#呟怖
引越し先の納戸には古い木箱があった。
天面は磨硝子で薄く中が見える。
緋と藍のうずまき。
切れ切れに白金がきらめき。
魅入るうち酩酊する。
夜ごと酔い痴れる内、うずは形を変え。
無垢な面差しの顔になった。
深色の眼に誘われ硝子を開ける。
そして。
抗う間もなく食い散らかされた。
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