呟怖.ORG | 呟怖

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#呟怖

白は何色にも染まる。
それは花、そして人も同じ。
周囲の環境や家族の愛という色で染まるのだ。
ただ、僕を染めたのは罵声という泥水だった。
悍ましい。
不気味。
悪魔。
心を抉る色。
でも。
そんな過去はもう埋めた。
僕は何色にもなれる。
視界に拡がるユキヤナギが鮮烈な赤を放つように。

#呟怖

私はお爺ちゃんが大好き。
でも、近頃様子が変。
何だか震えてるし顔色も悪い。
今日だって私のことを恐い眼で見てた。
心配だなぁ。
どうにかしなきゃいけないのかなぁ?

暗い室内。
老爺は思う。
孫はもういない。
ならアレは?
自分はどうなる?
何も分からない。
知らぬフリも……限界だ。

#呟怖

箱を拾った。
中身は知らない。
だが、とにかく魅力的なのだ。

以降、生活全てを箱に捧げた。
いつ何時も頭の中は箱。
箱、箱。

しかし半年が過ぎたある日。
箱が開いていた。
途端、興味を失った。
と同時に変化も起きた。

妻が気になる。
理由は分からない。
だが、とにかく魅力的なのだ。

#呟怖

香る秋。
見渡す限りの黄金はほのかに甘い。
だが、そこには血が混じる。

先人達は神を殺した。
非道な荒神で、村を救うためだった。
しかし怒れる神の臓物は土を呪った。
以来この地の作物を食べ続けなければ、我々の体は腐敗して絶命する。

幸せを祈った先人の想いは、いつ報われるのか。 https://t.co/Sdo7wjK1pP

#呟怖

僕はピエロ。
楽しませるのが仕事。
でもこの前テレビで、誰かを楽しませるには先ず自分が楽しむこと、って言ってた。
僕の楽しいことは、誰かが驚いて逃げること。
だから今日はいぃっぱい道具を持って来たんだ。
包丁、鉈、鉄製の爪、大鋏、チェーンソー。

僕はピエロ。
今夜は楽しむぞぉ。

#呟怖
井戸がある。
何の変哲もない枯れ井戸。
私が物心ついたときには既に在った日常の一部。
けれど近頃、どうも井戸の周囲が薄暗く、漂う空気も湿っぽい。
そんなある日、井戸から何かが伸びているのを見つけた。

ただ――。

それが刃物だと気付いたときには、私の視界は首の無い胴体を映していた。

#呟怖
頭がぼんやりする。
レストラン……だと思うが、何やらメニュー表がおかしい。
『串刺しの母』や『水煮の長女』等、変な料理名ばかり。

一先ず『丸焼きの三女』を注文する。
と突然、全身が焼け焦げた女が現れた。

「此方で待っていましたよ、ずっと」

あぁ思い出した。
この前燃やした女か。

#呟怖
黄昏色の山道に、ある声が響いた。
導かれる様に辿り着いたのは古い神社。
その鳥居脇の人影に、私は言葉を失った。
死んだ筈の娘だった。
だが、そこから伸びる影に尻尾を見つける。
瞬間、娘と仲の良かった野良猫を思い出した。
一瞬の逡巡。
私は呟く。
「おかえり」

これでいい……これで。 https://t.co/u5ckM2rYbv

#呟怖
夢を見た。
無数の手が絡まる顔の無い女の夢。
誰……?
数日寝てたらしく記憶が霞む。

でも。

見舞いに来た伯父を見た瞬間、全てを思い出した。
下働きの男達とで、私を辱めた憎き顔。

そう。
夢の女は私だ。
アレと契約した私。
花に血、葉に肉、茨に心を捧げた。

嗚呼、今夜が楽しみだ。 https://t.co/IJNT411Kfm

#呟怖
暗い部屋の中で五人、他愛もない雑談を繰り返していた。

『何か一つ特殊能力が使えたら?』
という話題になったとき、ある一人が口を開いた。

「個人の精神を四つに分裂させて、死ぬまで議論させる能力」

何だそれ、と見返すと、いつの間にかそいつは消えていた。

まあいい、話を続けよう。

#呟怖

体が重い。
心も。
おそらく、私は恐怖している。

奴等は猫の姿をした化物だ。
記憶を侵蝕する化物。
巣食われた者は何故か奴等との思い出を語り、知らぬ間に消える。
私は逃げた、喰われる前に。
なのに。
最近、娘が猫の話をし始めた。
飼ってもいない猫の話を。

戻らなければ、あの街に。 https://t.co/hKWJvgt6TN

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