崖から落ちかけた。
張り出した木の枝で命拾いした。
少し岩を登れば戻れそうだ。
「大丈夫か!?掴まれ!」
彼が上から手を伸ばす。
去年亡くなった彼が。
大丈夫。
心配かけてごめんね。
縋りつきたいのを堪え、自力で戻った。
消えゆく彼から舌打ちが聞こえたのは、きっと気のせいだ。
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