#呟怖
泡沫の
夢幻を
皆生きる
その句を詠んだのは、この夏に入会してきた青年だった。何でも私達の俳句会が見ていて楽しかったのだそうだ。
それ以来、彼は来ていない。
元気でいるのだろうか。
私は庭の掃除をしながら思った。
木の下に蝉の亡骸があった。
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