姉は
その華が好きだった
近所の川の土手に
その華の群生する場所があり
姉はいつもそこに立っていて
とても綺麗だった
姉の具合がいよいよ悪くなった時
姉は「あの華を」と告げた
まだ季節が早く
たった一輪開きかけていた華を見つけて手折った時
姉の声がした
「ありがとうね」
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