緑だった。
視界一面、緑だった。
空が開かれ、空が閉じられ。
木々の梢で作られた空間に、ただひとり居た。
おーい
おおーい
おーぉおーい
声は緑に吸い込まれた。
大きな黒い塊が視界で動いた。
ああ、生きているモノが居た。
それでも良かった。
独りよりは。
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