「隣の部屋、妙な物音がして、怖くて……」
女は断る間もなく布団を運び込んできて敷いた。この旅館で一度見掛けただけなのに。しかし噎せ返るような色香。
「こっち向いて下さい」
向き直ると、女は身を寄せ胸に顔を埋めた。
「私の顔、もう思い出せないでしょう」
嘲るような声。冷たい唇。
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