呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

──明日は晴れますが、午後から天候崩れ曇りのち雷雨となるでしょう……
「うちのカカアみたいだな」
テレビを観て友が笑う。ビールを注ぐ手が調子づく。
「程々にしとけよ」
まるで聞く耳持たずで瓶は次々空に。
死なれては困る。俺があの世で間男やってる事を、どう言い訳したらいいのか……。#呟怖

実家での夜。膝から内腿にかけてのこそばゆさに目が覚めてしまう。虫でも居るのかと思い布団を上げると、中で男が驚いた顔で固まっており、ほどなく消えてしまった。
色情霊、とは後で知った。
翌朝、仏壇に手を合わせ心の中で呟く。
「お寂しいのも分かります。でも私、あなたの曽孫なのですよ」#呟怖

妻の出産時俺は何故か怖くて立ち会えなかった。毛の無い猿みたいだった子がいつの間にか可愛らしくなり、初めての笑顔を今でも忘れられない。
そんな愛娘が10歳を迎えた日、悪魔は現れた。
パーティドレス姿のあの子は二度と戻らず、代わりに近所の老人から娘の“食レポ”が送られて来たのだ。#呟怖

「そういうところですよ、あなた」
また始まった。お説教はいつも同じ内容だ。
近しい人にばかりいい顔をして、あなたは他人を蔑ろにし過ぎる。目の届く範囲ばかりが世界の全てではないんですよ、と。
また今夜も眠れそうにない。枕元に立つ、無縁仏からの叱責で……。#呟怖

あの子は折に触れ言う。
私は他の子とは違うしこんな田舎は似つかわしくない、と。
確かに風変わりで、天邪鬼なことばかりして浮いていた。
村の神様は気に入った“特別”な女の子に印を付け、供物として求める。
あの子の首に黒い痣。
私は特別。そう言い続けた甲斐があったみたい。

良かったね。#呟怖

迷い込んだ廃墟で少女は壁に塗りこめられた怨嗟の声を聞く。忌まわしき儀式的殺人。数奇な運命の導き。異神に捧げられた命。その慟哭は数年後の未来から響く自らの声──。
時は輪のように成り立つものだと少女は悟る。そしてそれ故に、残酷な未来へと歩む事となる。
#呟怖 https://t.co/O0yaKci8gr

ジッパーを下ろし顕になる白い背に、瘢は鮮やかに赤い。薔薇の剪定みたいなものよ、と君は力なく笑む。神の御本で増えすぎた天使。羽根を切られ天から蹴落とされ、土埃舞う地上で人に紛れ暮らす者たち。貴方がいてくれて良かったと、彼女は病床で呟いた。天使もやはり死ぬ。地上の理に従って。#呟怖 https://t.co/3V6AFXGdqB

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/51FzImQVBE

それは途次、向かわんとする家の方角から大きな羽音と共に、見たことの無い奇妙な姿の鳥たちが一斉に飛び立つのが見えた。頸は無く、いやに角張った羽根をばさばさ羽ばたかせるその姿を目にし、もう友と三島某の悪口を言い合うことも叶わなくなったのだと悟った。彼に愛された本達は天へ向かう。#呟怖 https://t.co/RM7WIrOdio

「御免下さい!本を返しに来ました」
“城”の向こうから声。
「あれは取っておいて下さい。面白かったでしょう?」
「ええ、あの話はまるであんたと私みたいでしたな」
「ええ全く。その通り」
何とはなく空を見上げると、そこにはとてつもなく大きな目が二つ。ああ、あれは私の顔じゃあないか。#呟怖 https://t.co/RM7WIrOdio

ジョーン・オズボーンは歌う。
“もし神様が私たちと変わらなかったら? バスに乗り家へ帰る見知らぬ誰かだとしたら?”
任務期間を終え、家族の元へと向かう兵士。数分後タラップで躓いて死ぬなどとは、よもや思ってもいないだろう。
死神は見つめる。哀れな男を。空っぽの眼から涙は流れない。#呟怖 https://t.co/pWJdoaSLnt

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/5Y3dlDV62U

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/kIY6VjSebM

「もしもしベルベル人?そうよね?駱駝の睾丸食べちゃうんでしょ?生で。ねえ?」
突然非通知で掛かってきた電話。勘弁してくれ。明日は大事な面接なのに……。携帯を切り放り投げる。翌日、寝不足で会場へ。面接官の女性が僕を見るなり満面の笑みを向ける。
「初めまして。貴方がベルベル人?」#呟怖 https://t.co/BS72jNcDmh

どうして僕はこんなところに、とチャトウィンは書いた。どうして僕はこんなところに、と呟く僕の声は、見知らぬ街の澱んだ風に絡め取られ、何処にも、誰にも、聞こえない。#呟怖 https://t.co/5IW0NDXcdo

甘やかな煙が揺蕩う。シガーは初めてだ。
「ロメオ・イ・フリエタで御座います」
身分違いの恋、その悲劇の名。不意に、いつか出逢った茜色が浮かんだ。近頃俺はどうかしている。
「マスター、彼女は……」
「最近来られませんね」
項垂れる俺の後ろで、閉め切られたドアのベルが小さく鳴った。#呟怖 https://t.co/oDCEB0awll

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/XETXD1g1SL

「彼女と同じ物を」
マスターは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに心得た様だ。グラスの置かれたそこは空席ではない。俺も〝視える〟クチだ。
「あたしを祓いに来たの?」
「今は営業時間外さ」
菫色のドレスが良く似合っている。
「少し話さない?」
「いいとも」
「ねえ、どんな感じ?寺生まれって」#呟怖 https://t.co/b4ijKnlTTj

インディアン嘘つかない。戦いで捕まえた奴の顔の皮、剥ぐ。顎の下から切れ込み入れて、頭のてっぺんまで一気に、べりっ、と剥ぐ。そしたら、そしたら……えーっと……うん。俺、ホントはインディアン違う。ごめん嘘ついた。でも俺インディアン違うし。でも、顔の皮剥ぐ本当。お前!お前の顔……#呟怖 https://t.co/9ewxFRlJFf

鳥避けというより“人避け”ですね。こんな気味悪いオブジェがあったら入り辛かろうと思いまして。多いんですよね、勝手に入って迷子になる方。“わざと” 迷われる方も時々……ね。まあ、おかげで毎年コーンがよく育ちますよ。一応建前でこんなもの置いてますけどね、本音を言えば、大歓迎なんです。#呟怖 https://t.co/9ewxFRlJFf

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/NDQgTKKATU

狂つちまつた悲しみに
なすところなく日が暮れる……

それが辞世の句であった。

眼窩に小振りな杭を一打ち。それで〝彼〟は消え失せるのだ。

生きながらの死。

〝前頭葉白質切截術〟またの名をロボトミー手術。

7人を死傷させた通り魔事件の詳細を、彼はまるで覚えていなかったという。#呟怖 https://t.co/BS72jNcDmh

「見ないうちにカッコよくなったよね?」
「……うるせえ」
幼馴染のサチと踏切を渡る。久しぶりの帰省。学生の頃から変わらない、赤い自転車を押しながら彼女が明るく笑う──。
「……じゃあな」
「……またね」
踏切から先は別々の帰り道。僕は遮断機の横に花束を置き、黄昏の中を一人歩いた。#呟怖 https://t.co/jtyRVccxQd

音楽室のアップライトピアノが、一鍵づつを確かめる様にゆっくり鳴り響く。
〝虹の彼方に〟を教えたのは僕だ。放課後二人きりで。
〝青い鳥なんていない〟
屋上に揃えられた靴の上、破れたノート。
終わらせなければならなかった。禁じられた遊びが身を焼く前に。
稲光に君の影。雨は止まない。 #呟怖 https://t.co/gIHnmYRKIS

霧深い山脈で見つかった〝ヒト〟と思しきバラバラ死体。四肢の異様な大きさに、新たな巨人の発見かと期待されたが、胴体の捜索が困難を極めた。後に持ち帰られたそれは余りに小さくアンバランスに見えた。だが骨格はピタリと合致する。その姿は〝ペンフィールドのホムンクルス〟に酷似していた。#呟怖 https://t.co/kKXAtCOziF

#このお題で呟怖をください
#呟怖
⚠ハッシュタグ無しは無効⚠ https://t.co/4Rre2MN42d

薔薇の雫、蜥蜴の黒焼き、鳥兜。
煮立った海水にジンひと匙。
迦陵頻伽の雄鳥を、月光に浸した黒曜石のナイフで捌き鍋へ。これをかき混ぜ一晩待てば……。
「これで、どんな呪いを掛けるんですか!?」
弟子が目を爛々と輝かせるのを横目に見ながら魔女は言った。

「飯じゃよ」
#呟怖 https://t.co/5yrsoRiks8

舌骨はスナツプボタンのやうに容易くぱちりとゐくものだと思つてゐた。何故ならさう夢に見た。併し此れが又思ふやうに逝つてくれず、結局絞殺は諦めて刃物に變へた。ところが其れも上手く逝かず、硬い骨にカチカチ當たるばかりで埒が明かない。しやうがないので、妻が壽命で死ぬ迄待つ事にした。#呟怖

ご時世があれなもんで、僕ら5人リモートで百物語しよかって話になったんです。でもみんな最後は嫌だって。まあそれもそうですね。全員独り身でしたし。それで仕方なく僕がトリで話して、最後の蝋燭をふっ、とやったら……
スパムに添付されていた音声。一体どんな“個人情報”を抜き取られるやら。#呟怖 https://t.co/vNpQyRVNZY

ネクロフィリアなら聞き齧り多少は知っている。しかしこれは何と言うのだろうか?
モルグから盗み出されたジェーン・ドウが二体。
片割れには花嫁衣裳が着せられ、もう一方はタキシード姿。ふたり並んで立っている。幸せの絶頂といった風の遺体たち。〝仲人〟は一体どんな思いでこんな事を……? #呟怖 https://t.co/tnXJ2op1Xb

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。