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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

最寄りの駅では構内に多くのお地蔵様を祀っていて、私はそれをなんだか不気味に感じていた。
ある日終電で帰ってくると、一人の駅員がたくさんのお地蔵様を台車に乗せ集めている。
尋ねれば「線路脇に捨てに行くんですよ」と笑う。「でもねぇ」
「どうせまた戻ってきちゃうんですけどねぇ…」
#呟怖 https://t.co/iApcjPYC7h

近所のとある空き家は大量の鼠とその糞で一杯なので鼠屋敷と呼ばれていた。しかもこの鼠共が喧しく、近くに住む人達は夜眠れないほどだったが、そんなある日ついに誰かが火を付けた。
しかし焼け跡からは鼠の死体は一匹も見つからず、しかも夜には相変わらず鼠の鳴き声が聞こえてくるのだった。
#呟怖 https://t.co/QpTxqIpLBo

放課後に友達とこっくりさんをするも結局何も起こらない。帰り道、不満を漏らす私に「つまんなかったねえ」とその子が返事する。
けど寝る時間になって、夕日で眩しい机と、そっと触れた女の子の指先と、人肌に温かい十円玉を思い出して、布団の中でくすぐったくて、今はただ明日が待ち遠しい。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1252722427051704320 

近所の神社に狐の石像と話す変人がいると聞いて、学校帰りに友人と見物に向かう。すると確かに石像と話し込む人がいたが、そのことよりも、その人の顔があまりに整っていることの方に驚いてしまう。
「狐になりたいわ」と呟いた友人とは、社会人になった今も二人で飲みに行ったりしている。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1252721411480641537 

大雨が降った翌日、川を見に行く。岸辺から濁流を覗いていると「危ないわよ!」と知らないおばさんに声をかけられる。無視してると近づいてきて「あなたね、水死ってとっても苦しいのよ」と一方的に捲し立てる。
晴れているのにずぶ濡れで、裸足の足が傷だらけのおばさんだ。無視するしか無い。 #呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1252077378186047488 

クレーンゲームのクレーンが潜ったまま停止したので、店員さんを呼んで鍵を開けてもらう。クレーンのある辺りを掻き分けるその手元を見ると、奥から青白い手が生えていて、クレーンごと小さな人形を掴んでいた。店員さんはその手から人形をもぎ取ると、「どうぞ」と渡してくる。いやいやいや。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1252158118252838912 

深夜に一人で郊外の廃墟に向かう。肝試しだ。そこは少女の幽霊が出るとネットで噂される場所で、行ってみると実際に窓際に肘をついた三編みの少女がいて、俺は思わず声をかけてしまう。
「え……君いくつ?」
「お前こそ何歳だよ、こんな時間に。どうせ友達もいねえんだろ」
ぐうの音も出ない。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1252094558021627904 

#このお題で呟怖をください
#呟怖
もらってばかりなのもアレなので2 ※引用RTでお願い致します。 http://pic.twitter.com/K1jI7KX4A8

廃工場でマネキン人形を洗う夢を見る。そのマネキン人形は、私が初めて好きになって、付き合って、そして別れた人の顔をしている。私は黙って、つるつる滑る固形石鹸を何度も落としながら、その体を丹念に洗っている。
やがていつもの部屋で目を覚ます。泣きたいときに限って涙は出てこない。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188703467180034 

閉店間際に出前の注文があり、向かってみるとそこは廃れた神社の入り口だった。
見ると鳥居の下、石段の上に綺麗な女性が座っていたので、注文のカツ丼を届けるとその場で蓋を開け割り箸を割ってガツガツと食べ始める。
その食べっぷりは見てる側を感動させるほどで、なんだかとてもありがたい。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188492304883714 

ようやく着いた山頂でずっと前に死んだ姉と再開する。泣き出した私を見て姉は優しく微笑むと、そのまま音もなく浮かび上がって真っ青な空へ昇っていく。
姉の肌が太陽の光を浴びて白く輝いている。その輝きは私が背負ってきた深い悲しみに差し込み、温め、ほんの少し癒やす。きっともう大丈夫。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188385870286848 

乗っていたボートが風に流されて、薄暗い木陰に潜り込んでしまう。困り果てていると、岸の方に一人の男性がいることに気づく。男性も私に気づいたのか、こちらに大きく腕を振りながら人を集め出す。すぐに大勢の人が岸に並ぶ。
その全員が白い着物を着ていて、私を見て口を開けて笑っている。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188262704492552 

恋人が食事を作ってくれる。磨り硝子の引き戸の向こうからは、調理の音や忙しなく動く気配を感じる。なのになぜか、引き戸を少し開けてこちらを覗く恋人の姿が見えた。
戸惑い、思わず彼女の名を呼ぶと「もうちょっと待っててぇ」と明るい声が返ってくる。その覗いている女の口から。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249188145435947008 

子供の頃住んでいたマンションの階段は時々きつい口臭のような匂いが漂っていて、友人たちはここで死んだ老人の霊がいるなんて噂していた。
あれから何十年も経って、ふとあの匂いを自分の口の中に嗅ぎ取ることがある。
家族も恋人もいない。きっと私も死んだ後に残るのはこの悪臭だけなのだ。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1249143104868945923 

朝、ホームでひとり電車を待っていると、次々と私の後ろに人が並んでいく。どうして私の後ろにだけ…? そう訝しんでいると、ひそひそと相談するような話し声が聞こえてくる。
押すよね…どこにする…私は髪…足は俺が…指もまだ足りないの…
震えているのは霧の肌寒さのせいだけじゃない。 #呟怖 https://twitter.com/HeeresgruppeB/status/1246997336489771009 

実家の庭の椿の花は、春先になると悪口を囁く。知ってる誰かの声で、ひそひそと。私は聞こえないふりを続け、大学に入ると同時に実家を出た。
けれど春先の、特に眠れない夜はあの椿のことを思い出す。父の声で「産んでほしくなかった」と聞こえたせいで、今でも父とは折り合いが悪いのだ。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1247319909094187008 

タイの電柱が四角いのは蛇が登らないようにするためだと聞いたことがある。登った蛇は電線を伝い、いずれ落ちてくるのだ。
だがその四角い電柱であっても、登るものは登るらしい。頂上まで登り切った後にそれがどうなるのかまでは分からないが、それでも私はできるだけその電柱には近づかない。 #呟怖 https://twitter.com/marinegumi/status/1246348208608968704 

お題をもらってばかりなのもアレなので。
#呟怖
#このお題で呟怖をくださいhttp://pic.twitter.com/n8kKntF9Id

手紙の入った小瓶が玄関のポストに届く。触ると白く細かい砂がついている。
中の手紙は子供らしい筆跡で父親への感謝を伝えていた。けれど私に子供はいないし、両親は私が生まれる前に離婚していて、父親の記憶はない。
それからも時々小瓶が届く。中の手紙はどれも私宛てではないように思える。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1210431107495165952 

道路の向こうに足のない子供が浮かんでいて、思い切り目が合う。思わず目を逸らすと道路を渡って向かってくるのが分かり、反射的に睨みつける。するとその場で静止する。そのまま目が離せなくなる。けどずっとこのままというわけには…そう思っていると大型のトラックが目の前の路肩で止まる。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1221941773481607168 

平日の深夜、私以外誰もいないコインランドリーでどこかの食堂のお品書を見つける。前は無かったはず…わざわざこんなものを盗んで、それをコインランドリーに置いていくような人間が近所に住んでいるのだろうか?
女性である以上この場を離れることもできず、せめて私は外の暗闇を睨み続ける。 #呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1207702143563550720 

男の子がひとり、ボタンを押して信号を待っていた。車なんか一台も通ってなかったけれど、一応その横で立ち止まる。でも友人はそのまま進もうとするので、思わず袖を掴んで「子供の前なんだから信号ぐらい守りなよ」と注意すると、きょとんとして「こんな時間に子供なんかいないだろ?」と言う。 #呟怖 https://twitter.com/411_izayoi_rio/status/1238062656705024001 

#呟怖 その風船は意思があるかのように女性の周囲を漂っていた。しかも女性にはその風船が見えていないようで、私はいま見てはいけないものを見ているのだと察する。
あの風船は私に気づくだろうか。電車が近づいてくる。彼女は踏切に飛び込むだろうか。風船は舐めるように彼女の背中を擦っている。 https://twitter.com/marinegumi/status/1226804089196933120 

昔から心を開くのが下手で結局それは死ぬまで直らなかった。夫との定期的にやってくる大喧嘩をして翌朝一言も話さずに出勤し、そのまま車に跳ねられたのだ。

気がつくと私は真っ暗な寝室にいた。
夫がこちらを見ている。私は言うべきことを言わんとするが、夫の顔は恐怖で凍りついている。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1170670083485523969 

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