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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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“画竜点睛を欠く”と申しますが、絵を生業とする者にそれは戒めとも侮辱ともなり得ます。私は敢えて瞳を欠く少女像を描いたのですが、在廊中「半端な絵を飾るな!」
と怒鳴る初老の男が現れ、ついむきになり瞳を描き足すと案の定。
絵が憎む相手を喰ってしまわぬよう気遣ったのですが……。
#呟怖
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「皿屋敷のお菊でございます」
女将は言っていた。宿にはえらく酔狂な掛け軸。夕餉の折も見詰める気配がちらちらと。
「お菊さん、俺の皿迄数えてたよ」
言うと女中は膳を下げつつこちらの顔を見てにやり。
「嬉しいんでこざいましょう。だって、欲しかった“二枚目”が、漸く此処に……」
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自分の中にある愚かしさを他の誰かに見出したとき、人はその対象に猛然と攻撃を開始する。

“私は(俺は)あんなに馬鹿じゃない!”
“あんなやつと一緒にされたくない!”

自身への過信と無根拠な自信は旧犬鳴トンネルより怖い。愚かな生者は死霊さえ呆れるほど……
#呟怖

零れた涙が青白い微光となり風もなく宙に舞う。音のない花火があたり一面に広がったあと、あの子はいつの間にかいなくなっていた。
僕を探しに来た友人たちは口々に、さっきすごい数の蛍を見た、と騒いだ。川向こうでの出来事は僕だけの秘密。少年だったあの日、初めての恋は夏の夜空に消えた。#呟怖

誰だって想い、考え、話し、歩き、眠る。それをさも自分だけがいっとう優れた事をしてるかのように騙って回るのを“私小説”なんて呼んじゃいけないってアンタ……。アタシだってそんな事はとっくの昔に知ってたさ。生きてる間に間に合わなかったってだけでね……。#呟怖 https://t.co/qey0jHYxfM

SNSで“河童”の絵文字が禁止された経緯はこうだ。ある男性ユーザーが絵文字を投稿すると、女性のフォロワーにブロックされた。その後彼女は男の住所を特定し、待ち伏せ滅多刺しに。逮捕された女は “この私が馬鹿にされた” “投稿時間がその証拠だ” 等と意味不明な供述をした。真相は未だ闇の中。#呟怖

沼底に河童の親子がいて、胡瓜一本寄越さないケチな百姓の悪口を言っていた。“ここなら誰にも聞こえまい”と。ところがその声は泡と共に立ち昇り地上に響いた。通りかかった村人は憐れに思い、握り飯をふたつ落とした。しかし河童は“もっといい物を寄越せ”と、村人を沼へ引きずり込んでしまった。#呟怖

妖力を身につけた古狸が人里にて悪さをしていると聞きつけ、ひとりの徒士が勢い込んで討伐に乗り出した。城下でも評判の芝居小屋、人混みのなかに尾の垂れた男がひとり。馬鹿な狸め、正体見たり!と騒ぎも構わず斬りつけると、血濡れて伏した男から尾がみるみる消え、遠くから高笑いが響いた。#呟怖

「それではもう一度ご覧いただこう」
ナレーションの後、割れた頭蓋の破片が額をゆっくりと突き破る。そしてその隙間から、髄液と共に軟らかな脳がぼしゃりと滑り出る。スローモーションの映像。これで何度目か、既に数えるのも諦めた。自死を選んだ者はその後、“死の瞬間”の夢を永久に見続ける。#呟怖 https://t.co/9mey2rIBid

乾咳は薔薇のような紅い花弁となって散り、その花弁は蝶となり朔の空に舞う。重く患う肺に吸いこむ夜風が息の苦しさを和らげ、私は昇りゆく揚羽を心穏やかに眺めた。程なく悟る。これは天に命を還しているのだと。その見返りに私の病が取り除かれているのだと。神の計らいだろうか。病床での夢。#呟怖

@nekonoa4 大変申し訳ございません。ハッシュタグに関してですが、お題回答は“#呟怖”というタグのみで結構です。ご理解の上今後も作品をご投稿下されば幸いです。

@umashi_salmon 大変申し訳ございません。ハッシュタグに関してですが、お題回答は“#呟怖”というタグのみで結構です。ご理解の上今後も作品をご投稿下されば幸いです。

兄弟仲良く助け合って欲しい。そんな母の願いもむなしく、僕達は地下シェルターで残り僅かな食糧の分配を巡りいがみ合っていた。長兄が詰め寄る。「あれで最後だったんだぞ!」 取っておいた母の左乳房を、末の三男坊が一人で平らげてしまっていた。
「次はお前の番だな」
兄は冷徹に言い放つ。#呟怖 https://t.co/FMh1XvqMyf

「カニバリズムというのは、食べた相手の力や知恵を得るという意味合いがあり……」
その時、篠田が徐に手を上げた。
「先生。だから神崎を食べたんですか?」
教室がどよめく。その殆どは嘲笑だったが。
「篠田君、だったかな?質問の意味が分からないが…… 」
此奴も“食わねば”なるまいか。#呟怖 https://t.co/FMh1XvqMyf

此の世ならざるものに私達は敵いません。ですから不浄と言えど神として丁重に饗すのです。その供えをさぁ、何で食べちゃうかなぁ……
宮司はくずおれ、目前で乞食が歯をせせる。
「しょうがなかろ。よく言うべ?据え膳食わぬは……」
宮司は声を上げ泣いた。
その年村は数多の災厄に見舞われた。#呟怖 https://t.co/FMh1XvqMyf

“ヒトハミ”はその名をよく知られるが、正体の掴めない存在だ。近所の公園でその真っ黒な姿を見たという話が後を絶たない。曰く付きのその場所では、神隠しのように人が忽然と姿を消す。ヒトハミに関われば最後。二度と戻れず、やがて皆から忘れ去られてしまう。と、実しやかに囁かれている。#呟怖

姉の机に錠前付きの日記帳。鍵を置きっぱなしなんて迂闊だな、そう思いながらこっそり中を見た。そして知った。わざとそうしたのだと。母は俺を産む為に全て使い果たした。つまり、自分の命と引き換えに俺をこの世に送り出した。
“早く家を出て。お父さんに気をつけて”
俺は父に恨まれている。#呟怖 https://t.co/bLG6DU81Iy

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タンクの中身? 環形動物門ヒル網……まあつまり蛭だね。オーライオーライ!なるべくゆっくり下ろしてね。潰さないように。ああアンタ、心配しなくていい。蛭の唾液には“ヒルジン”という成分がある。その麻酔効果で痛みはほとんど無いだろう。血も止まらなくなるから楽に逝けるさ。たぶんね。#呟怖 https://t.co/KRRVLNV9HJ

「この掛軸は何だね?真っ白だが」
女将に尋ねると、
「初めてのお客様はみんなそう仰います」
と笑う。
「どういう事だね?」
「こちらは“吹雪と雪女”という立派な絵でございます。吹雪が止むと、雪女が現れますのよ」

窓を激しく叩いていた風がいつの間にか静まり、私は思わず掛軸を見返す。#呟怖 https://t.co/Vp2QVkJB4N

途中で意識を失うというのはやはり嘘だった。マンションの屋上から飛び降りると、地面が猛スピードで迫るのが見えた。いよいよ叩きつけられようかという刹那、身体はそこをすり抜ける。
どれほどの時が経っただろう、私はいまだに暗闇の中を落ち続けている。#呟怖 https://t.co/KRRVLNV9HJ

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ひび割れ汚れたレンズで映し出そうとその美しさが勝るのだ。濁った眼にも極彩色の煌めきで飛び込み、その全てを声枯らし応援したくなるような、そんな冒険と恋の活劇を観せてあげよう。ああそれで、フィルムはどこだ、どこに置いたかな……なあ孫よ、母さんもしかしてあれを私の棺桶に……?#呟怖

災厄をその身に受け、村を見守る「オヨゴレ様」は御堂の奥で眠る。ある日一人の巫女が掃除を頼まれた。それを境にオヨゴレ様は消えてしまう。
「ひどく埃塗れで汚かったので、きっと捨てて良いものだろうと……」
御神体は燃え、その日から村では諍いが絶えず、やがて村人は次々と居なくなった。#呟怖

通い慣れた道、馴染んだ風景からある日ひとつの建物が消えた。取り壊し中のその場所を見ても、一体何が建っていたのかまるで思い出せない。こんなふうに、確かに傍に在ったもの、傍に居たものがいつの間にか消え、思い出す事さえままならなくなるというのは、紛れもなく“怖い”話じゃあないかな。#呟怖

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久しく実家には帰っていない。そんな折、地元が濃霧に包まれるというニュースを目にする。慌てて家に電話をすると父が出て 「おうサチ、どした?」 といつもの調子。安堵も束の間、父は急に間延びした声で、

「サあチィぃ いマぁ 家サぁア 帰ッてエ 来ンでエ ネどオ」

と、延々繰り返し始めた。#呟怖

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