顔も知らぬ男に嫁ぎ一年。
未だ男とは顔すら合わせておらぬ。
この城の住人は一人として人の心を持たず、隙あらば、と妾を付け狙うておる。
日々の陰で罵り合い貶め合い殺し合う。
朝餉の汁物に珍しく肉が入っておった。
給餌が一人足りぬ。
朝餉になった、と言うことか。
難儀な事だ。
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