呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖
最近、2階建てのアパートに引っ越した。
前まで住んでいたところに比べると木造で小さく、物音も多い。
下の部屋の男性のいびきが聞こえたり、天井から歩く音が聞こえたり。
でも、実家が似たようなものだったので、むしろ誰かが近くにいることに安心する。
良い部屋だ、本当にそう思う。

#呟怖
月の表面の模様が、うさぎに見えるだの蟹に見えるだの、中にはロバだという声もある。
わからない、わからない。
うさぎ?蟹?ロバ?いつ見てもその模様は同じだ。
月の表面はいつ見ても、苦悶に苦しんで叫んでいる人の顔にしか見えないんだ。 https://t.co/vwWpGMp5Ff

#呟怖
初めての入院生活。
初めての病院での夜。
かつん、かつんと靴の音がなった。

ナースさんだろうか。

部屋の前の扉で止まり、通り過ぎた。
遠ざかる足音。

次の日起きて、気付く。
私の病室は、角部屋だった。

#呟怖
帰りの電車でいつの間にかうたた寝していたのか。
反射した窓ガラスには誰一人写っていない。
急いで降りないと、そう思って開いたドアから外に出る。

その日、一人の学生が電車の中から姿を消した。 https://twitter.com/Piy8mk6gUbXooGE/status/1169655958261288960 

#呟怖
嫌な記憶が烏になって飛んでいくんだと友人は言った。
それで、いじめにも耐えられたんだと。
誰にいじめられたのかも今は忘れてしまったと、彼は笑った。

彼は知らない。
彼から飛び立ったその烏が、いじめっ子達を全員食い殺したこと。
そして、その子達を目撃者の僕しか覚えていないことも。 https://twitter.com/nonokue_no_e/status/1164364913155817472 

#呟怖
あなたがつけた明かりを、私がまた奪ってあげるから。
何度でも、何度でも。 https://twitter.com/couchiyan/status/1151277381006446592 

#呟怖
「つけ麺をお願いします」
空腹を満たすために注文した品。
その瞬間、複数の悲鳴が木霊した。
まさか目の前で男達が熱湯漬けになると思わなかったんだ。
「ツケメン、イッチョウ」
俺のせいじゃない。

そう思ったところで目が覚めた。

#呟怖
ここが振返橋だ。
ふりかえり?なんだ、県境だから名残惜しくて振り返るのか。
違うよ。親族に最後の別れを惜しんで振り返るところさ。
ああ、旅立つ前の別れの場所か。

そうだ。ここは処刑場だからな。人生の最後の別れを惜しむ所なんだよ。
じゃあ、振り返ろうか。

#呟怖
"貴方の誕生日です"
そう言われて開いた目に入った光景は、
どろどろとした液体の中から見る彼の顔だった。
"貴方が望んだんです"
-違う。
喋ろうとしても、ゴポポという音が漏れるだけ。
"永遠に、愛して欲しいと"
レコーダーの声。
もう一つのカプセルに入っている首だけの彼が、微笑んだ。

#呟怖
最近心霊写真の番組がない、か。
なんでだと思う?
誰でもその類の写真を作れるようになったから?
本物だと思えるものがないから?
ははは、馬鹿言ってんじゃないよ。

わからないなら教えてやる。
加工技術が進んだせいで、
それが本当にやばいものでも素人じゃ気付けなくなったからだよ。

#呟怖
"迷子にならないように配慮してください"
子供に向けているには丁寧な看板だなと思っていた。
鳥居を潜れば外だし、迷う事なんて。
そう思って後ろを振り返ると、無数の鳥居が並んでいた。
『また迷子が紛れ込んだか』
角のある子が背後に立つ。
あぁ。彼らに取って、私は子供程度の年齢なんだ。 https://twitter.com/moon04cat/status/1129405095404195840 

#呟怖
「元号が変わるとどうなるかな」
『何も変わらないよ、新しい時代が始まるだけ』
「3.2.1」

目の前が真っ暗になる。
終わったんだ。

『いかがでしたか、旧元号体験マシンは』
「ああ、思い出した! 楽しかったよ、まるであの頃に戻ったような…」

僕たちはまた、呼び出されるまで眠るだけだ。

#呟怖
「怖いと思うから怖くなるんだ」
先生はそう言った。
「何も怖いと思わなくて良い」
-では、あの影は?
「良くあるもんだ、あれが怖いのでは人の影にも怯えるようになるぞ」
-では、あの生首は?
「可愛いものじゃないか。噛みつかれることだけ心配していればいい」
僕は先生が、怖くなった。

#呟怖
どうもトイレの水の出が悪い。
不思議に思い、タンクの蓋を開けた。
と。途端にその中にあった血色の悪い顔と目が合う。

「……」

蓋を無言で閉めて、呟いた。

「忘れてたな」

あー、どう処分しよう。

#呟怖
復讐は何も生まないと、彼は言った。
わかっていると、私は答えた。
貴方のおかげで、職を失いました。
貴方のおかげで、臓器を失いました。
貴方のおかげで、命を失いました。
「ありがとう」
そう言いながら、私は彼にお返しをした。
感謝を伝えたいなら、行動に起こさないと。
そうでしょう?

#呟怖
どうしても君が欲しかった。
新しい服も、宝石も用意した。
それでも君は私は拒んだから、新しい身体も用意した。
繋ぎ合わせは黒で隠した。
これで君は僕のものになった。

はずなのに。
どうして君はこちらを見てくれないんだ。
どうして君の唯一の部分はどんどん腐っていくんだ。
どうして。 https://twitter.com/magma_maniac/status/1114707952370241537 

#呟怖
昨日「今日こそは死ぬかも」と呟いたアカウントがあった。
しかし今日「まだ今日も生きてる。多分明日」と一言。
詳細を調べてみると、故人のアカウントだった。

死んだことに気付いてないのか、誰かに乗っ取られているのか。
何にしても悪い冗談だな。
そう思ったとき、DMが来た。

"お前だよ"

#呟怖
『本日は所により大きな雲が出て降ってきそうです』
ラジオの音声を耳にして、早めに帰ろうと足を速める。
公園の子供が大きな声を出して、空を指さした。
「わぁぁ、大きな雲!!」
釣られて空を見上げる。

ああ、いつから私は勘違いした?

空からは、大きな蜘蛛がわらわらと降って来ていた。

#呟怖
帰宅すると、家の鍵が開いていた。
消しておいたはずのテレビも砂嵐が映っている。
空き巣かと思ったが、何か盗られている様子はない。
警察に電話しようと携帯を手にテレビに近付いた時。
あることに気付いて私は悲鳴を上げた。

それは砂嵐ではなく。
テレビに張り付いて蠢く大量の蛆だった。

#呟怖
「生き人形ってあるじゃない」
思わぬ返答に、俺は困った。
『え、あぁ。人形に魂が宿るとか、怖いよな。あれは本物なんだよな?』
「なんで本物だと思う?あれも元々作り物だよ?」
『だって、それは人形で』
「その写真に写ってる物も、人が作ったものなら」

なんで、魂が宿らないと思うの?

#呟怖
『霊能者にこの写真の鑑定をお願いしたんだよ。
 その人、写真見た瞬間「これはいけない」って返却してきてさ。
 これ、ネットで色んな人が怖いって言って騙された有名なデマ写真。
 笑えるよな』

 沢山の人が怖いと思う理由。
 それが、"やばい物"であること以外にあるなら教えて欲しい。

#呟怖
地元の風習。
1.数日掛けて、夜中に子供たちだけで地域の人たちからお布施を賜ります。
2.昼夜2度に分けて子供たちでお布施を頂いた家を回ります。
3.家に着いたら、歌を歌いながら地面に石を突きます。
4.石を突いた穴は踏んではならず、踏めば縁起の悪い事が起きると言われています。

#呟怖
耳の奥で声がする。
目の奥に誰かがいる。
違う、奥じゃない。
"傍にいる。傍にいる。傍にいる。"

眠れない。

#呟怖
寺にて。
「ずっと大切にしていたけど、怖くて」
「なぜですか」
「電池も入ってないのに動いたんです」
「さぞ、お辛いでしょう」
「そうでしょう、だって」
「感謝したくてやっと動けたのに、怖がられるなんて」
客は、何かに気づいたようで。
これからも、大事にしますと言って連れて帰った。

#呟怖
私のこと、もっと見てほしいのにな。
彼の視線はいつも、いつもいつも窓の外。
昔っからこうやってアピールしててもなかなか気づいて貰えなくて。
でも、あの子にはきっと気づいてる。
ほんと、羨ましいわね。
最後まであんたには敵いそうにないわ。

彼が好きだっていうから突き落としたのに。

#呟怖
『そういえば君、昔から外をよく見てたよね』
「ああ...好きだったからね、窓から外を見るのが」
『今もでしょ』

そう、窓の外を見るのが好きだ。
『ねぇ、何見てるの?』
「うぅん、何でも無い」
『..ふぅん?』
誰にも言えるわけ無い。
同じ人が何度も落ちていくのを見るのが好きだなんて。

#呟怖
-とりかえっこしよ
「ごめんね」
-とりかえっこしてよ
「無理だよ」
-お願いだから!!
「うるさいな」
-私の身体 返してよ!!
「返せるわけ無いだろ、もうこの身体は私が貰ったんだよ」 https://twitter.com/astrono77153462/status/1099332033967517696 

#呟怖
地元の節分の話。
1.豆を年齢分食べます。
2.豆を年齢分ちり紙などに包みます。
3.夜中に十字路の真ん中まで歩きます。
4.十字路の真ん中に包んだ豆を投げます。
5.全力で家に向かって走ります。
6.絶対に振り返ってはいけません。
7.もう一度いいます。絶対に、振り返ってはいけません。

#呟怖
あ、もしもし?ちょっと聞いてくれよ。
さっきトイレに行こうと思ったら鍵掛かっててさ。
俺一人暮らしなんだぜ?誰が入ってんだってゾッとしたよ。
でも気づいたんだよな、さっきトイレ入ったときに俺が鍵閉めてたんだよ。いやー我ながら笑っちまった。
で、鍵開けたいんだけど、良い方法ない?

#呟怖
思ったことが現実になるといいなと常々思っていた。
ある日、それを叶えられるという老人に出会った。
代償もなく、無料だということで俺はすぐに承諾した。
「これで思ったことが現実になるようになったが、質問はあるか」
「もし良くないことを想像したらどうなるんだ」
「もうお前死んだよ」

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。