#呟怖 #返怖
カタカタカタカタ
私はその匣を見つけた。
カタカタタ
その匣は小刻みに鳴っている。
店主が他の客を相手にしている隙に、私はその匣を鞄の中に滑り込ませた。
小走りで骨董屋を出た私の胸元に、その振動が聞える。
しかしこの匣は、絶対に開けてはいけないのだった。
ぜったいに。
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