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文字がね、視界の隅を漂うの。一文字ずつだけど。
飛蚊症じゃない？
明朝体の？
私が絶句すると、彼女は集めてみることにしたのと、しっかり栓のされた小瓶を振って笑った。私には何も見えなかった。
彼女が失踪した。
蓋の無い小瓶が転がっている。
ルルル……と愛おしげに詠う声が聞こえた。
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