呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
僕の家の前には神社へと続く長い長い石段があって、僕の朝の日課は石段をのぼり鳥居の位置を確認することだ。去年まで鳥居はほとんど動かなかったけれど、今年になって一日に十段ずつ鳥居が降りてきている。父と母に報告するたび、いよいよ抑えきれなくなってきているなと二人ともため息をつく。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188492304883714 

#呟怖
バンバン! バンバンッ! コンバンワー! 民生委員の小畑ですけどー。おばあちゃん、大丈夫かー。まだ生きとるか? なんで開けてくれへんの? 顔見せてやー。しゃーないな。また来るわー。

祖母は半年前に他界した。毎月一度午後六時に訪ねてくる小畑さんも一年前に交通事故で亡くなっている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188145435947008 

#呟怖
南米を一人で旅した友人の体験談。街でタクシーを拾おうとしたらいきなり強面の外国人二人組に両肩を掴まれ、強引に路地裏に連れこまれた。死を覚悟した友人に二人組は告げた。お前が乗ろうとしたのは臓器売買組織のタクシーだったんだぞと。タクシーは拾えなかったが命は拾えたよと友人は笑う。

#呟怖
足の裏にウオノメができた。市販の薬では治らなかったので、病院で特効薬を塗ってもらった。一撃で治ったが、副作用が出たようだ。ウオノメの幽霊が見えるようになった。俺の周りを羽の生えた目玉が三匹飛び回るのだ。痩せた大根みたいな身体を持つそいつらは死んだ魚のような目で俺を監視する。 https://twitter.com/no0_0128/status/1246577903308922880 

#呟怖
真夜中、戸を叩く音。アケテクダサイと女の声。一週間前、赤い和服に椿の髪飾りの女に魅入られた。毎晩、女は俺の元を訪ねてくる。お札と盛り塩の効果により、俺が開けなければ女が這入ってくることはない。夜が明け戸を開くと、椿の花弁が散乱している。花弁を片付けるたび女への愛しさが募る。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1247319909094187008 

#呟怖
枕元に祖母が立ち、ニコニコ笑って、ケン坊仏の顔も三度やでと言って消えた。俺は祖母の墓に参って謝りながら先祖の墓を丁寧に清掃した。その晩、またもや笑う祖母が枕元に立った。俺は両親に隠し事を打ち明け謝罪した。しかし祖母はまたまた現れた。笑いながら怒っている。心当たりはもうない。

#呟怖
霧の立ち込める朝だった。ハイホーハイホー仕事が好きなんて口ずさみながら、俺と相棒は保線作業に勤しんでた。ゴゴゴ。唸りをあげ濃霧を切り裂いて、そいつは現れた。巨大な鉄の塊の威容に俺たちは目を丸くする。なぜWW2の遺物80㎝列車砲グスタフがここに。突如耳をつんざく轟音。ヒャッホー! https://twitter.com/heeresgruppeb/status/1246997336489771009 

#呟怖
昔、新聞配達のバイトをしてたんだけど、早朝4時くらいに高枝切り鋏持って徘徊してる男がいたの。何してんのか気になって見てたら男は高枝切り鋏の先にマネキンの手をつけて。手はパーの状態。高さ調整して、手は左右付け替えて電柱に無数の手形をつけてた。歯型は隠せたなって呟いて去ったよ。 https://twitter.com/marinegumi/status/1246348208608968704 

#呟怖
毎朝、庭の片隅に見知らぬ誰かの位牌が落ちている。捨てるわけにもいかず、位牌は増えていく。監視カメラを設置し映像を確認すると野良猫が運んでくるようだ。猫よけを設置した。鴉が運んでくるようになった。鴉よけを設置した。翌朝、家にトラックが突っ込んだ。荷台にいっぱいの位牌を載せて。

#呟怖
十年ぶりに会った友人に連れていかれた食堂。外観はオンボロだが煮物料理は絶品だよと友人。お品書きの荼枳煮という料理が気になった。それはカレイのカリー煮、それよりこっちがオススメと友人。料理名を見た俺は遠慮した。八百比丘煮。今年で四十になる友人が二十前後にしか見えなかったから。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1207702143563550720 

#呟怖
よだれ桜の異名で知られる枝垂れ桜がある。昔、空襲で家を焼かれた餓死寸前の親子が桜の下に辿り着いた。せめて最期に綺麗な花を見ようと親子が枝を見上げると、枝にこんがりと焼けた肉がぶら下がっていた。その肉は今まで食べたことのない味。けれどよだれがとまらないほどに美味だったという。 https://twitter.com/molmol299/status/1244955992275599366 

#呟怖
桜の名所として有名なとある公園。桜が満開になると、どこからともなくたくさんの地蔵が現れ、桜の木をぐるりと囲む。桜を一度も見ることなく病気や事故でこの世を去った幼子の遺族により結成された団体が、全国から我が子代わりの地蔵を連れて集まっているという説もあるが、真偽は不明である。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1245018072676569096 

#呟怖
キイキイ。雨の中、甲高い音を立て小型自転車が交差点へ。乗ってるのは黄色い雨合羽の子供。危ない! 声をかけたが遅かった。キーッ!車にはねられ子供の四肢がちぎれ飛ぶ。飛んできた首をついキャッチする。首と目が合った。子供じゃなかった。キイキイ。チンパンジーが歯をむき甲高く笑った。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1243326777776205824 

#呟怖
子供部屋が騒がしいので様子を見に行く。長男が野生動物のような俊敏さで駆け回り、怯えた次男がベッドで震えていた。ごっこ遊びにしては異常すぎる。狐憑きだと祓い屋を呼んだ。狐ではなくイタチ憑きだった。お祓いはすぐ終わったが、翌週の朝今度は次男にイタチが憑いた。いたちごっこの予感。

#呟怖
桜の樹の下には屍体が埋まっているなんて言うけど、じゃあ桜の樹の上に漂うアレは何かって?
アレは霧のように見えるけど、霧なんかじゃない。
アレは死の気配、屍気だよ。
四季の豊かな国なんて言われていたようだけど、それはもう過去の話。
今じゃあどこに行っても屍樹と屍気で満ちてんのさ。 https://twitter.com/usagamisousuke/status/1243399435222056963 

#呟怖
外注から届いた製品を確認中、納品書の右隅に落書きを見つけた。クマとウサギが喧嘩しているイラストだ。翌週もさらに翌週も描いてある。面白かったので上には報告しなかった。昨日届いた分で、ついにウサギがクマを絞め落とした。今日、外注の営業担当がうちの社長を絞殺した容疑で逮捕された。

正直失敗した。最恐怪談決定戦と思い込んで参戦したイベント。西行怪談決定戦だったなんて。西行の話を俺は知らない。何かないかと手持ちの話を漁る。一つ見つけた。ぶっつけ本番で語り始める。
これは近江出身の高僧で、のちに琵琶湖を一望できる比叡山にお寺を…….
あかん、これ最澄の話や!
#呟怖

#呟怖
願はくは花の下にて春死なむーー
怪談師は西行の歌で反魂の術にまつわる話を締めくくった。西行に関わる怪談は彼で三人目だ。湖を望む桜の名所で開催された怪談会。続く四人目も西行の歌を諳んじる。この会は最恐の怪談師を決める催しのはずだが? イベント名を確認する。西行怪談決定戦だった。 https://twitter.com/moon04cat/status/1242307717848387584 

#呟怖
業種は伏す。その店には自殺した店員の霊が出る従業員用休憩室がある。自殺現場は自宅だが出るのは勤務店。かなりの恨みが職場にあったのだろう。休憩室は使われなくなった。だが今年の初め他店から移動してきた店長が休憩室を改装して四月から客用喫煙室に使うと決めた。店員達は気が気でない。 https://twitter.com/heeresgruppeb/status/1242463373473677320 

#呟怖 #返怖

矛盾に満ちたそのビルは論理で構築されていた

すべての歪みは周到に計算され

現在も過去も未来も生も死も

ここでは矛盾なく同一の座標に集約する

過去に飛び降りた犠牲者が未来で死に
未来で飛び降りた犠牲者が過去に死ぬ

混沌を考察し秩序を俯瞰し屋上へと到る

月の綺麗な夜だったhttps://twitter.com/suika_sheep/status/1242399124097392640 

#呟怖
まとめて祓うことはできないんですかと懇願する男に呪いの仕組みを丁寧に説明する。毎月祓える悪霊の数が決まっている呪いであり、新たな恨みをかえば祓いきるのにかなりの年月を要する場合があることを。恐怖に震える男に私は言った。やっと理解いただけましたでしょうか、リボ祓いの厄介さを。

#呟怖
隣に引っ越してきた若夫婦。どちらも温厚な人柄で、近所の評判がとても良い。二人が赤ちゃんをあやす姿は幸福な家庭そのものだ。でも僕だけは気づいてしまった。二人の乗る赤い車。見かける度にナンバープレートが違うということに。二人の連れてる赤ちゃん。見かける度に顔が違うということに。 https://twitter.com/ywv_py/status/1241657097281892352 

#呟怖
この猫のぬいぐるみ、うちの子にしてもいいよねと愛ちゃんが言った。よくない。でも愛ちゃんは言い出したらきかない子だから、一晩だけ貸してあげることにした。どうせ明日になったら泣いて返しにくる。愛ちゃんハムスター飼ってるから。ごめんなさい、ハムスターさん。悪いのは愛ちゃんなのに。

#呟怖
ちょっといいですかと警官に声をかけられた。正直まずい状況。免許証見せればいいですかと言う俺にカバンの中もお願いしますと警官。しぶしぶカバンを開ける。警官、カバンに入った肌色多めの美少女フィギュアを見て沈黙。俺も沈黙。ジロジロ見つめてんじゃないわよ! 生き人形が沈黙を破った。 https://twitter.com/chrisrabbit11/status/1240786182755123200 

#呟怖
俺はライブハウス・ラーのオーナー。シド・ヴィシャスそっくりの男がいると聞きライブを観に行った。顔も声も確かに激似だ。うちでも演ってもらうことにし、ラーの楽屋で男と打ち合わせる。ふと楽屋の鏡に目をやるとシドと似ても似つかない男が鏡の中に。もしやこの男、正体はシド・モシャスか。

#呟怖
西さんが三十年前に体験した話。従兄弟に教えてもらった違法な打法でパチンコ店を荒らしていた西さんが店長に見咎められた。面白い台を打たせてやるよと店長は西さんを事務所に連行した。事務所には上半身裸にむかれた従兄弟がいた。背中一面に釘が打たれていた。店長が球を流すと絶叫が響いた。 https://twitter.com/moon04cat/status/1193352669206732801 

#呟怖
武道は礼に始まり礼に終わるっていうけど、うちの寮に住んでた柔道部と剣道部の先輩どっちも礼儀がなってなくて。俺が追い出してやったの。方法はって? あいつらの部屋に霊が通る道を開けてやったの。お前霊道師範代かって。やだな、俺の実家が神道なだけ。人道的にひどかったと反省もしてる。

#呟怖
最近リスナーさんからメイク方法教えてっておたより多いんですよ。私みたいな顔になりたいんだって。でもね私も私のなり方わかんないの。最近自分で化粧してないんだ。スッピンのまま路上で暗い歌叫んでたはずが応援ソングの女王なんて呼ばれて忘れちゃったの。化粧の仕方もスッピンの戻り方も。 https://twitter.com/moon04cat/status/1239400049185964032 

#呟怖
今晩も泊まっていってください。唇に薄く紅をひいた女が囁く。嬉しくはある。怪しくもある。季節外れの大雪で道に迷った行商人の俺に宿を貸す女。妖しい。だが正体を訝ったところで雪が降りやむものでもない。女が化生だとしても泊めてもらう他に道はない。しんしんと雪は降り頻る。外は雪化粧。 https://twitter.com/moon04cat/status/1239400049185964032 

#呟怖
企業舎弟からの上納金が滞った。電話にも出やがらねえ。あの野郎なめてんのか。いや、サツに見張られて身動きがとれねえのかも。俺はビルの屋上に上がって、双眼鏡で舎弟の会社の周囲を探った。案の定、雑居ビルやホテルの窓から舎弟を監視する何者かがいる。おい、アイツら全員諭吉じゃねえか。

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