呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
久しぶりの帰省で浮かれた僕は、昔馴染みの店で飲み、田んぼの畦道の中を気持ちよく帰っていた。

不意に、足に嫌な感覚が。
グチュ。プチッ。

靴の裏を見ると、雨蛙がこびりついていた。

瞬間。
さんざめく蛙の声が一斉に止んだ。

僕は、何故だか急に怖くなり、転びながらも家路を急いだ。 https://t.co/E2bRy1GA7l

#呟怖
日比谷線の終電。
隣に座る女性が、僕に話しかけてきた。
「ワタシノユビワ、ドコデスカ?」
指輪なんて知らないので僕は無視した。
その後、女性は何も言わなった。

不意に、女性を見た。彼女は僕の胸を凝視していた。

「ユビハ、ソコ。ソコ。」

胸ポケットを覗くと、中には青黒い指が——。 https://t.co/BAijvjeE4S

#呟怖
①暗い部屋に蝋燭を灯す(蝋燭は火を絶やさないこと)。
②部屋の中央に置いたイスに人柱を縛り付ける。
③人柱を中心に8面、鏡を置く。
④1日に一度、破片が人柱に当たるように鏡を叩き割る。正面の鏡は残す。
⑤8日目、人柱を殺して蝋燭を消す。

残った正面の鏡が「ヒビグルイ」となります。 https://t.co/3QRWByi7tF

#呟怖
山登りの途中、足を滑らし崖から転落した。幸いにも怪我は軽かった。
落ちた崖を見やると、通れそうな洞穴があった。

好奇心に招かれ洞穴を進む。
暗闇の先で祭りが行われていた。
死んだ妻も踊っている。
高揚感に包まれ、私も混じった——。

——○月×日、山で滑落死した男性の遺体を発見。 https://t.co/75pY8ReIqs

#呟怖
惨禍に参加。笑えない冗談。
それでもこのワンルームに足を踏み入れなければ依頼が達成できない。
行くしかないかぁ。

地縛霊が起こす“巻き戻し”。放っておけば巻き込まれた人が地縛霊になる。

生身の私だって危険と隣り合わせ。それなのに。ある意味私は、この仕事に縛られてるんだ。

#呟怖
グッバイ人類——。
降霊術なんて、眉唾物だったはずなのに。
霊を降ろした先は、私の身体だった。
開いてはいけない眉間の瞼。
重々しく開眼した途端、私を取り囲んでいたいじめっ子達の首が、綿毛のように吹き飛んだ。
ああ、清々しい。もっとワタを散らしたい。 https://t.co/Bcx3krEtQm

#呟怖
「どう?ダルマはできた?」
「うん、あとは右目抜くだけ」
「手足は煮詰めて捨てるから、寸胴の中に入れておいてね。」
「どっちの寸胴?」
「鍋のほうよ笑 冗談言ってないで頑張りなさい」
「はーい」
……
「じゃあお父さん、右目、バイバイね」 https://t.co/wQJLncqYed

#呟怖
いない者をいるかのように振る舞う遊びはしない方が良い。
怪異を生む降霊術に、そのような形態のものがあるからだ。

オタクの僕は、褐色メイドが僕の部屋にいるかのように振る舞った。
そしたらある日、机に書き置きがあった。

「キモいので辞職します」

僕は自分の想像にすら見放された。

#呟怖 
午前1時、旧友が僕の下宿にいきなり来た。ごめんごめんと謝りながら、どうしても一晩泊めて欲しいと。
深夜ということ以外断る理由も無く、昔話に花を咲かせ、夜明けまで語り明かした。
帰り際、彼の電話が鳴る。僕の母かららしい。
何故か彼の顔が次第に強張る。

内容は、僕の訃報だった——。 https://t.co/FldSfMLFow

#呟怖
岩山の崖の上から、木々に覆われた渓流の筋を探す。
見つけた。橋である。日の光が届かぬほど深い。
大体の位置を把握して、再び歩き出そうとしたその時。
橋が、モゾっと動いた。木板の間の筋が、前へと動く。

橋だと思っていたそれは、巨大なミミズだったのだ。
ミミズが川を渡っていた。 https://t.co/jJEVr64ByY

#呟怖
渓谷。川べりの神社へと至る階段は、昇りと降りが分けられていた。

汗蒸す夏の夕方。虫取りに来た子どもが1人、家路を急いでいた。
息を荒げ、階段を昇る。しかし、昇れども景色が変わらない。
子どもは怖くなり、神社へ駆け降りた。
もう、帰れない——。子どもの不安は、薄明の空に混じった。 https://t.co/GyB1lV49tE

#呟怖
友人が死んだ。あいつは酒癖が悪かった。あの日も現場にはビール缶が残っていた。居酒屋で飲んだ後、店の裏で吐いたらしい。それだけなら分かる。
でもあいつは室外機を舐め始めた。雨晒しのやつだ。外を丹念に舐め回した後、ケースの間からファンを舐めようとして舌が切れて死んだそうだ。 https://t.co/GrhmW1eULL

#呟怖
男を貪り食い散らかす女の魂は、蟷螂になるんだと思います。だからは私は、生まれたての蟷螂をこの親指で潰すのです。私もかつて騙された身ですから。
あの醜悪な複眼を覗いてご覧なさい。女の醜悪な魂が宿っているもんです。私は、私を騙した女の魂を見つけるまで、蟷螂の顔を潰しましょう。 https://t.co/LnbouyJmOc

#呟怖
効かないルネスタの苦みをしきりに吐き出しながら、水を吸った煙草の苦みを吸い尽くす。えへへ。そう、もう4年が経つ。
東雲から南雲へ、天魔のゲップの如き鰯雲がたなびく。俺は、ペットボトルキャップほどの価値しかないこの命を今日も、始発の越生線でぶち撒けるのだ。 https://t.co/iBbxpCDQJF

#呟怖
山陰地方の或る蛇神信仰は、蛇塚に蛇口を設け奉り、以って社と成す形態をとった。
古の畏れが蛇口の錆と化した昨今、何も知らずに土地開発でこの蛇塚が取り壊されることがあった。
塚からは黒々とした蛇が湧き水の様に出でて、工事員を尽く襲った。死体に咬み傷はあれど、死因は皆、溺死だった。 https://t.co/eS7v20KhoI

#振り向くを17文字以内で表現する
背後の気配、たぶん最期に見る存在
#呟怖

#呟怖
陽炎が止まない。どこを見てもユラユラと揺れている。棒付きアイスも、履いているビーチサンダルも、涼しげなワンピースのあの娘でさえも。
陽炎が止まない。昼夜問わず。私の目に映るもの全て揺れている。

盆。
墓参りをしに母の墓石を訪れた。周囲が揺らめく中、母の微笑だけくっきり見えた。 https://t.co/BgxpB0YFrq

#呟怖
公園の鳩は皆、毎日餌をくれる老人を好いていた。老人が手を差し出すと、我先にと鳩がその掌に乗るほどだ。
ある日、老人公園で死んでいた。体には刺し傷があったので殺人事件とされた。
数日後、別の人間が公園で死んでいた。司法解剖すると、胃の中から大量の鳥のフンが見つかったという。 https://t.co/Gqcq5AAJy2

#呟怖
「子無し沼」を知る者は、今となってはもうごく僅かだ。あそこのデパートは、件の沼を埋め立ててできた。

水子や子を亡くした親は、皆あそこの沼で命を絶った。子を失った親の無念が同胞を引き寄せるのだ。

ところで、デパートではよく子供攫いが起きるそうで。攫われるのは人。攫うのは…。

#呟怖 2/2

何某を殺した後、烏と蛇は瞬く間に霧散して消え、終ぞ男の骸は骨しか残らなかった。

以来、この地では烏と蛇を殺してはならないという掟が生まれ、殺した後に現れる烏と蛇の群れのことを烏蛇烏蛇=ウジャウジャと呼ぶようになったという。 https://t.co/TQRvvyV4YU

#呟怖 1/2
埼玉県西部には、ウジャウジャという怪異の伝承が残る。
昔、何某という調子者がいた。何某は集落の神社の例大祭の折、境内に現れた蛇を打ち殺し、死骸に群がる烏に石を投げ、一羽を撃ち殺した。
突如。
空からは烏が龍の如く、林からは蛇が龍の如く、群れをなして現れ、何某を取り殺した。 https://t.co/tGp56xp1cM

#呟怖
奥多摩の渓流で夜を明かした話。
夜。焚き火の灯りを頼りに、早朝の釣りに備えていると、突如、上流に架かる吊り橋から奇声が聞こえた。
ガゴンッ——。
何かが勢いよく落ちた音だ。
飛び降り自殺か!?
そう思い、音の元まで駆けた。

案の定だった。
その人は息絶えるまで笑い続けていた。

#呟怖
音楽室が嫌いだった。
壁の穴が怖かった。
とにかく音楽室で名前を呼ばれたくなかった。
覚えられてしまうから。

毎年、音楽室から教室に戻る間に児童が1人行方不明になる。
消える子供らは皆、音楽室で名前を呼ばれるらしい。
「〇〇くん。覚えたよ。〇〇くん…」
今日も穴は音を聞いている。 https://t.co/tkx7BG9XS5

#呟怖
雷神は時折、自身が奏でる雷鼓の音に心を揺さぶられるという。演奏により感極まると、稀に感涙をこぼす。その涙が落ち獣に当たると、その獣は雷獣と成る。
雷獣は、神より成るが神に非ず、怪異の類である。
人が前を過ぎると、雷獣は畜生ゆえに癇癪を起こし、雷神の落雷を誘うと言われている。 https://t.co/uePo4ZlikX

#呟怖
戦場のど真ん中を裸で突っ走る霊は、どの時代にもよく現れる。
人が死ぬ時、あくまでも死ぬのは人間だけだから、一糸纏わないというわけだ。
それを見て、生身の兵隊は錯乱する。狂ったまま塹壕から飛び出す。飛び出した先で銃殺される。そしてまた新しい全裸霊が生まれる。
戦争は絶対ダメだ。

#呟怖
猫の肛門に目をつけたモザイク画を、ネットの海でたまたま拾った。一瞬面白いと思いフォルダに保存したが、逡巡した後に削除した。
その夜。
スマホの鳴り音で目を覚ますと画像添付メールがストレージ限界まで送られてきた。合計56328件。
画像は全て、あの肛門猫だった。 https://t.co/A4rYeKr3iJ

#呟怖
春先のことだった。
部活からの帰り、煩いほどの菜の花に囲まれた道をとぼとぼと歩いていた。
不意に。
鼻が曲がるほどの悪臭がした。その方へ草をかき分け行くと、人の死体があった。
日も盛りの真昼。
私は、死体と目が合ってしまった。
五月蝿いハエと共に数瞬が過ぎ、私は警察に連絡した。 https://t.co/nCJGXoIHoJ

#呟怖
生かして殺し
何も与えず
心捨てさせ
何もかも奪う
自由を足蹴に
希望を潰し
苦痛をしゃぶらせ
夢吐かす

これが人のやることでしょうか。
これが人にやることでしょうか。

神といえども
鬼畜の所業
依代一つ
代わりはよろず
命握られ
命に従い
役を終えれば
ちりあくた https://t.co/ztxvg3xk5d

#呟怖
私は4歳の娘と手を繋ぎ、夕方の家路を歩いていた。
すると。
突然、霧雨がふり視界を遮られた。やがて、遠くの方から水車の輪のようなものがこちらへ向かってくる。
すれ違いざま、車軸を見ると亡き夫の顔が埋まっていた。

雨が止み視界が晴れた頃には、手を引いていたはずの娘が消えていた。 https://t.co/TrPKM0lE4T

#呟怖
二条天皇の御世、六条河原は平治の乱の渦中。源氏と平氏の熾烈な衝突により、鴨川は屍人の放つ臭い甚だしく、彼岸まで赤黒く濁っていた。
時折、淵の方から戦を覗く女がいる。女が現れると決まって豪雨となり、川の水が清くなるまで止まなかった。
雨は女の哀れみだと皆一様に思ったそうだ。 https://t.co/Lsmn4HJpNL

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