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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

老いた父と幼い娘の手を取り、線路上を散歩する。
不意に娘が手を振りほどき、走り出す。
慌てて追いかけるも今度は父が転んでしまった。
どうしよう、もうすぐ電車が…。
…というか、私、なんで線路の上を?
老人と少女が忽然と消え失せる。
呆然とする私の目前に、快速列車が迫っていた。
#呟怖 https://t.co/d4nrD11FOs

ガンッ!

あいつ、また僕の靴箱に……。
馬鹿なヤツ。
アレに気付かないなんて。
歪んだ小さな扉の隙間。
そこから女の頭が、ムリムリと肉を絞られながら突き出している。
水風船のように膨らんだ女の眼球が、あいつを見ている。
あと一回蹴りを入れたら、扉は壊れ、そしてきっと…。

ガンッ!
#呟怖 https://t.co/NXLOosFDMy

この人知りませんか?
見知らぬ女はあなたに一枚の写真を差し出す。
そこには特徴のない男が写っている。
そしてあなたは、女の背後に写真の男がいると気づいた。
さて、ここからがテストです。
あなたは女に男のことを伝えますか?

…言い忘れてました。
女はナイフ、男はバットを握ってます。
#呟怖

友人は常々こう言っていた。

みんなで幸せを求めてんのに、すれ違いとか認識の違いで事態が最悪になって、最期全員で破滅する悲劇が性癖!

お前、無邪気な顔で言ってること最低だったな。
私は冷たくなった友人にもたれ掛かかった。
おい、もうすぐやってくるぞ。
お前の最低で最悪の理想が。
#呟怖

ここがどこかもわからぬまま砂の海を彷徨い歩き、私は一人の男の死体を発見した。
何かに圧し潰されたかようにひしゃげている。
思わず天を仰いで、やっと気がついた。
空から砂が一本の糸のように流れ落ちていた。
砂の最期の一粒が落ちる。
天地が入れ替わる。
まさかここは
死の時間が
ああ
#呟怖 https://t.co/AHA4IyQh85

ほんの小さな子供の頃、妹と旅館を走り回ってて、廊下に小さなエレベーターを見つけた。
私も妹も、それが貨物用だなんて知らなくて。

今でもエレベーターには近寄れない。
あの時の妹の声が耳から離れないのだ。

うえへまいりまーす!
うえへまいりまーす!
うえへまいりまーす!

あっ……

#呟怖 https://t.co/fI4kdQPHl9

空から降り注ぐ細い鉄の骨。舞うはビニール片。それらに体を打たれ貫かれ、たまらず倒れる。血は雨に流され、体は冷えて指は震える。なぜこんな目に遭うのか。困惑する貴方を囲み「し」の字型の棍棒で殴りつけて人々は口々に叫ぶ。
ビニ傘ならいいと思ったのか!
くたばれ! 泥棒! 泥棒!
#呟怖

殺虫剤かけたゴキブリが目を離した隙に復活。うざ。
うんざりしてたら、彼の右手が代わりに叩き殺してくれた。ありがと、よしよし。
彼の手の甲を撫でる。喜んでいるのか、長く美しい五指を私の首へと伸ばしてきた。
やば、私超愛されてるじゃん。
でも、次やったら残った指も切り落とすからね。
#呟怖

トイレの合わせ鏡の奥。一枚の鏡の中にだけ、必死の形相で髪を洗ってるおばさんがいた。おばさんは私と目が合うと、一枚ずつ、一枚ずつ、こっちへ近づいてきて……。

鏡の中には私しか映っていない。
だからきっと気のせいなんだ。
この鳴り止まない水音も、腕に当たる湿った髪の感触も。
#呟怖 https://t.co/sSNKMoGTo8

塾サボって公園に来たら、いつものねえちゃんに会った。特攻服を着てブランコに腰掛けてる。初めはビビりちらしてたけどすぐ慣れた。ねえちゃんは何も言わない。何もできない。ブランコに座る足は膝から下が千切れてる。僕はねえちゃんの隣で10時まで時間を潰す。こうはなるまいと呟きながら。
#呟怖 https://t.co/a6qObZhRSg

永久器官を欲する人にメビウス構造整形術をお奨めする。もしくはクラインの壺型術式を。
脳をほぐしDNAをほぐして、設計図の通りに繋げて……はぁ、終わらない。同じことの繰り返しだ。
私には「永久」と「繰り返し」の区別がつかないよ。
この脳みその持ち主は今どちらを感じているんだろうね。
#呟怖 https://t.co/XtsuXrFxJD

目からイチゴジャムが溢れるから、逆さづりにしてトーストを焼く。言ったのに、あんまり甘い物ばっかは駄目って。だから太るし、出ちゃうんだよジャムが。
滴るジャムをトーストに塗りたくる。おいしそう。
でも食べたりしない。
ダイエットしてるんだから、これでも。
ねぇ、聞いてる? ママ。
#呟怖 https://t.co/SIVh5oi5Lb

うっかり小指を切ってしまった。
血がタパタパ流れて大変だった。
ほんとにうっかりだった。
あいつ、血が駄目だったんだよな。
怯えて二度と姿を現さなくなった。
古風なところに惚れ込んだと言ったくせに。
渡しそびれた其れを掌の上で転がして、
次に渡す相手のために、私は病院へと急ぐ。
#呟怖

こんなはずじゃなかった。
俺はもう、どこにも行けない。
お前がうらやましい……。

駅から家路につくまでKがしつこくまとわりついてくる。
うるせぇな、こっちは疲れてんだよ。
顔近づけんな、ガソリン臭ぇ。
もう終点にいるお前のがうらやましいよ、俺は…。
#呟怖 https://t.co/fCs0TmcTOe

義母の鏡台を整理中にとんでもないものを見つけた。
小人だ。義母の息子、夫そっくりの。
小人はすがるような目で私を見上げる。
困惑する私の肩を大きな夫が乱暴に叩く。
「おふくろの遺言は?」
私は咄嗟に小人を口に放り込み、首を横に振った。
小さな小さな夫は少し乳臭く、何故か甘かった。
#呟怖 https://t.co/BHquAZye1X

彼女は他人の嗜虐心を煽る天才だ。
僕らは言葉のナイフや適当な汚物を、彼女の五感と穴という穴に注ぎ込んだ。耐えかねた彼女が醜く嘔吐する姿を見るために。それだけだったのに…。
「それ、もう食べちゃったの?」
彼女は笑って頷いた。
ああ、困った…。
すぐに新しい食事を用意しないと…。
#呟怖 https://t.co/BHquAZye1X

今日も庭からみんなが見ている。
窓の向こうから祖父が。
池の中には祖母が。
塀の上には母が。
屋根から見下ろすのは父。
今は亡き近親者の亡霊ども。
心配しないでよ、大丈夫だから。
弟には何もしない。長男だからね。
#呟怖

見てみて! かわいい女の子がいるよ。
あのふたり、姉妹かな? おそろいの服着てるね笑。
あは! お姉ちゃん、赤いリボン持って思案顔だ。
妹ちゃんの……首に、巻いてあげるのかな……?

      ーーアカンッ!!ーー

#呟怖 https://t.co/OrKev28cVn

この町は昔から神を祀り循環させ、土地の恵みを得てきた。
しかし、近頃の若い人は都会へ出ていくばかりで神を預かれる家は減るばかりさ。

役場は土地付きの家を用意して、余所から人を迎えるそうだが、うまくいくかねぇ。

早くしないと、あの家に置き去られた神が祟りに変わっちまうよ……。
#呟怖 https://t.co/gqQ6zBfyLV

昔からこの村には人を化かす性悪狸がいたんだが、近頃じゃとんと見かけなくなったねえ。

……そういや村外れにお地蔵様を置いたのは誰だい?
どっかの不心得者が首を折っちまったらしい。
ずいぶんと哀れな姿になっているよ。
#呟怖 https://t.co/J7bkrg96rK

「それ、食べちゃったの?」
俺のラーメン鉢を見て刑事は青ざめた。
なに? スープにヤクザの手首入ってたとか?
鉢に残ったスープに顔が映る。
俺じゃない、見知らぬ女が鉢の中からこちらを覗いていた。天女のような女が。
俺は引き寄せられるようにスープに口をつける。
……ああ、美味い。
#呟怖 https://t.co/BHquAZye1X

先生の庭には大きな石榴の樹がある。
訪れる度、私はその実をひとつ食べる。
艶やかな皮から紅玉色の粒を外し、汁を啜って小さな種を庭に吐き出す。
はしたないけど、きっと先生はご満悦でしょう。
だって、私たち…。
遺言はちゃんと守ってます。
でも、この儀式になんの意味があるの? 先生…
#呟怖 https://t.co/BHquAZye1X

雨の日に池を眺めていたら、スイスイ泳いでたアメンボの一匹が突然ーーパシュッ!ーーと弾けて消えた。
……見間違い? 魚に食べられたとか?
首をかしげているうちに、別のアメンボがパシュンッ!
次は水草がパシュッ!
ヤバ……あれ、陸に向かってきてんじゃーー
バシュンッ!!ーー
#呟怖

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