「しょうぼうしゃ!」
出棺を待つ時、息子が叫んだ。
「違うのよ。あれはれいきゅうしゃ」
翌日。
「れいきゅうしゃ!」
疾走する消防車を指し息子が言う。
「違うの、あれは……」
夕方のニュースで、近くで死者の出る火災があったと知る。
息子には、違うものが見えていたのだろうか。
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