呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

コツコツ、窓を打つ。
コツコツ、煩いな。
コツコツ、寝かせろよ。
コツコツ、しつこいな。
コツコツ、いい加減にしろ!
寝室は地上8階。
#呟怖 #つぶこわ

酒が飲みたい。
目についたスナックの扉を潜った。
瞬間足元から這い上がる悪寒。一瞬にして全身を鳥肌が襲う。
ああ呼ばれてしまった。仕方なくカウンターで一杯注文したスコッチを一気に喉に流し込む。
紙幣を置いて席を立つと視線の先に目に入ったお札。
吐き気を催しながら慌てて店を出た。 #呟怖

娘が生まれた頃から黒い蝶を目にする様になった。
ひらひらと私と娘の周りを巡り、またひらりと姿を暗ます。
ある時それが亡くなった父だと分かった。
記憶の彼方にしか存在しない父。
私と母を裏切った父。
連れて行かせたりしない。
守るべき我が子をそっと抱きしめた。 #呟怖 #つぶこわ

花も葉も茎も枝も、私を睨め付ける。
皆は美しいと言う花々だけれど、私は恐怖を覚える。
ごめんなさい。何故…。
見ないでこちらを見ないで…許して…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…。
ゆるして。 #呟怖 #つぶこわ

娘が恐い。
時折見せる表情が、私を殴った母と同じ顔に見える。憎悪に溢れた目で私をみている。
[ママ、どうしたの?]
キョトンとした目で見上げてくる娘は無邪気そのもの。
当たり前、母はもう居ない。母は骨となって私の箪笥の押し入れに押し込んである。
娘もいつか私を殴るの?
#呟怖

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ご め ん な さ い、ごめ…な…さぃ、っっっ、
ごめ?…ごめ…なさ…ぃ………。

バイバイ。 #呟怖 #つぶこわ

一度食べたら病みつきになる。精肉店で買うよりコスパも良い上、味も抜群に美味い。
焼いても煮込んでも、揚げても美味いが何より美味いのはやはり生だ。血の滴る赤い肉。
ただ少しの痛みと、削いだ切り口の手当が面倒なのが難点だ。
次はどこを食べようか。削ぎ落とせる肉の残りが後少し。 #呟怖

毎日通る横断歩道。
渡り終える直前に視界の端に男の姿が視界の端を掠めた。毎日彼はそこにいた。
ある日歩道の片隅に小さな置かれた花束。
笑いが止まらない。
その男は私を苦しめていたストーカー。ようやく平穏が訪れた。
そこを通る旅、小さく笑みが溢れるのを止めることは出来ない。 #呟怖

深夜2時、ピンポーンと鳴り響くインターホン。
コンコンとノックされる玄関ドア。
今日で9日目。怖くてドアスコープは覗けない。
明日で10日。明日こそは正体を突き止めようか?
そんなことを思いながら眠りについて夢を見た。
.9日前に命を奪った彼女が笑ってた。 #呟怖 #つぶこわ

夢を見た
小学生の私は祖父母の家に遊びに行った。
いつも優しい祖父母だった。でも…。
 夢の中の祖父は私を殴り続けた。祖母は私に食事は愚か飲み物も与えてくれなかった。両親の下に帰りたくて祖父母の家を飛び出した。
 目覚めた瞬間私の脳裏にフラッシュバックした記憶…。 #呟怖 #つぶこわ

助けてくれと、救ってくれといくつもの腕が、声が、姿が見える。もう見たくない。自分には救えない。来るなもう見たくない。両の手に生暖かいぶよりとした球体。気絶しそうな痛みと闇の中、彼らの姿だけがはっきりと見て取れた。助けて…。 #呟怖 #つぶこわ

家の中に誰か居る。私以外の誰かの存在がある。気配、足音、みじろぎをする音。私に視覚があるのなら、一目瞭然なのに。この人の…声が聞きたい。話しかけたらこの誰かは消えてしまうのではないかと思って、私は気付かぬふりをする。この呟きを見られませんように。 #呟怖 #つぶこわ

終バスに飛び乗る。睡魔に負けて意識を手放す瞬間、激しい衝撃と痛み。目を開けると広がるのは闇だった。痛い痛い苦しい苦しい熱い! ふと目が覚めた。瞬間そのバスは激しい笑劇と共に横転し、僕は座席から吹っ飛ばされた。衝撃と共に全身の痛みに襲われる。痛い暗い暗い、焦げ臭い…。  #呟怖

衣替え。秋冬物を選んでは、空いたスペースに夏物をしまう。気がついた、買った覚えも見た覚えも無い服が私の周りを囲んでいた。黒のレースで飾られた華やかなスカート、リボンで装飾されたブラウス。一人暮らしの男の家に似つかわしく無い洋服達。1Rが黒で染まる昼下がり…。 #呟怖 #つぶこわ

追いかけて来る。始めは気のせいだと思った、否気のせいだと思い込もうとした。でも違う。振り返ることが出来ない。恐怖?い否、そうじゃない。だって、誰だか分からないその存在は私のすぐ真後ろにピッタリと覆い被さる程に至近距離の気配。瞬間白金の閃きと衝撃。 #呟怖 #つぶこわ

ふと水たまりに目を落とす。 晴上がった空をバックに映る姿は、知らない顔だった。 僕は、視線を背けるとその先にはまたも大きな水たまり。 怖いもの見たさで、覗き込む。 そこにあったのは青い空をバックに背負った……。  #呟怖 #つぶこわ

歳を重ねても増えない蝋燭。囲む家族は暗い顔。その蝋燭を吹き消すことができたなら、僕はここに居るのだと伝わるのだろうか。でも僕には消せないんだ。僕を黒い消し炭に焼き尽くした炎が恐くて近づけない。熱い熱い熱い熱い熱い…。 #呟怖 #つぶこわ

台所、洗面所、リビング、寝室、生活音にあふれた我が家。 やはり実家は落ち着くな、うとうとしながらほんの少し暖かい気持ちになった。 両親も兄弟も、旅行に行ったきり帰ってこない。 生活音に満ちた我が家、僕が一番落ち着く場所。 一人は好きだけれど寂しいよ。 #呟怖

横殴りの大雨が降ってきた。バラバラと大きな雨粒が窓を叩く。バラバラ、風に煽られて音は激しさを増す。こつ、こつ、こつこつ。雨音に混じるノックに似たこの音の正体を僕は確かめる事が出来なかった。地上30mの窓の向こうに広がる世界は僕の知っている世界と同じ物なのだろうか…。 #呟怖

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