呟怖.ORG | 呟怖

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呟怖.ORGと参加について

例年より梅雨が長いというのに
早くも蝉時雨に悩まされている。

「ちがうよ」

ああ、私の耳鳴りだったか。

お前か…
今年は早くないか?

「そんなことないとおもうよ
すこしおおくあつまったかもしれない」

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1151777552265928704 

突然立ち上がり叫び始めた一人の議員が、
見たこともない怪物に姿を変えた。

周りにいた議員が、
押さえ込みながら口々に言う。
「やめろ」「今じゃない」「誤魔化せ」

少し離れた所では
「誤魔化せない」「チャンスだ」
次々に怪物が姿を見せる。

正気の人間は居るのか
誰にも判らない。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1151542013298274304 

雨が降ってくるよ。
早く早く帰ろう。

そんなに走らなくて大丈夫だよ、
ほら、あそこで雨宿りできるよ。

なに言ってるの!
雨が降るとあそこに鬼婆が来るんだよ!

ああ、アタシも有名になったもんだねえ
それより、早く引きずり込むか通り過ぎるかしないと
お前にもツノが生えてきちまうよ

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1151277988714954752 

私が嵌ってしまったのは
底なし沼か地獄への穴か

自らの手で希望の明りを灯し
それに向かって手を伸ばす

灯しても灯しても
明りは遠くへ遠くへ

手を伸ばしても伸ばしても
体はずぶずぶと深みへ

諦めたらこの底には
何があるのか何もないのか

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1151277381006446592 

少女が何故ここへ来てしまったのかは知らない。
でも、この後どうなるかは知っている。

ここでは、
どんなに泣き叫んでも泣き喚いても
風に吹き飛ばされて誰にも届かない。
足元からだんだん砂と化し
全ては風に吹き飛ばされる。

少女の最後の声も砂と共に搔き消えた。
その砂は白かった。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1151003565827039232 

美しい星空は煙りに覆いつくされた。
暗い海には船が赤く燃えていた。
海に映るその炎は波に大きく揺れる。

深い海の底から浮かび上がった二つの影は
元の姿などとっくに無くなっていたが
寄り添い語り合う。

船の上から見たどんな景色より素敵だね。
何度でも見に来たいわね。

#呟怖 https://twitter.com/kaleidoscopeka6/status/1150359434159251456 

友人の部屋に呼ばれ、
アパートの階段を上がろうとして、
ふとゴミ置き場に目がいった。
今どきゴミバケツ使ってる家があるんだな…

フタを開けた隙間から俺を見る女。
そして小さく手招きをする。

そこへ友人が下りてきた。
あ!悪い悪い。
こいつ最近こうやって外食すること覚えてさ。

#呟怖 https://twitter.com/roku_souko/status/1150416499535781888 

やっと手に入れた石鍋に、雨水が溜まった。
材料を入れて、最後に自分の血液、と。
火にかけなくていいのか?
どうやって飲ませようか。
あーもう、血が止まらない!
今どき丑の刻参りなんてかっこ悪いと思ったけど、
西洋の呪術って、ややこしくて面倒くさい!
勢いで刺しちゃえばよかった!

#呟怖 https://twitter.com/sorapoky/status/1150248076386291712 

「あーあ、ダメだわ。あなたは連れて行きたくない」
そう言って彼女はパッと飛んだ。
少しの間、ふわふわ浮いていた。
夕陽と彼女の影が重なり、
彼女の背中に大きな黒い翼が生え、
バサバサッと翼を震わせた後、
夕陽の中に大きく羽ばたいて消えた。
何処へ連れて行こうとしたんだろうか。
#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1149722259562483713 

この奥はどうなっているんだろう。
つい知りたくなって覗いてしまう。
奥の方は暗くて何も見えないから、
「おーい」と呼んでみる。
うわんうわん響くのが面白くて、
何度も「おーい」と繰り返す。
それが急に、「おいでー」と返された。
気づいたら家にいたけれど、
この人は本当に僕の親?

#呟怖 https://twitter.com/sorapoky/status/1150247913248870400 

私が埋めに来ると、
お前は穴を掘るより早く 処分してしまったね。
それで私は、いつもここに運んで来るようになった。
私がいなくなったら、お前はどうするんだ?

老人は、木に話しかけていた。
枝がゆらゆらと揺れた。

そうか、跡取りか。
お前の存在を知れば簡単に引き受けるだろう。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1149721840853508096 

満月は、人間の心身を乱すらしいが、
その町は、元々どこか異常な人しかいなかった。

これまで、満月のたびに幾人かが殺し合い、
この間の満月で、生き残りはほんの数人だけ。
そして今夜、
残った数人はもう殺し合いはしなかったが、
街灯になってしまった。

私?見ていただけだよ。

#呟怖 https://twitter.com/u11kmp4ymptqke4/status/1148788188762128384 

普通のピエロのお面に見えるでしょ。

それがね、口だけ人間みたいなんですよ。

唇は柔らかいし、大きな口の中の歯も、

歯茎からちょっと血が出た感じで。

夜、鏡を見せながら話しかけると、喋るんです。

絶対、鏡を見せてくださいよ。

朝、口の端から血が垂れてる時がありますから。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1148695309209391104 

この神社には、若い女性は近づくな
と言われる石段があります。
安産祈願をする神社なのに不思議なことですが、
理由は簡単で、この石段は裏参道だから。
祈願をするのは、表参道を通りなさい。

また妊娠というのは、
本人が思うより危険だということもあります。
長い石段には気をつけて。

#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1148503752430645249 

暗闇の中で、急にテレビが赤く光った。
赤い画面から、大きな赤い口が迫って来た。
「喰われるっ」
身体中が生温い何かに締め付けられた。
気付くと暗闇の中にいた。
急にテレビが赤く光る。
画面から赤い口が迫って来る。
喰われるっ…

繰り返す。何度も。
疲れた。
早く飲み込め!

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1148454235521990657 

声が出せない。
響く声が消せない。

お前が悪い
私は悪くない

お前がしくじった
私は何もしてない

お前がやるしかない
私にはできない

逃げるな!やれ!

お父さん。お母さん。

お前がやられる前に、やれ

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1148428176068005890 

ここらの小学生はね、塾なんか行かないで、
放課後はみんな寺に通うんだ。
寺で修行をするんだよ。
ここらには、色んなもんがいるからね。
みんな対応の仕方を覚えるんだ。
他所の人はそういうの知らないだろ?
俺らが気をつけててやらないとさ。
#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1147934799274733568 

山奥で、小さな滝を見つけた。
冷たく澄んだその水を飲むと、
気が引き締まる感じがする。
中央の岩にそっと手を置くと、
滝の奥から岩を伝って声が聞こえた。
「よく来てくれた。龍の姫」

ここ数年の相次ぐ水害…

大変な役目を仰せつかりそうだ。

#呟怖 https://twitter.com/iroha_concerto/status/1147774442652614656 

僕の頭の中は真っ暗で、
何も考えず、何も感じず、
ただ生きているだけだった。

夢の中の僕も、
真っ暗な中で、
何も感じずに生きていたが、
いつも血に染まり、満足気だ。

今日、
僕は夢の中の僕になることにした。

#呟怖 https://twitter.com/chai_chanko/status/1147549464573272065 

ある日突然僕の前に姿を現したその子は、人ではない。
でも僕はその子を見ても、怖くなかった。
なぜか、ただ、可哀想という気持ちでいっぱいになった。
その子は毎日来る。
そして、僕の涙が流れる直前に消える。

何日くらい経ったか…
突然父が逮捕された。
その子は二度と現れなかった。

#呟怖 https://twitter.com/chai_chanko/status/1147548668708282369 

男は、
殺した女を花で飾った。
美しく飾れば女は喜ぶと思った。

女は、
花の中から男を睨んだ。
この馬鹿な男をどうしてくれよう。

女は、
男の体を乗っ取った。
男の魂を死んだ女の体に封じ込めて。

これからは、あなたの代わりに私が、
女に恨まれないやり方で続けてあげる。

#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1147516479438376960 

何十年、何百年、私はここで眠っている。

周りの樹々が、ずっと私を見守っている。

私は、樹が真っ直ぐに伸びるよう、

心を平静に保たなければならない。

だからここへ来てはいけない。

誰も、近付いては、ならない。

#呟怖 https://twitter.com/ibuki0346298/status/1147465678720389120 

私の母の実家は古いお屋敷で、
その家で女性が亡くなると
代わりにこけしを飾るのだ
と聞いたことがある。
それが使用人であっても
ちゃんとこけしがあったそうだ。

だから母はこけしを嫌う。

先日、法事で久しぶりに訪ねた時、
こけしが異様に増えていた。
理由は考えないことにした。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1146146488088530944 

彼女の優しいところ、
真面目なところが、好きだった。
嫌いなわけじゃない。
ただ重苦しくなった。
そんな自分が許せなくて。
彼女は彼女のままなのに。

悲しそうな顔で、彼女は深くため息をつき、
こわばった顔で、大きく息を吸い込んだ。
変わっていく彼女を見ながら、
僕は、僕は、、、

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1147062405345636352 

真夜中に不意に現れる古いテレビ。
見る者がいなくても勝手に映り出す。
暗く雑音混じりに映し出されるのは、
過去にその町で起きた殺人事件。
未解決事件も
誰かがその場で記録していたかのように
そこに映る。
そのテレビは
夜毎どこかに現れて何かを待っている。

#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1100155633637027840 

今日の夕焼けは、怖いほど美しい。
そう言いながら、人々は写真を撮っている。

ここに立つ私のことは気にも止めない。
いや、見えていないのか。
夕焼けの美しさの中に怖さを感じるなら、
人々の醜い心の化身にも怖さを見るはずなのに。

人間は、これほど鈍感になってしまったのだ。

#呟怖 https://twitter.com/okabanamitsuoni/status/1147134750571692032 

あの人は、本気じゃないんだ。
繋いだ手は離れ、
あの人は、上へ上へと水をかいていた。

私の目の前を蛸が通った。
その手足がゆらゆら伸びて
あの人にぐるぐる巻き付いて
潜っていった。

私は、シャボン玉の中に入ったような感覚で、
浮いていった。

生きている私は
泣いているのだろうか。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1144383501594058752 

旧家の井戸。
まだ使えるらしく
覗けば、明るい時なら水面が見える。

今は夜。
井戸からチャパチャパ音がする。
気になって、懐中電灯で照らした。

手招きするたくさんの手が、水面を叩いている。

ここでこんなに大勢の死人が出たとは思えない。
潰された井戸にいた者を呼んでいるのだ。

#呟怖 https://twitter.com/couchiyan/status/1144691341722435584 

「あの丸い影、なんだろう?」
と呟いたら、
「ブラックホール?」
と笑いながら彼は近づいていった。

ふと、
不思議そうに立つ彼の背中を押してみたら、
彼は声もなく影に吸い込まれていった。
影は小さくなって消えた。

「車とか通ってたら、大変だったね」
私は一人呟いていた。

#呟怖 https://twitter.com/keiji19990514/status/1144240971686637569 

その木には、円形の鉄が、
ボルトでガッチリ固定されていた。

急にそれがカパッと開き、
小さな真っ黒い顔が覗いたかと思うと、
すぐまた閉じた。
そして反対側に空いた木のうろから
ヒョイと同じ顔が出た。

この木に棲んでいるのだろうか。
邪魔する気はない。
写真だけ撮ってそこを離れた。
#呟怖 https://twitter.com/Cm4I4/status/1144298771628429312 

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