#呟怖

あたしね。生まれつき、暑さに強い体質なんですよ。気温四十度ぐらいじゃ、びくともしません。へっちゃらです。日本国中を、のしのし歩き回ります。お騒がせしてすみません。さて皆さんも、お集まり頂いているようですし。ここらで一つ、いっせいに声に出して、呼んでください。それ、ゴジラ~!#呟怖

即身成仏にお参りした。ご住職が、熱いお茶を出してくれた。寒かったでしょう。雪に埋まった本堂には、火の気がなかった。 心なしか、面立ちが似ている。骨と皮に痩せているせいもあるだろう。子孫だろうか。私の他には、人はいない。住職のくぼんだ頬に、穴が空いている。中から舌がのびてきた。#呟怖

健康診断で、採血してもらっていたら、医師が悲鳴をあげて、逃げていきました。病院の照明が、まっ赤です。サイレンの音も、しています。人々の逃げまどう足音。ぼくのいる部屋のドアが、開きません。ロックされています。何が、起こっているのでしょう。まさか、正体がばれたのでしょうか。#呟怖

クラスに「見える」っていう女の子がいた。女子には、評判が悪かった。おおげさに怖がる。男子の関心を、えようとしている。こんなに、みんなが嫌っているのに。その空気も、読めない。絶対に嘘だ。彼女の一家が、急に転校することになった。ああ、よかった。 せいせいした。翌日、大地震がきた。#呟怖

ついに、この日が来たか。わたしは、めざめた。わたしの目も鼻も口も、看板の文字だとしか、歩行者たちは、思っていないだろう。からだは、ただのデパートのビルにすぎない。しかし、町に危機が訪れた時、わたしは目覚めるように、プログラムされていた。ついに、その日がきたのだ。起動する。#呟怖

俺ってさあ。あいつにふられて、自暴自棄に、なっちゃって。バイクで、自爆。そんでもって、ここのヘアピン・カーブの地縛霊。おきまりのコースだよね。あはは。そんでもって、バイク仲間の君を、こうして背後から、 抱き締めて。両手は、自縛してちょ。さあ、アクセルを踏みしめようぜ。自由へ。#呟怖

なんだかね。排水口からね、嫌な臭いがね、していたんですよ。上の階の人が、殺した女性の死体を切断して、血を流してたっていうじゃないですか。人は、見かけによらないですねえ。怖いですねえ。よくステーキや、スキヤキをご馳走になっていましたよ。一見、いい人だったんですけどねえ。ええ。#呟怖

色々な人がいます。その人に触れられると、その人の色の染まってしまいます。私は、どの色にも染まりたくありません。だから、ひたすら逃げました。でも、ダメでした。私は、すべての人の色に染まってしまいました。今では、まっ黒です。夜の底にやすらかに座っています。もう誰にも見えません。#呟怖

眠ると、夜の学校がはじまる。死んだ友だちが、むかえにくる。いっしょに夜道を登校する。試験もない。先生もいない。いじめっこもいない。みんながやさしい。授業中は、しずかだ。とても楽しい。でも、夜明けのチャイムが鳴る。起きなければならない。昼の学校には、行く気がしない。また眠る。#呟怖

一か所に、いたくない性格なんです。引っ越しが、多くなってしまって。なんですか。事故物件っていうんですか。やたらに有名になってしまいまして。大家が、独り暮らしの高齢者に、部屋を貸してくれない。何かあると、面倒だということで。流れ着いたのは、事故物件。私が昔、隣人をここで……。#呟怖

『岡本綺堂全集 242作品』kindle版 200円 ついにポチってしまった。悩んでいたのに。ためらっていたのに。もうだめだ。これで、ますます、自分は過去に沈んでいく。国枝史郎のkindle版 0円の作品の呼び声が、きこえる。お前は、もう現在には、もどれないのだ。窓の外。昭和の夕映えが明るい。#呟怖

こっくりさんが、終われません。幼稚園生のときに、みんなで、こっくりさんをやりました。急に、むらむらと、いかりが、頭にきました。近くにあった、えんぴつを、となりの女の子の腕に、つきたてました。 おおさわぎに、なりました。けっきょく、終わっていません。まだ。つづいています。#呟怖

どうして、この土地のひまわりは、みんなまっ黒なのかなあ。夜だからかなあ。あいだの細い 道を、歩いていった。どれぐらい歩いているのか、わからない。ようやく、夜空の黒が、少しずつ灰色になってきた。ひまわりは、やっぱり、まっ黒だ。日の出だ。なあんだ。おひさまが、まっ黒だったんだ。#呟怖

僕の登下校の途中に空き家がある。お化け屋敷だ。特にガラス戸の玄関が怖い。見ないようにして通り過ぎる。ガラスの向こうから、三角の顏がのぞいている気がする。友だちに話した。あの家に、玄関なんてねえよ。二人で見に行った。カビの生えた薄いベニヤ板。かなり古いものだ。玄関はなかった。#呟怖

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