呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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#呟怖 #返怖可

河川敷に捨てられたスーツケースから見つかった腐乱死体は、ネイルが生乾きだった。 https://t.co/aHjFiubVKM

#呟怖 #返怖可

「チヨコレイト!」

坂の上の我が家の脇にはいくつか横にそれる階段があり、それぞれ上りだったり下りだったり入り乱れている。

「パイナツプル!」

階段で子供達がグリコで遊んでいるようだ。

「みいつけた!」「おわり!」「逃がすな」

私の首を締め口を塞ぐ皴だらけの指たち。 https://t.co/UdDUyrL9FG

#呟怖 #返怖可

亡くなった彼女を偲んで描いた絵と説明されたが、手前に供えられた花が黄色い薔薇と百合とカーネーション。
「軽蔑」「愛情の薄らぎ」「偽り」
の花言葉を並べて娼婦のように描かれているのに納得した。 https://t.co/gc7MrS2S3r

#呟怖 #返怖可

深夜2時丁度に壁に書かれた番号に掛けると呪われた声が聴ける。

なんともありがちで馬鹿らしい噂だ。

話の種にと試してみても「プルルル…」と永遠と呼び出し音が続くだけだ。

やっぱり噂は噂でしかなかった。

落胆して受話器を下ろすと10円玉は却ってこなかった。 https://t.co/zFVJl757Ye

#呟怖 #返怖可 

なんの気無しに買った古本を何の気無しに読んでる途中で閉じた。
 さて続きを読もうとすれば、何の気無しに栞代わりを挟んだか憶えてないが本が膨れている。
 ぺしゃんと潰れて読みかけの頁には四角い跡が付いていた。
 振れば指輪。内側のイニシャルは私。
流石に庭で焚べた。

#呟怖 #返怖可

「今夜、ご令嬢を攫います」
怪盗Xなる予告状のパーティーは滞りなく進行する。
使用人たちがグラスにボトルから赤ワインを注ぐ。
 主人が外で拵えた少女が令嬢として挨拶をする。 
 空になったボトルの底に指。
「誰も私を見ないんだ…」
怪盗Xの眼球はボトルの底で泣いた。

#呟怖 #返怖可

海岸で拾った巻き貝の貝殻を床に飾ってみた。

割と写真映えする。

朝、貝の位置が変わっていた。

寝ている間に飼い猫が蹴ったか。

何の気なしに拾うと、涎が糸をひいた。 https://t.co/7pei5Sr60P

#呟怖 #返怖可

「先生に怒られてます…いつ夏休みの宿題を提出するんだと…」

「どう思いますか?」

退行催眠を掛けられる男は悦に浸っていた。

手綱を握られる手負いの快感。

繰り返し放送された異常性を示す男の自由研究。

死骸が土に還るまで。

これから埋めた場所の取り調べが始まる。 https://t.co/aMu4uGFzBl

#呟怖 #返怖可

「へぇ、寿命が伸びる一本ざる蕎麦がひと啜りで終わってしまったと。へぇ、こちら寿命をざるに測るざる蕎麦でして。そりゃあお気の毒でしたね。へへっ」

#呟怖 

この村で蝉は鳴かないさ。
昔な、嫁を亡くした無口な男がおってさ。
喋らんから馬鹿にされてな。
蝉も土に7年。人間埋めて七回忌なら死者の声で鳴くって。与太話を信じて雄の蝉ばか捕まえて雌はみんな逃げちまった。
奴、本当に嫁いたんかな?
無口だったから知らね。
そこの蝉に聴いてみ。

#呟怖 #返怖可

娘がキャンパスノートに描いた友達の似顔絵を見せにきた。

1人につき1ページ。間に空白のページがある。

「この子は空白なの?」

「すっちゃん、それでいいの」

「あらやだ。すっちゃんは透明なの?」

「すっちゃん、かおじゅうにせんみたいなすきまあいてるの」

#呟怖

ミキちゃんは不器用な女の子。
ヒソヒソ話をすると手の甲の口がみんな喋る。
正直者のミキちゃんがみんな大好き。
ミキちゃん結婚して旦那さんと目の前でヒソヒソ話。
結婚って人を変えるね。
甲の口がないもんね。
ミキちゃんが秘密をバラしたから私は今も不幸なのに。
ミキちゃんのせいで。

#呟怖 #返怖可

都会の真ん中で事故物件に住んでいる。

何が怖い?

気になるのは毎日掃除しても赤に黒に白に金の頭髪が落ちているくらい。

外国人の幽霊でも住んでいるのか?

愉快と今日も集める。

供養の意味で灰皿の中で焼べる。

髪の毛の焼ける匂いがない。

細長く切られた御札だ…これ。

#呟怖 #返怖可

母は私を水から遠ざけていた。

食事も乾いた物ばかり。身体は濡らしたタオルで拭いてトイレはボットン便所。

母が亡くなって自由になった。

自由の象徴たる水洗トイレが遺骨で詰った。

そこまで嫌われていたとは。

お返しに骨壷を便器の水で満たしてやった。

#呟怖 #返怖可 

同棲している彼女は箸を4膳用意する。

彼女の中で僕は3人いるそうだ。

首を締められながらそんな事を思い出していた。

僕の誕生日を祝う彼女の手料理の食材は僕で。

「美味しい所頼むよ〜」

机の上に箸は3膳用意されている。

#呟怖 #返怖可

夢の中で僕はぬいぐるみになっていた。

無垢な少女が全身を撫で回す。

彼女の愛に僕は打ちひしがれた。

現実の僕は仕事場で雑に手痛く扱われている。

ビルの間から夢の少女が顔を出す。

彼女はたった1つの大きな目でビルを薙ぎ倒して僕を探し出す。

愛される僕は幸せ者だ。

#呟怖 #返怖可

「願いを叶える本」なんてありがちなタイトルの本だと思った。

試してみれば願い通り「全てを見通す作家」になれた。

全てを犠牲にして全てを見通す。

死を迎える権利まで犠牲にして、過去も現在も未来も異世界も。

徐ろに本の表紙を捲った。

本当のタイトルは「悪魔との契約」 https://t.co/dlmjMO9YFn

#呟怖 #返怖可

#一行怪談

マネキンの頭部から湧き出す蛆虫。

#呟怖 #返怖可

ワンコイン射影機。

射影機に硬貨をセットすると、硬貨が見てきた人達の営みが再生される。

これに夢中で、家に帰ってくるなり再生している。

今日は同い年の100円玉を再生してみる。

100円玉が望遠鏡に投入される。

映るのは小さい僕が「おかあさん」と呼ぶ知らない女性。 https://t.co/gPhOxRALEM

#呟怖 #返怖可

「雨が降りそうです」 

草木の生えない砂漠が永遠と続く星にて。

気象観測ロボットが呟く。

一度でいい。

もう一度雨が降れば、星に蒔かれた種は緑を蘇らせる。
 
今にも降り出そうな夕焼けの時でした。 https://t.co/2VpeeCzBxU

#呟怖 #返怖可

朝、警察が訪ねてきた。

私の部屋に忍び込もうとした変質者をパトロール中に捕まえたと。

男は貴女の目に惹かれたと。

引き抜きたかったと。

ずっと大切にしていたキューピー人形の目玉が無い。

身代わりか。 https://t.co/IKbJO1HPld

#呟怖 #返怖可 #一行怪談

父はとても寡黙な人なので、私は母の名前を知らない。

#呟怖 #返怖可 #一行怪談

足場のない煙突の天辺からの飛び降りが絶えない。 https://t.co/KOlSNfDoor

#呟怖 #返怖可

「人間って美味いと気付いた物を絶滅寸前まで食べようとするよな」

「道理で最近、人間を見かけないな」 https://t.co/srjcznGCsZ

#呟怖 #返怖可

神様お願いします。

決してあの悪夢だけは描かないので腕を返してください。

#呟怖 #返怖可 #一行怪談

生涯一番の悪夢を口伝しようとした途端、私が使う言語は私しか理解できない物になった。 https://t.co/srjcznGCsZ

#呟怖 #返怖可 #一行怪談

診断された聞き覚えのあるこの珍しいらしい難しい病名はあれだ、庭で子供達がお医者さんごっこの途中、連呼していた。

#呟怖 #返怖可 #一行怪談

路地裏の行き止りの「振り向くな!」の張り紙を見る頭と、振り向いている体。

#呟怖 #返怖可

ふぅらふぅら

「聴いた!?あの先輩、ふうら様の下で告白したら成功したって!」

ふぅらふぅら…。

「やっぱり公園のふうら様の木って、本物の神様だよ!」

ふぅらふぅら

「ふぅらふぅら…」

失恋して自ら命を絶った少女。

今も「ふぅらふぅら…」呟きながら揺れながら……。 https://t.co/srjcznp1Br

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