夜に開く小間物屋。
壜詰の貘は静かに金平糖を食み、
梔色の巾着袋の中では硬貨が騒ぐ。
店主は紅茶を啜り、猫目石の硬筆で羊皮紙に帳簿を付けている。
店仕舞いの頃、朝雨の中駆け込んでくる魚面の男が一人。
「これは立派な獅子頭だ。女にやられましたかい」
店主は冷淡な笑みを浮かべた。
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