足元でコン、コンと振動がした。見るとマンホール。
「開けて、出して」
細い声も聞こえる。
でも僕に開ける力はない。僕は近くの店に助けを求めた。でも店主は「忘れて帰れ」としか言わない。
そこが定期的に遺体が見つかる場所だと知ったのは、大人になってから。
あの時開けていたら……。
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