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部屋の両端に、向かい合う形で大きな鏡。部屋の中央に、天井から下がった、先が輪になったロープ。
首吊り自殺を思わせる状況だが、肝心の死体が見当たらない。
「こっちへいらっしゃいよ」
「ありがとう。これから行くわ」
遺されたノートにあった二つの文章は、筆跡がまったく違っていた。
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